Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

Procedureroot ユーザーのパスワードを変更する

セキュリティー管理者役割は、Solaris 管理コンソールを使っていつでも任意のアカウントのパスワードを変更することが承認されています。ただし、Solaris 管理コンソールではシステムアカウントのパスワードは変更できません。「システムアカウント」とは、UID が 100 未満のアカウントです。root は、UID が 0 なのでシステムアカウントです。

  1. スーパーユーザーになります。

    サイトでスーパーユーザーを root 役割にしている場合は、root 役割になります。

  2. トラステッドパスメニューから「パスワード変更 (Change Password)」を選択します。

    • Trusted JDS で、トラステッドストライプのトラステッドシンボルをクリックします。

      トラステッドパスメニューから「パスワード変更 (Change Password)」を選択します。

      図は、Trusted JDS のトラステッドシンボルとトラステッドパスメニューを示したものです。
    • Solaris Trusted Extensions (CDE) で、トラステッドパスメニューを開きます。

      1. ワークスペーススイッチ領域で、マウスボタン 3 をクリックします。

      2. トラステッドパスメニューから「パスワード変更 (Change Password)」を選択します。

      図は、Trusted CDE のトラステッドパスメニューを示しています。
  3. パスワードを変更し、変更を確定します。


例 5–2 役割のパスワードの変更

LDAP で定義されている役割になることのできるユーザーならだれでも、トラステッドパスメニューを使用して、その役割のパスワードを変更できます。こうすると、その役割になろうとするすべてのユーザーに対して LDAP でパスワードが変更されます。

Solaris OS と同様に、主管理者役割は Solaris 管理コンソールを使用して役割のパスワードを変更できます。Trusted Extensions では、セキュリティー管理者役割は Solaris 管理コンソールを使用して別の役割のパスワードを変更できます。