デフォルトでは、WAN ブートログメッセージはすべて、クライアントシステムに表示されます。このデフォルトの動作により、インストールの問題をすばやくデバッグできます。
クライアント以外のシステムでブートログメッセージとインストールログメッセージを記録するには、ログサーバーを設定する必要があります。インストール時に HTTPS を介してログサーバーを使用するには、WAN ブートサーバーをログサーバーとして構成する必要があります。
ログサーバーを構成するには、次の手順を実行します。
ログサーバーの CGI スクリプトディレクトリに bootlog-cgi スクリプトをコピーします。
# cp /usr/lib/inet/wanboot/bootlog-cgi \ log-server-root/cgi-bin |
ログサーバーの Web サーバーディレクトリにある cgi-bin ディレクトリを指定します。
bootlog-cgi スクリプトのアクセス権を 755 に変更します。
# chmod 755 log-server-root/cgi-bin/bootlog-cgi |
wanboot.conf ファイル内の boot_logger パラメータの値を設定します。
wanboot.conf ファイルに、ログサーバー上の bootlog-cgi スクリプトの URL を指定します。
wanboot.conf ファイルのパラメータの設定方法については、「wanboot.conf ファイルを作成する方法」を参照してください。
インストール時、ログサーバーの /tmp ディレクトリに、ブートログメッセージとインストールログメッセージが記録されます。ログファイルの名前は bootlog.hostname となります。hostname は、クライアントのホスト名です。
次の例では、WAN ブートサーバーをログサーバーとして構成します。
# cp /usr/lib/inet/wanboot/bootlog-cgi /opt/apache/cgi-bin/ # chmod 755 /opt/apache/cgi-bin/bootlog-cgi |
ログサーバーを設定したあと、必要に応じて、WAN ブートインストールでデジタル証明書とセキュリティーキーを使用するように設定できます。WAN ブートインストールのセキュリティー機能の設定方法については、「(省略可能) HTTPS によるデータの保護」を参照してください。