Solaris Trusted Extensions 開発ガイド

選択マネージャー

選択マネージャーアプリケーションは、信頼できないウィンドウ間をデータが転送されるカット&ペースト、ドラッグ&ドロップなど、ユーザーレベルのウィンドウ間データ移動を仲介します。転送が試みられると、選択マネージャーは転送をキャプチャーし、制御ユーザーの承認を確認し、ユーザーに確認とラベル付け情報を要求します。ユーザーがデータ移動を試みると常に、選択マネージャーが自動的に表示されます。選択マネージャーが表示されるようにアプリケーションコードを更新する必要はありません。

管理者は、一部の転送タイプに対して自動確認を設定できます。その場合、選択マネージャーは表示されません。転送が MAC および DAC ポリシーに一致する場合、データ転送は完了します。ファイルマネージャーおよびウィンドウマネージャーは、それぞれの専用ドロップ領域の選択エージェントとしても動作します。多インスタンス化される選択ターゲットを指定するには、/usr/openwin/server/etc/TrustedExtensionsPolicy ファイルを参照してください。自動的に確認される選択ターゲットを決定するには、/usr/dt/config/sel_config ファイルを参照してください。