Trusted Extensions は、Solaris OS と同じセキュリティー機構を使用します。セキュリティー機構には、次の機能が含まれます。
承認 – プログラムのユーザーに、特定の承認を要求することができます。承認については、『System Administration Guide: Security Services』の「Solaris RBAC Elements and Basic Concepts」を参照してください。また、auth_attr(4) および getauthattr(3SECDB) のマニュアルページも参照してください。
特権 – プログラムとプロセスには特権を割り当てることができます。特権については、『System Administration Guide: Security Services』の第 8 章「Using Roles and Privileges (Overview)」を参照してください。また、privileges(5) のマニュアルページも参照してください。
ppriv コマンドはデバッグユーティリティーを提供します。詳細は、ppriv(1) のマニュアルページを参照してください。非大域ゾーンで動作するプログラムでこのユーティリティーを使用する場合の説明は、『System Administration Guide: Oracle Solaris Containers-Resource Management and Oracle Solaris Zones』の「Using the ppriv Utility」を参照してください。
権利プロファイル – 権利プロファイルは、ユーザーまたは役割に割り当てるために、セキュリティー属性をまとめたものです。権利プロファイルについては、『System Administration Guide: Security Services』の「RBAC Rights Profiles」を参照してください。Trusted Extensions では、セキュリティー属性を割り当てることができる実行可能ファイルのタイプに、CDE アクションが追加されます。
トラステッドライブラリ – setuid、setgid、および特権プログラムが使用する、動的な共有ライブラリです。特権プログラムはトラステッドディレクトリからのみロードできます。Solaris OS と同様、crle コマンドを使用して、特権プログラムの共有ライブラリディレクトリをトラステッドディレクトリに追加できます。詳細は、crle(1) のマニュアルページを参照してください。