Oracle Solaris Trusted Extensions ユーザーズガイド

オブジェクトを再使用する前にオブジェクトのデータを消去する

Trusted Extensions では、ユーザーアクセス可能なオブジェクトの再使用前に古い情報を自動的に消去することによって、機密情報の不用意な漏洩を防ぎます。たとえば、メモリーやディスク領域などが、再使用される前にクリアされます。オブジェクトが再使用される前に機密データを消去しないと、不適当なユーザーにデータが漏洩する恐れがあります。Trusted Extensions ではデバイスの割り当てを解除することにより、ユーザーアクセス可能なオブジェクトをすべてクリアしてから、各ドライブをプロセスに割り当てます。ただし、DVD や JAZ ドライブなどのリムーバブルストレージメディアについては、ほかのユーザーによるドライブへのアクセスを許可する前に、ユーザー自身がすべてをクリアしておく必要があります。