次の作業マップは、どのインストールプログラムを使用して Solaris OS のインストールやアップグレードを行う場合にも必要となる作業の概要を示したものです。インストールしようとする環境にとってもっとも効率的なインストールを行うためにどういった選択をすべきかを、この作業マップを参考にして判断してください。
表 3–1 作業マップ: Solaris ソフトウェアのインストールまたはアップグレード
作業 |
説明 |
参照先 |
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初期インストールかアップグレードかを選択します。 |
初期インストールまたはアップグレードのいずれかを選択します。 | |
インストールプログラムを選択します。 |
Solaris OS には、インストールまたはアップグレード用のプログラムがいくつか用意されています。インストール環境に最も適した方法を選択してください。 | |
(Solaris 対話式インストールプログラム) デフォルトインストールかカスタムインストールを選択します。 |
環境に適したインストールの種類を決定します。 |
Solaris インストールプログラムの選択肢については、第 5 章「インストールやアップグレードの前に収集すべき情報 (計画)」を参照してください。 |
初期インストールの場合のみ、オープンネットワークセキュリティーを使用するか、制限されたネットワークセキュリティーを使用するかを選択します。 |
初期インストールでは、インストール時にネットワークサービスを無効にするか、ローカル要求にのみ応答するようにするかを決定します。デフォルトでは、インストール時にオープンネットワークセキュリティーが使用されます。 | |
システム要件を検討します。また、ディスク容量およびスワップ領域を計画を立てて割り当てます。 |
インストールまたはアップグレードの最小要件をシステムが満たしているかどうかを判断します。インストールする Solaris OS のコンポーネントに必要なディスク容量をシステムに割り当てます。システムに適したスワップ領域レイアウトを決定します。 | |
システムをローカルメディアからインストールするかネットワークからインストールするかを選択します。 |
環境にもっとも適したインストールメディアを選択します。 | |
システム情報を収集します。 |
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(省略可能) システムパラメータを設定します。 |
インストールやアップグレードの際に情報を入力する手間を省くために、システム構成情報を事前に設定しておくことができます。 |
『Solaris 10 11/06 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 2 章「システム構成情報の事前設定 (作業)」。 |
(省略可能) Solaris ソフトウェアをネットワークからインストールする準備を行います。 |
ネットワークから Solaris ソフトウェアをインストールする方法を選択する場合は、次の作業をすべて実行してください。
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ローカルエリアネットワークからインストールする方法については、『Solaris 10 11/06 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 6 章「CD メディアを使用したネットワークインストール (作業)」を参照してください。 広域ネットワークからインストールする方法については、『Solaris 10 11/06 インストールガイド (ネットワークインストール)』の第 11 章「WAN ブート によるインストール (作業)」を参照してください。 |
(アップグレードのみ) アップグレード前に必要な作業を行います。 |
システムのバックアップをとり、アップグレード時にディスク容量の再配置が行われるかを確認します。 | |
インストールまたはアップグレードを行います。 |
選択した Solaris インストール方法を使って Solaris ソフトウェアのインストールまたはアップグレードを行います。 |
インストールプログラムの詳細な手順を説明している章。 |
インストールのトラブルシューティングを行います。 |
インストールのトラブルシューティングについては、問題発生時の解決方法を参照してください。 |
『Solaris 10 11/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』の付録 A「問題発生時の解決方法 (作業)」。 |