Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

Procedureシングルラベル印刷用にゾーンを構成する

始める前に

ゾーンは、大域ゾーンと IP アドレスを共有しないようにします。大域ゾーンで、システム管理者役割になっている必要があります。

  1. ワークスペースを追加します。

    詳細は、『Oracle Solaris Trusted Extensions ユーザーズガイド』「特定のラベルのワークスペースを追加する」を参照してください。

  2. 新しいワークスペースのラベルを、そのラベルのプリンタサーバーとなるゾーンのラベルに変更します。

    詳細は、『Oracle Solaris Trusted Extensions ユーザーズガイド』「ワークスペースのラベルを変更する」を参照してください。

  3. 接続するプリンタの特性を定義します。

    1. ゾーンのラベルで、印刷マネージャーを起動します。

      デフォルトでは、「PPD を使用」チェックボックスにチェックが付いています。システムで、プリンタの適切なドライバが検出されます。

    2. (省略可能) 異なるプリンタドライバを指定する場合は、次のようにします。

      1. 「PPD を使用」のチェックを外します。

      2. 異なるドライバを使用するプリンタの製造業者とモデルを定義します。

        印刷マネージャーで、最初の 2 つのフィールドに値を入力すると、ドライバ名は印刷マネージャーで決定されます。


        Printer Make   manufacturer
        Printer Model  manufacturer-part-number
        Printer Driver automatically filled in
        
  4. ゾーンに接続されている各プリンタにプリンタモデルスクリプトを割り当てます。

    モデルスクリプトが、指定したプリンタでバナーページとトレーラページをアクティブにします。

    スクリプトの選択については、「プリンタモデルスクリプト」を参照してください。プリンタのドライバ名が Foomatic で始まる場合は、foomatic のモデルスクリプトを 1 つ指定します。次のコマンドを使用します。


    $ lpadmin -p printer -m model
    

    接続されているプリンタは、そのゾーンのラベルでのみジョブを印刷できます。

  5. プリンタをテストします。


    注 –

    Solaris 10 7/10 リリース以降、管理ラベルつまり ADMIN_HIGHADMIN_LOW のいずれかが付いたファイルでは、印刷時の本文ページに ADMIN_HIGH が印刷されます。label_encodings ファイル内のもっとも高い値のラベルとコンパートメントが、バナーページとトレーラページにラベル付けされます。


    root として、および一般ユーザーとして、次の手順を実行します。

    1. コマンド行からプレーンファイルを印刷します。

    2. StarSuite、ブラウザ、エディタなどのアプリケーションからファイルを印刷します。

    3. バナーページ、トレーラページ、およびセキュリティーバナーが正しく印刷されることを確認します。

参照

ラベル付き出力を禁止する – 「Trusted Extensions の印刷制限の引き下げ (作業マップ)」