Solaris プリンタサーバーはラベルなしのプリンタサーバーですが、ラベルを割り当てることによって、Trusted Extensions がそのラベルでプリンタにアクセスできるようになります。ラベルなしのプリンタサーバーに接続されているプリンタは、そのプリンタサーバーに割り当てられているラベルでしかジョブを印刷できません。ジョブはラベルまたはトレーラページなしで印刷され、バナーページなしの場合もあります。ジョブがバナーページ付きで印刷される場合でも、そのページにセキュリティー情報は含まれません。
Trusted Extensions システムは、ラベルなしのプリンタサーバーで管理されるプリンタにジョブを送信するように構成することができます。ユーザーは、セキュリティー管理者がプリンタサーバーに割り当てたラベルでは、ラベルなしのプリンタでジョブを印刷できます。
大域ゾーンでセキュリティー管理者役割になります。
適切な有効範囲で Solaris 管理コンソールを開きます。
詳細は、『Oracle Solaris Trusted Extensions 構成ガイド』の「Trusted Extensions で Solaris 管理コンソールサーバーを初期化する」を参照してください。
「システム構成」で「コンピュータとネットワーク」ツールにナビゲートします。
求められたらパスワードを入力します。
プリンタサーバーにラベルなしテンプレートを割り当てます。
詳細は、「セキュリティーテンプレートをホストまたはホストのグループに割り当てる」を参照してください。
ラベルを選択します。そのラベルで作業しているユーザーは、プリンタサーバーのラベルで Solaris プリンタに印刷ジョブを送信できます。ページはラベル付きで印刷されず、バナーページとトレーラページも印刷ジョブに含まれません。
不特定多数の人が利用できるファイルは、ラベルなしプリンタでの印刷に適しています。この例では、マーケティングライターが、ページの最上部と最下部にラベルの印刷されない文書を作成しなければなりません。
セキュリティー管理者は、Solaris プリンタサーバーに、ラベルなしホストタイプのテンプレートを割り当てます。テンプレートについては、例 13–6 で説明されています。テンプレートの任意のラベルは PUBLIC です。このプリンタサーバーには、プリンタ pr-nolabel1 が接続されています。PUBLIC ゾーンのユーザーからの印刷ジョブは、ラベルなしで pr-nolabel1 プリンタ上で印刷されます。プリンタの設定によって、ジョブにはバナーページがあることもないこともあります。バナーページにセキュリティー情報は含まれません。