Solaris Trusted Extensions 開発ガイド

RPC メカニズム

Trusted Extensions ソフトウェアは、遠隔手続き呼び出し (RPC) に対するマルチレベルポートに対応します。クライアントアプリケーションは、特定サービスが使用可能かどうかの問い合わせをサーバーの PORTMAPPER サービス (ポート 111) に対して送信できます。要求されたサービスがサーバーの PORTMAPPER に登録されている場合、サーバーは匿名ポートを動的に割り当て、そのポートをクライアントに返します。

Solaris Trusted Extensions システムでは、管理者が PORTMAPPER ポートをマルチレベルポートとして構成できるので、複数の単一レベルアプリケーションでこのサービスを使用できます。PORTMAPPER ポートをマルチレベルポートにすると、PORTMAPPER サービスによって割り当てられるすべての匿名ポートもマルチレベルポートになります。これ以外の、匿名のマルチレベルポートを制御するための、プログラム可能なインタフェースも管理インタフェースもありません。