どのインストール方法でも、周辺機器、ホスト名、IP (インターネットプロトコル) アドレス、ネームサービスなどのシステム構成情報が必要です。インストールプログラムは、構成情報の入力を求める前に、ほかの場所に格納されている構成情報を調べます。
システム情報を事前構成するには、2 つの方法があります。
表 2–1 事前構成オプション
事前構成ファイルまたは事前構成サービス |
説明 |
参照先 |
---|---|---|
sysidcfg ファイル |
sysidcfg ファイル内のキーワードを使用して、ドメイン名、ネットマスク、DHCP、IPv6 などのパラメータを事前設定します。 | |
ネームサービス |
ネームサービスにシステム情報を事前構成する方法で、ホスト名と IP アドレスを事前設定します。 | |
DHCP |
システムがブートするときに DHCP を使って、TCP/IP ネットワーク上のホストシステムをネットワーク用に自動的に設定できます。DHCP は、IP アドレスを必要とするクライアントに IP アドレスをリースすることにより、IP アドレスを管理します。 |
事前構成方法の選択の詳細については、「ネームサービスの選択」を参照してください。
Solaris インストールプログラムやカスタム JumpStart インストールプログラムは、事前設定されたシステム構成情報を検出すると、その情報の入力を求めることはありません。たとえば、いくつかのシステムがあり、各システムに Solaris 10 11/06 ソフトウェアをインストールするたびに時間帯を入力することは避けたい場合があります。この時間帯を sysidcfg ファイル中またはネームサービスデータベース中に指定できます。Solaris 10 11/06 ソフトウェアのインストール時に時間帯の入力を求められなくなります。