ワークスペースにトラステッドストライプが表示されない場合は、セキュリティー管理者に連絡してください。システムに重大な問題が起きている可能性があります。
ログイン時および画面ロック時は、トラステッドストライプは表示されません。トラステッドストライプが表示されている場合は、ただちに管理者に連絡してください。
ワークステーションから短時間離れるときは、画面をロックしてください。
画面をロックするには、次の操作のいずれかを行います。
Trusted CDE では、フロントパネルのワークスペーススイッチ領域にある画面ロック用のアイコンをクリックします。
Trusted JDS では、「メイン (Main)」メニューから「画面ロック (Lock Screen)」を選択します。
画面が消えます。この時点で再びログインできるのは、画面をロックしたユーザーのみです。
画面がロックされているときに、トラステッドストライプが表示されることはありません。トラステッドストライプが表示されている場合は、ただちにセキュリティー管理者に報告してください。
ほとんどのサイトでは、一定時間アイドル状態のままにしておくと、画面が自動的にロックされます。ワークステーションから長時間離れたり、ほかのユーザーがワークステーションを使用すると思われる場合は、ログアウトしてください。
ログアウトするには、次のいずれかの操作を行います。
Trusted CDE では、フロントパネルのワークスペーススイッチ領域にある「EXIT」アイコンをクリックします。
フロントパネルの画面は、図 3–1 を参照してください。
「ログアウト確認 (Logout Confirmation)」ダイアログボックスが表示されます。
Trusted JDS では、「メイン (Main)」メニューから「 your-name をログアウト (Log Out your-name)」を選択します。
「ログアウト確認 (Logout Confirmation)」ダイアログボックスが表示されます。
ログアウトを確認するか、または「取り消し (Cancel)」をクリックします。
Trusted Extensions のセッションを終了する正規の方法はログアウトです。次の手順は、ワークステーションの電源を切る必要がある場合に使用してください
コンソール上で操作していない場合、システムをシャットダウンできません。たとえば、Sun Ray クライアントはシステムをシャットダウンできません。
システムをシャットダウンするには、次のいずれかの操作を行います。
ファイルを表示するには、Solaris システムでの Trusted CDE または Trusted JDS で使用するものと同じアプリケーションを使用します。複数のラベルで作業している場合は、ワークスペースのラベルのファイルのみが表示されます。
Trusted CDE のワークスペースで、端末ウィンドウまたはファイルマネージャーを開きます。
端末ウィンドウを開き、ホームディレクトリの内容を一覧表示します。
背景でマウスボタン 3 をクリックします。ワークスペースメニューから、「ツール (Programs)」->「端末エミュレータ (Terminal)」の順に選択します。
ファイルマネージャーは、そのラベルのホームディレクトリの内容を示した状態で表示されます。
ファイルマネージャーは、現在のワークスペースと同じラベルで開きます。このアプリケーションでは、同じラベルのファイルのみにアクセスできます。別のラベルのファイルの表示に関する詳細は、「コンテナとラベル」を参照してください。
Trusted JDS のワークスペースで、端末ウィンドウまたはファイルブラウザを開きます。
端末ウィンドウを開き、ホームディレクトリの内容を一覧表示します。
背景でマウスボタン 3 をクリックします。メニューから、「端末エミュレータを開く (Open Terminal)」を選択します。
デスクトップのドキュメントフォルダ、またはこのコンピュータフォルダをダブルクリックします。
これらのフォルダがファイルブラウザに表示されます。ファイルブラウザアプリケーションは、現在のワークスペースと同じラベルで開きます。このアプリケーションでは、同じラベルのファイルのみにアクセスできます。別のラベルのファイルの表示に関する詳細は、「コンテナとラベル」を参照してください。
Solaris Trusted Extensions の Solaris 10 11/06 および Solaris 10 8/07 リリースでは、Intro(3TSOL) のマニュアルページを参照してください。
端末ウィンドウを開きます。
Trusted Extensions の紹介マニュアルページを開きます。
% man -s 3tsol intro |
Trusted Extensions に固有のユーザーコマンドのリストは、『Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順』の付録 B「Trusted Extensions マニュアルページのリスト」を参照してください。
マニュアルページは、Sun の マニュアル Web サイト からも入手できます。
Solaris 10 5/08 リリース以降では、端末ウィンドウで trusted_extensions(5) のマニュアルページを確認します。
% man trusted_extensions |
Trusted Extensions に固有のユーザーコマンドのリストは、『Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順』の付録 B「Trusted Extensions マニュアルページのリスト」を参照してください。
Trusted CDE では、フロントパネルの「Help」アイコンをクリックします。
Trusted JDS では、トラステッドパスメニューの「Help」をクリックします。
Trusted CDE では、ユーザーおよび役割が、ラベルごとにワークスペースメニューをカスタマイズできます。
現在のワークスペースで、ワークスペースメニューのカスタマイズを開始します。
ワークスペースメニューに項目を追加する場合は、次の操作を行います。
