Oracle Solaris Trusted Extensions 管理の手順

Trusted Extensions のゾーンと IP アドレス

初期設定チームは、大域ゾーンとラベル付きゾーンに IP アドレスを割り当てています。3 タイプの構成については、『Oracle Solaris Trusted Extensions 構成ガイド』「ラベル付きゾーンの作成」に説明されています。

非大域ゾーン用の排他的 IP インスタンスの導入に伴って、Solaris OS では 4 番目の構成タイプを使用できるようになりました。Solaris 10 8/07 リリース以降、非大域ゾーンにそれぞれの IP インスタンスを割り当てて、非大域ゾーンでそれぞれの物理インタフェースを管理できるようになりました。この構成では、各ゾーンは別個のシステムであるかのように動作します。詳細は、『System Administration Guide: Oracle Solaris Containers-Resource Management and Oracle Solaris Zones』「Zone Network Interfaces」を参照してください。

ただし、このような構成では、各ラベル付きゾーンは別個のシングルラベル付きシステムのように動作します。Trusted Extensions のマルチレベルネットワーク機能は、共有 IP スタックの機能に依存しています。Trusted Extensions の管理手順は、ネットワーク接続が大域ゾーンによって完全に制御されることを前提としています。したがって、初期設定チームが排他的 IP インスタンスでラベル付きゾーンをインストールした場合は、サイト固有のマニュアルを用意するか参照する必要があります。