名前 | 形式 | 機能説明 | 戻り値 | エラー | 属性 | 関連項目 | 注意事項 | 警告
cc [flag...] file... -ltsol [library...]
#include <tsol/label.h> int label_to_str(const m_label_t *label, char **string, const m_label_str_t conversion_type, uint_t flags);
label_to_str() は、さまざまな必須ラベルタイプを人間が読める文字列に変換する単純な関数です。
label は、変換対象の必須ラベルです。string は、変換された文字列を含む label_to_str() により割り当てられるメモリーを指し示します。free(3C) を呼び出して割り当てられたメモリーを解放するのは、呼び出し元の役割です。
呼び出し元のプロセスは、生成される人間の読み取り可能な文字列への必須読み取りアクセス権を保持する必要があります。または、呼び出し元のプロセスが sys_trans_label 特権を保持する必要があります。
conversion_type パラメータは、ラベル変換のタイプを制御します。次のように、すべての変換タイプが、すべてのラベルタイプに有効なわけではありません。
label を、そのタイプに基づいて、人間が読み取り可能な文字列に変換します。
label を、公開オブジェクトに安全に格納できる内部テキスト表現に変換します。内部変換したあとで構文解析することで、同じ値に戻すことができます。
管理者がラベルと関連付けたカラー名を表す文字列に、label を変換します。
label を、米国国防情報局 (DIA) エンコーディング印刷出力スキーマ内のバナーページとトレーラーページの上部および下部ラベルとしての使用に適した、人間が読み取り可能な文字列に変換します。
label を、DIA エンコーディング印刷スキーマ内のバナーページ降格警告としての使用に適した、人間が読み取り可能な文字列に変換します。
label を、DIA エンコーディング印刷スキーマ内のバナーページの caveats セクションとしての使用に適した、人間が読み取り可能な文字列に変換します。
label を、DIA エンコーディング印刷スキーマ内のバナーページの処理チャネルとしての使用に適した、人間が読み取り可能な文字列に変換します。
flags パラメータは、ラベル変換を実行する際のヒントを提供します。
デフォルト名が優先されます。
短形式名が定義されている箇所では、短形式名が優先されます。
長形式名が優先されます。
label_to_str() は、成功時にはゼロ (0) を返します。それ以外の場合には、 -1 が返されます。また、エラーを示す errno が設定されて、文字列ポインターが NULL に設定されます。
次の場合に、label_to_str() 関数は失敗します。
パラメータが無効です。
システムがラベル変換をサポートしません。
システムの物理的制限を超過したために、size バイトのメモリーを割り当てることができません。
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
属性タイプ |
属性値 |
---|---|
使用条件 |
SUNWtsu |
MT レベル |
MT-安全 |
インタフェースの安定性 |
後述の「注意事項」および 「警告」を参照 |
label_to_str() は「安定」です。DIA エンコーディングスキーマ関連の変換タイプは「標準」です。「標準」については、label_encodings(4) を参照してください。返される文字列は「未定義」であり、固有の label_encodings ファイルに依存しています。変換タイプ INTERNAL は「不安定」ですが、str_to_label(3TSOL) への入力として常に使用可能です。
これらの変換の多くは、DIA ラベルエンコーディングスキーマに依存しています。このため、その他のラベルスキーマでは有効ではない場合があります。