「デバイスを割り当てる (Allocate Device)」メニュー項目を使用して、デバイスを自分専用にマウントして割り当てることができます。デバイスを割り当てないまま使おうとすると、「アクセス権がありません (Permission Denied)」というエラーメッセージが表示されます。
デバイスを割り当てるには承認が必要です。
トラステッドパスメニューから「デバイスを割り当てる (Allocate Device)」を選択します。
または Trusted CDE で、フロントパネルの「ツール (Tools)」サブパネルから「デバイスの割り当て」を選択します。
「デバイス割り当てマネージャー」が表示されます。Solaris Trusted Extensions (JDS) では、この GUI はデバイスマネージャーと呼ばれます。
使用するデバイスをダブルクリックします。
現在のラベルで割り当てが許可されているデバイスが「使用可能デバイス (Available Devices)」に表示されます 。
audion – マイクロフォンとスピーカを表します
cdromn – CD-ROM ドライブを表します
floppyn – フロッピーディスクドライブを表します
mag_tapen – テープドライブ (ストリーマテープドライブ) を表します
rmdiskn – JAZ ドライブや ZIP ドライブなどのリムーバブルディスク、または USB ホットプラグ対応媒体を表します
デバイスを選択します。
「使用可能デバイス (Available Devices)」リストから「割り当てられたデバイス (Allocated Devices)」リストにデバイスを移動します。
この操作で clean スクリプトが起動されます。clean スクリプトは、ほかのトランザクションからのデータが媒体に残るのを防ぎます。
デバイスには、現在のワークスペースのラベルが適用されます。このラベルは、デバイスの媒体に転送される、またはデバイスの媒体から転送されるすべてのデータのラベルよりも優位である必要があります。
画面の指示に従います。
指示により、媒体のラベルが正しいことが確認されます。たとえば、マイクロフォンの使用に関して次の指示が表示されます。
次にデバイスがマウントされます。この段階で、デバイス名が「割り当てられたデバイス (Allocated Devices)」リストに表示されます。これで、このデバイスがユーザー専用のデバイスとして割り当てられました。
この例では、SECRET というラベルが付いた CD-ROM からシステムに情報を読み込みます。ユーザーは CD-ROM の割り当てを承認されています。
まず、SECRET というラベルでワークスペースを作成します。このワークスペースでデバイス割り当てマネージャーを開き、CD-ROM ドライブを割り当てます。次に CD を挿入し、マウントするかどうかの確認に対して yes を答えます。
ソフトウェアにより CD がマウントされ、ファイルマネージャーが表示されます。現在のディレクトリは、マウントポイントに設定されます。
この例では、ユーザーがシステムにオーディオデバイスを割り当てます。オーディオデバイスを「割り当てられたデバイス (Allocated Devices)」リストに移動したところ、次のようなメッセージが表示されました。
このデバイスは、Confidential : Internal Use Only というラベルに割り当てられます。ラベルは、「割り当てられたデバイス (Allocated Devices)」リストでデバイスを選択したときに表示されます。
ユーザーは、オーディオデバイスの使用が終了したら、その割り当てを解除します。システムから、マイクロフォンのスイッチを切るように指示するメッセージが表示されます。
使用するデバイスがリストに表示されない場合は、管理者に確認してください。デバイスがエラー状態にあるか、だれかが使用中である可能性があります。あるいは、そのデバイスの使用を承認されていない可能性があります。
別の役割のワークスペースや、異なるラベルのワークスペースに切り替えた場合、割り当てられているデバイスはそのラベルでは機能しません。デバイスを新しいラベルで使用するには、まず最初のラベルでデバイスの割り当てを解除してから、新しいラベルでデバイスを割り当てる必要があります。Trusted CDE では、ウィンドウメニューの「配置するワークスペース (Occupy Workspace)」コマンドを使用して、デバイス割り当てマネージャーを新しいワークスペースに移動すると、「使用可能デバイス (Available Devices)」リストと「割り当てられたデバイス (Allocated Devices)」リストの内容も、状況に合わせて変化します。Trusted JDS のデバイスマネージャーは、GUI を別のラベルのワークステーションに移動した場合も同様に機能します。
ファイルマネージャーまたはファイルブラウザウィンドウが表示されない場合は、ウィンドウを手動で開き、root ディレクトリ (/) に移動してください。このディレクトリで、割り当てたデバイスに移動して内容を表示します。