ワークスペースメニューを変更するには、次の手順を行います。
メニューの変更を確定するか、取り消します。
別のラベルにファイルをリンクまたはコピーする操作は、ラベルの低いファイルを高いラベルで表示できるようにするのに便利です。リンクされたファイルへの書き込みは、低い方のラベルでのみ実行できます。コピーされたファイルはラベルごとに一意であり、各ラベルで変更できます。詳細は、『Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順』の「.copy_files ファイルと .link_files ファイル」を参照してください。
マルチレベルセッションにログインしている必要があります。 サイトのセキュリティーポリシーでリンクが許可されている必要があります。
これらのファイルの変更は管理者とともに行なってください。
ほかのラベルにリンクする初期設定ファイルを決定します。
~/.link_files ファイルを作成または変更します。
1 行につき 1 つのファイルのエントリを入力します。ホームディレクトリ内のサブディレクトリへのパスを指定できますが、先頭のスラッシュは使用できません。すべてのパスがホームディレクトリ内にある必要があります。
ほかのラベルにコピーする初期設定ファイルを決定します。
初期設定ファイルのコピーは、常に特定の名前でファイルへの書き込みを行うアプリケーションで、そのデータを複数のラベルに分ける必要があるときに便利です。
~/.copy_files ファイルを作成または変更します。
1 行につき 1 つのファイルのエントリを入力します。ホームディレクトリ内のサブディレクトリへのパスを指定できますが、先頭のスラッシュは使用できません。すべてのパスがホームディレクトリ内にある必要があります。
この例のユーザーは、複数の初期設定ファイルをラベルごとにカスタマイズしたいと望んでいます。ユーザーの組織では、会社の Web サーバーを Restricted レベルで使用できます。そのため、このユーザーは、.mozilla ファイル内のさまざまな初期設定を、Restricted レベルで行なっています。同様に、このユーザーは Restricted レベルの特殊なテンプレートと別名を持っています。そのため、.aliases 初期設定ファイルと .soffice 初期設定ファイルの変更を、Restricted レベルで行なっています。.copy_files ファイルをユーザー自身の最下位ラベルで作成したあとは、前述のファイルを簡単に変更できるようになります。
% vi .copy_files # Copy these files to my home directory in every zone .aliases .mozilla .soffice |
この例では、ユーザーが自分のメールのデフォルトとシェルのデフォルトをすべてのラベルで同一にすることを望んでいます。
% vi .link_files # Link these files to my home directory in every zone .cshrc .mailrc |
これらのファイルには、異常に対処する予防策がありません。両方のファイルでエントリが重複したり、ファイルエントリがほかのラベルですでに存在したりすると、エラーが起きる可能性があります。
この操作は、一部が隠れたウィンドウのラベルを識別するために役立つことがあります。
トラステッドパスメニューから「ウィンドウのラベルを照会 (Query Window Label)」を選択します。
ポインタが疑問符に変わります。
ポインタを画面上で動かします。
ポインタの位置のラベルが、画面中央の小さな四角形のボックスに表示されます。
マウスボタンをクリックして操作を終了します。
一部の共通タスクは、ラベルおよびセキュリティーによって影響を受けます。特に次のタスクは Trusted Extensions の影響を受けます。
ごみ箱を空にする
カレンダイベントの検索する
Trusted CDE で、フロントパネルを復元し、スタイルマネージャーを使用する
ごみ箱を空にする。
ごみ箱には、ワークスペースのラベルのみのファイルを格納できます。機密情報は、ごみ箱に入れた直後に削除してください。
カレンダには、そのカレンダを開いたワークスペースのラベルのイベントのみが表示されます。
Trusted CDE で、トラステッドストライプをクリックしてフロントパネルを復元します。
アイコン化されているフロントパネルが復元されます。
あらゆるラベルのカスタマイズ済みデスクトップを保存する (両方のデスクトップ)。
ログインするあらゆるラベルについて、ワークスペース設定をカスタマイズできます。
デスクトップを設定します。
ウィンドウの整列、フォントサイズの設定、およびその他のカスタマイズを実行します。
ユーザーはデスクトップの設定を保存できます。役割はデスクトップの設定を保存できません。
現在のワークスペースを保存します。
Trusted CDE で、スタイルマネージャーを開きます。「起動」アイコンの設定を選択します。
スタイルマネージャーにはトラステッドパスが必要です。スタイルマネージャーは、フロントパネルまたはワークスペースメニューから実行します。この場合はスタイルマネージャーにトラステッドパスが与えられます。
このラベルで次回ログインするときは、デスクトップがこの設定で復元されます。
Trusted JDS では、ログアウトするときに、現在の設定を保存するように選択します。
このラベルで次回ログインするときは、デスクトップがこの設定で復元されます。
Trusted JDS で、「メイン (Main)」メニューをクリックします。
「設定 (Preferences)」、「セッション (Sessions)」の順にクリックします。
「セッションオプション (Session Options)」ボタンをクリックします。
「現在実行中のアプリケーションを記憶する (Remember currently running applications)」をクリックして、ダイアログボックスを閉じます。
このラベルで次回ログインするときは、デスクトップがこの設定で復元されます。