コンパートメントモードワークステーションのラベル作成: エンコード形式

システムですでに使用されているエンコーディングを変更する

CMW システムにすでにロードされ、そこで実行されているエンコーディングファイルの修正は、非常に慎重に行う必要があります。なぜなら、いったんそのエンコーディングファイルを使用してシステムを起動させると、ロードされたエンコーディングファイルに従って正しい形式とされた機密ラベルおよび情報ラベルが多くのオブジェクトにラベル付けされるからです。あとでエンコーディングを変更する際に注意を怠ると、既存のラベルが正しい形式でなくなる可能性があります。語句に関連付けられているビットパターンを変更すると、その語句が含まれているラベルを含むオブジェクトが無効になる場合があります。語句に関連付けられている最下位の格付けを上昇させたり、最上位の格付けを低下させたりすると、その語句が含まれているラベルを持つ既存のオブジェクトが正しい形式でなくなる可能性があります。

したがって、すでに使用しているエンコーディングに対する変更は、新規の格付けや語句の追加、既存の語句の名前の変更だけにとどめるべきです。ただし、上述したように、エンコーディングファイルを最初に作成したときに、余分のインバースビットを予約し、あとでエンコーディングを拡張したときに新しいインバース語句を組み込めるようにしておくことが重要です。予約しておいたインバースビットを使用せずにインバース語句を追加すると、システム上にある既存の全オブジェクトのラベルには、誤って新規のインバース語句が付加されてしまいます。