名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用例 | 終了ステータス | ファイル | 属性 | 関連項目
/usr/sadm/bin/smtnzonecfg subcommand [auth_args] -- [subcommand_args]
smtnzonecfg コマンドは、tnzonecfg データベース内のエントリの追加、変更、削除、および一覧表示を行います。
smtnzonecfg のサブコマンドを次に示します。
tnzonecfg データベースに新規エントリを追加します。エントリを追加するには、管理者が solaris.network.host.write および solaris.network.security.write 承認を保持している必要があります。
tnzonecfg データベース内のエントリを変更します。エントリを変更するには、管理者は solaris.network.host.write および solaris.network.security.write 承認を保持している必要があります。
tnzonecfg データベースからエントリを削除します。エントリを削除するには、管理者は solaris.network.host.write および solaris.network.security.write 承認を保持している必要があります。
tnzonecfg データベース内のエントリを一覧表示します。エントリを一覧表示するには、管理者が solaris.network.host.read および solaris.network.security.read 承認を保持している必要があります。
smtnzonecfg の認証引数 auth_args は、smc 引数セットから派生し、使用するサブコマンドに関係なく同じです。smtnzonecfg コマンドを成功させるには、Solaris 管理コンソールを初期化する必要があります (smc(1M) を参照)。Solaris 管理コンソールサーバーのリブート後に、最初の smc 接続がタイムアウトする可能性があります。この場合は、コマンドを再度実行してください。
サブコマンド固有のオプション subcommand_args の前に、-- オプションを指定する必要があります。
有効な auth_args は -D、-H、-l、-p、-r、および -u です。これらの指定は任意です。auth_args を指定しない場合、デフォルト値が指定されたものと見なされて、認証用パスワードなどの追加情報の入力がユーザーに求められることがあります。これらの文字の代わりに、二重ダッシュ記号に続けて等価の単語を指定することもできます。たとえば、-D または --domain を使用できます。
管理対象のデフォルトドメインを指定します。domain の構文は、type:/host_name/domain_name です。ここで、type は dns、ldap、file のいずれか、host_name はサーバーの名前、domain_name は管理対象のドメインの名前です。
このオプションを指定しない場合、Solaris 管理コンソールは、管理対象として選択したサーバーの file デフォルトドメインと見なします。つまり、変更はサーバーに対してローカルであることになります。ツールボックスを使用すると、ドメインをツール単位で変更できます。このオプションでは、その他すべてのツール用のドメインを指定します。
接続先の host_name および port を指定します。port を指定しない場合、システムはデフォルトポート 898 に接続されます。host_name:port を指定しない場合、Solaris 管理コンソールは、ローカルホストのポート 898 に接続します。
role_name のパスワードを指定します。role_name を指定するが、role_password を指定しない場合、システムにより role_password の入力が求められます。コマンド行に指定したパスワードは、システムのすべてのユーザーが表示できます。このため、このオプションは安全ではないと考えられます。
user_name のパスワードを指定します。パスワードを指定しない場合、システムによりパスワードの入力が求められます。コマンド行に指定したパスワードは、システムのすべてのユーザーが表示できます。このため、このオプションは安全ではないと考えられます。
認証に使用する役割名を指定します。このオプションを指定しない場合、役割なしと見なされます。
認証に使用するユーザー名を指定します。このオプションを指定しない場合、コンソールプロセスを実行しているユーザーの ID が想定されます。
このオプションは必須であり、常に先行するオプションのあとに指定する必要があります。先行するオプションを入力しない場合でも、-- オプションを入力する必要があります。
注: 空白文字を含む説明およびその他の引数オプションは、二重引用符で囲む必要があります。
コマンドの使用方法を表示します。
エントリのゾーン名を指定します。この名前は、ゾーンの構成時に使用されます。zonename では、大文字と小文字が区別されます。指定するゾーン名は、システムの構成済みのゾーンのいずれかである必要があります。次のコマンドは、構成済みのゾーンの一覧を返します。
/usr/sbin/zoneadm list -c |
ゾーンのラベルを指定します。このフィールドは、ゾーン起動時のゾーンへのラベル付けで使用されます。
非トランスポートトラフィックのポリシー一致レベルを指定します。指定可能な値は、0 (ラベルに一致する) または 1 (ゾーンのラベル範囲内にある) だけです。詳細は、tnzonecfg(4) を参照してください。このサブコマンド引数は省略可能です。指定しない場合、デフォルト値の 0 が使用されます。
ゾーン固有 IP アドレス用のマルチレベルポート構成エントリを指定します。複数の port/protocol を、セミコロンで区切って指定できます。既存の MLP ゾーン値すべてを削除する場合は、空の文字列を指定できます。このサブコマンド引数は省略可能です。
共有 IP アドレス用のマルチレベルポート構成エントリを指定します。複数の port/protocol を、セミコロンで区切って指定できます。既存の MLP 共有値すべてを削除する場合は、空の文字列を指定できます。このサブコマンド引数は省略可能です。
サブコマンド add では、次のいずれかの引数セットを指定する必要があります。
-n zonename -l label [-x policymatch=policy-match-level \ -x mlpzone=port/protocol;.... | -x mlpshared=port/protocol;.... ] -h |
サブコマンド modify では、次のいずれかの引数セットを指定する必要があります。
-n zonename [-l label] [-x policymatch=policy-match-level \ -x mlpzone=port/protocol;.... | -x mlpshared=port/protocol;.... ] -h |
サブコマンド delete では、次のいずれかの引数を指定する必要があります。
-n zonename | -h |
サブコマンド list では、次の引数を指定できます。
-n zonename | -h |
管理役割は、ラベル public、ポリシー一致レベル 1、共有 MLP ポート 666、およびプロトコル TCP を使って、新規ゾーンエントリ public を作成します。管理者には、管理パスワードの入力が求められます。
$ /usr/sadm/bin/smtnzonecfg add -- -n public -l public \ -x policymatch=1 -x mlpshared=666/tcp |
管理役割は、tnzonecfg データベース内の public エントリを needtoknow に変更します。管理者には、管理パスワードの入力が求められます。
$ /usr/sadm/bin/smtnzonecfg modify -- -n public -l needtoknow |
管理役割は、tnzonecfg データベース内のエントリを一覧表示します。管理者には、管理パスワードの入力が求められます。
$ /usr/sadm/bin/smtnzonecfg list -- |
smtnzonecfg コマンドにより、次のファイルが使用されます。
トラステッドゾーン構成データベース。tnzonecfg(4) を参照。
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
属性タイプ |
属性値 |
---|---|
使用条件 |
SUNWmgts |