Solaris 10 11/06 インストールガイド (ネットワークインストール)

はじめに

このマニュアルでは、ローカルエリアネットワークや広域ネットワークを介して SolarisTM オペレーティングシステム (Solaris OS) をリモートでインストールする方法について説明します。

このマニュアルには、システムハードウェアや周辺装置を設定する方法は記載されていません。


注 –

この Solaris リリースでは、SPARC® および x86 系列のプロセッサアーキテクチャー (UltraSPARC®、SPARC64、AMD64、Pentium、Xeon EM64T) を使用するシステムをサポートします。サポートされるシステムについては、Solaris 10 Hardware Compatibility List (http://www.sun.com/bigadmin/hcl) を参照してください。本書では、プラットフォームにより実装が異なる場合は、それを特記します。

本書の x86 に関連する用語については、以下を参照してください。

サポートされるシステムについては、Solaris 10 Hardware Compatibility List を参照してください。


対象読者

このマニュアルは、Solaris ソフトウェアのインストールを担当するシステム管理者を対象としています。このマニュアルには、ネットワーク環境で複数の Solaris マシンを管理するエンタープライズシステム管理者向けの上級 Solaris インストール情報が含まれています。

インストールの基本情報については、『Solaris 10 11/06 インストールガイド (基本編)』を参照してください。

関連情報

表 P–1 に、Solaris ソフトウェアをインストールする際に必要な関連情報の一覧を示します。

表 P–1 関連情報

情報 

説明 

『Solaris 10 11/06 インストールガイド (インストールとアップグレードの計画)』

Solaris オペレーティングシステムのインストールやアップグレードの計画について解説されています。このマニュアルでは、すべての Solaris インストールプログラムの概要が説明されています。また、インストールに関連する次の機能の概要について解説されています。 

  • GRUB (オープンソースのブートローダー)

  • Solaris ゾーン区分技術

  • インストール時に作成できる RAID-1 ボリューム

『Solaris 10 11/06 インストールガイド (基本編)』

グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使って Solaris の基本的なインストールを実行する方法が解説されています。 

『Solaris 10 11/06 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』

Solaris Live Upgrade を使用して新しいブート環境を作成およびアップグレードする方法が説明されています。 

『Solaris 10 11/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』

自動的なカスタム JumpStartTM インストールを実行するために必要なファイルとディレクトリを作成する方法が解説されています。

『Solaris 10 11/06 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』

Solaris フラッシュアーカイブの作成方法と、Solaris フラッシュアーカイブを使って複数のシステムへ Solaris OS をインストールする方法について説明します。 

『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』

システムファイルのバックアップ方法など、システム管理タスクについて解説されています。 

Solaris 10 11/06 ご使用にあたって

Solaris リリースに関する、バグ、既知の問題、提供が中止されたソフトウェア、パッチなどが解説されています。 

SPARC: 『Solaris Sun ハードウェアマニュアル』(http://docs.sun.com)

サポート対象のハードウェアについて解説されています。 

『Solaris 10 11/06 パッケージリスト』

Solaris 10 11/06 OS に含まれるパッケージの一覧と説明です。 

x86: Solaris Hardware Compatibility List

サポート対象ハードウェアの情報とデバイス構成が解説されています。 

マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun の Web サイトでは、次のサービスに関する情報も提供しています。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–2 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。