Oracle Solaris Trusted Extensions ユーザーズガイド

Procedureログインの問題のトラブルシューティング

  1. ユーザー名やパスワードが認識されない場合は、管理者に確認してください。

  2. 設定したラベル範囲がワークステーションに許可されていない場合は、管理者に確認してください。

    セッション認可上限およびラベルの範囲は、ワークステーションごとに制限することができます。たとえば、ロビーに置かれたワークステーションは PUBLIC ラベル専用に制限されている可能性があります。指定したラベルまたはセッション認可上限が拒否される場合は、そのワークステーションが制限されていないかどうかを管理者に確認してください。

  3. シェルの初期設定ファイルをカスタマイズしている場合にログインできないときは、次の 2 つの対処方法があります。

    • システム管理者に連絡して状況を改善してもらう。

    • root になれる場合は、復旧セッションにログインする。

      標準的なログインでは、起動時にシェルの初期設定ファイルが参照され、カスタマイズされた環境が構築されます。復旧ログインの場合は、デフォルトの設定値がそのままシステムに適用され、シェルの初期設定ファイルは参照されません。

      Trusted Extensions では、復旧ログインは保護されています。スーパーユーザーだけが復旧ログインにアクセスできます。

      1. Solaris OS の場合と同様に、ログイン画面で「オプション (Options)」メニューから「復旧セッション (Failsafe Session)」を選択します。

      2. 要求に応じてユーザー名とパスワードを入力します。

      3. 追加のパスワードを要求されたら、root のパスワードを入力します。