Solaris Trusted Extensions 移行ガイド

トラステッドデバイスの管理

Solaris OS には、デバイス管理の方法としてVolume Manager (vold)、logindevperm、およびデバイス割り当ての 3 つが用意されています。Trusted Solaris 8 リリースの場合と同様に、Trusted Extensions ではデバイス割り当てだけがサポートされています。デバイス割り当てマネージャの GUI は、割り当て可能なデバイスの作成に使用します。ゾーンに割り当てられるデバイスはどれも、そのゾーンの停止、休止、または再起動が行われる場合に割り当てが解除されます。デバイス割り当ては、リモート実行することも、あるいはシェルスクリプト内で大域ゾーンからのみ行うことも可能です。

allocatedeallocate、および list_devices コマンドは、役割または通常ユーザー用のラベル付きゾーンでは使用できません。ユーザーと役割は、デバイス割り当てマネージャの GUI を使用してデバイスの割り当て、割り当て解除、および表示を行う必要があります。Trusted Extensions では、デバイスを構成するための solaris.device.config 承認が追加されています。

トラステッド印刷

プリンタを管理するには、大域ゾーンの System_Admin フォルダ内のプリンタ管理アクションを使用します。プリンタのラベル範囲を限定するには、大域ゾーンのデバイス割り当てマネージャを使用します。

Trusted Extensions ソフトウェアとリムーバブルメディア

大域ゾーンでシリアルラインとシリアルポートを管理するには、Solaris 管理コンソール デバイスツールと Solaris 管理コンソール ハードウェアツールを使用します。リムーバブルメディアのラベル範囲を限定するには、大域ゾーンのデバイス割り当てマネージャを使用します。