Solaris Trusted Extensions 開発ガイド

X ウィンドウサーバーの認可上限と最下位ラベルの設定

X ウィンドウサーバーにセッション高位認可上限およびセッション最下位ラベルを設定するために、XTSOLsetSessionHI() および XTSOLsetSessionLO() ルーチンを使用します。セッション高位認可上限は、ラベルビルダー GUI から選択でき、ユーザーの範囲内である必要があります。セッション最下位ラベルは、マルチレベルセッションの場合のユーザーの最下位ラベルと同じです。


注 –

これらのインタフェースはウィンドウマネージャーによってのみ使用されます。


Status XTSOLsetSessionHI(Display *display, m_label_t *sl);

セッションの高位認可上限は、ログイン時のワークステーション所有者の認可上限から設定されます。セッションの高位認可上限は、所有者の認可上限およびマシンモニターのラベル範囲の上限のほうが優位です。これが変更されると、ウィンドウサーバーの認可上限より高位の機密ラベルで実行されるクライアントからの接続要求は、特権がなければ拒否されます。XTSOLsetSessionHI(3XTSOL) のマニュアルページを参照してください。

Status XTSOLsetSessionLO(Display *display, m_label_t *sl);

セッションの最下位ラベルは、ログイン時のワークステーション所有者の最下位ラベルから設定されます。セッションの最下位ラベルは、管理のために設定されるユーザーの最下位ラベルおよびマシンモニターのラベル範囲の下限より高位です。この設定を変更すると、ウィンドウサーバーの機密ラベルより下位の機密ラベルで実行されるクライアントからの接続要求は、特権がなければ拒否されます。XTSOLsetSessionLO(3XTSOL) のマニュアルページを参照してください。。