Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

Procedureトラステッドネットワークデータベースの構文をチェックする

tnchkdb コマンドでは、各ネットワークデータベースの構文が正確かどうかをチェックします。「セキュリティーテンプレート」ツールまたは「トラステッドネットワークゾーン」ツールを使用すると、Solaris 管理コンソールは自動的にこのコマンドを実行します。一般的に、このコマンドを実行すると、将来の使用に備えて構成しているデータベースファイルの構文をチェックできます。

始める前に

ネットワーク設定をチェックできる役割で、大域ゾーンにいる必要があります。セキュリティー管理者役割とシステム管理者役割が、これらの設定をチェックできます。

  1. 端末ウィンドウで、tnchkdb コマンドを実行します。


    $ tnchkdb [-h tnrhdb-path] [-t tnrhtp-path] [-z tnzonecfg-path]
    checking /etc/security/tsol/tnrhtp ...
    checking /etc/security/tsol/tnrhdb ...
    checking /etc/security/tsol/tnzonecfg ...

例 13–15 評価ネットワークデータベースの構文テスト

この例では、セキュリティー管理者がネットワークデータベースファイルをテストします。最初は、管理者が誤ったオプションを使用します。チェックの結果は、tnrhdb ファイルの行に出力されます。


$ tnchkdb -h /opt/secfiles/trial.tnrhtp
checking /etc/security/tsol/tnrhtp ...
checking /opt/secfiles/trial.tnrhtp ...
line 12: Illegal name: min_sl=ADMIN_LOW;max_sl=ADMIN_HIGH
line 14: Illegal name: min_sl=ADMIN_LOW;max_sl=ADMIN_HIGH
checking /etc/security/tsol/tnzonecfg ...

セキュリティー管理者が -t オプションを使用してファイルをチェックすると、tnrhtp データベースの構文が正確であることが確認されます。


$ tnchkdb -t /opt/secfiles/trial.tnrhtp
checking /opt/secfiles/trial.tnrhtp ...
checking /etc/security/tsol/tnrhdb ...
checking /etc/security/tsol/tnzonecfg ...