この例では、Solaris 9 リリースを実行しているシステム上に新しいブート環境を作成します。この新しいブート環境を Solaris 10 6/06 リリースにアップグレードします。続いて、アップグレードしたブート環境をアクティブにします。
Solaris Operating System DVD または Solaris SOFTWARE - 2 CD を挿入します。
インストーラを実行します。
Solaris Operating System DVD を使用している場合は、インストーラのあるディレクトリに移動し、インストーラを実行します。
SPARC システムの場合:
# cd /cdrom/cdrom0/S0/Solaris_10/Tools/Installers # ./liveupgrade20 |
Solaris インストールプログラムの GUI が表示されます。
x86 システムの場合:
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Tools/Installers # ./liveupgrade20 |
Solaris インストールプログラムの GUI が表示されます。
Solaris SOFTWARE - 2 CD を使用している場合は、インストーラを実行します。
% ./installer |
Solaris インストールプログラムの GUI が表示されます。
「インストール形式の選択 (Select Type of Install)」パネルで「カスタム (Custom)」をクリックします。
「ロケールの選択 (Locale Selection)」パネルで、インストールする言語をクリックします。
インストールするソフトウェアを選択します。
DVD の場合、「コンポーネントの選択 (Component Selection)」パネルの「次へ (Next)」をクリックしてパッケージをインストールします。
CD の場合、「製品の選択 (Product Selection)」パネルの Solaris Live Upgrade の項目で「デフォルトインストール (Default Install)」をクリックします。また、ソフトウェアの選択を解除するには、ほかの製品をクリックします。
Solaris インストールプログラムの指示に従って、ソフトウェアをインストールします。
説明 |
参照先 |
|
---|---|---|
注意 – Solaris Live Upgrade を正しく操作するためには、指定の OS バージョン用の特定のパッチリビジョンのセットがインストールされている必要があります。Solaris Live Upgrade をインストールまたは実行する前に、これらのパッチをインストールする必要があります。 x86 のみ – Solaris 10 1/06 以降のリリースでは、このパッチのセットがインストールされていないと、Solaris Live Upgrade が失敗し、次のエラーメッセージが表示されることがあります。次のエラーメッセージが表示されなくても、必要なパッチがインストールされていない場合があります。Solaris Live Upgrade のインストールを試みる前に、SunSolve の infodoc に記載されたすべてのパッチがすでにインストール済みであることを必ず確認してください。
infodoc 72099 に記載されたパッチは、随時変更される可能性があります。これらのパッチにより、Solaris Live Upgrade の欠陥が修正される可能性があると同時に、Solaris Live Upgrade が依存するコンポーネントの欠陥も修正される可能性があります。Solaris Live Upgrade で問題が発生した場合は、最新の Solaris Live Upgrade パッチがインストールされていることを確認してください。 |
http://sunsolve.sun.com で最新のパッチリストを確認してください。SunSolve の Web サイトで、infodoc 72099 を検索してください。 |
|
Solaris 8、または Solaris 9 OS を実行している場合、Solaris Live Upgrade インストーラを実行できないことがあります。これらのリリースには、Java 2 Runtime Environment の実行に必要なパッチのセットが含まれていません。Solaris Live Upgrade インストーラを実行してパッケージをインストールするには、Java 2 Runtime Environment の推奨パッチクラスタが必要です。 |
Solaris Live Upgrade パッケージをインストールするには、pkgadd コマンドを使用します。または、Java 2 Runtime Environment 推奨パッチクラスタをインストールします。このパッチクラスタは http://sunsolve.sun.com から入手できます。 |
次の手順に従って必要なパッチをインストールします。
SunSolve の Web サイトから、パッチ一覧を取得します。
# patchadd /net/server/export/patches # init 6 |
この例では、ソースブート環境の名前は c0t4d0s0 です。ルート (/) ファイルシステムを新しいブート環境にコピーします。また、ソースブート環境のスワップスライスは共有せずに、新しいスワップスライスを作成します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
キャラクタユーザーインタフェースを表示します。
# /usr/sbin/lu |
Solaris Live Upgrade のメインメニューが表示されます。
メインメニューから「Create」を選択します。
Name of Current Boot Environment: c0t4d0s0 Name of New Boot Environment: c0t15d0s0 |
F3 を押します。
「Configuration」メニューが表示されます。
スライスを選択するために、「Configuration」メニューで F2 を押します。
「Choices」メニューが表示されます。
ディスク c0t15d0 からルート (/) ファイルシステム用としてスライス 0 を選択します。
構成メニューで、分割するスワップスライスを選択して c0t15d0 上にスワップ用の新しいスライスを作成します。
スワップ用のスライスを選択するために、F2 を押します。「Choices」メニューが表示されます。
新しいスワップスライスとして、ディスク c0t15d0 からスライス 1 を選択します。
F3 を押して新しいブート環境を作成します。
次に、この新しいブート環境をアップグレードします。アップグレードに使用する新しいバージョンのオペレーティングシステムは、ネットワークイメージから取得します。
メインメニューから「Upgrade」を選択します。
Name of New Boot Environment: c0t15d0s0 Package Media: /net/ins3-svr/export/Solaris_10/combined.solaris_wos |
F3 を押します。
c0t15d0s0 ブート環境をブート可能にします。続いてシステムをリブートします。これで c0t15d0s0 がアクティブブート環境になります。c0t4d0s0 ブート環境は非アクティブになります。
メインメニューから「Activate」を選択します。
Name of Boot Environment: c0t15d0s0 Do you want to force a Live Upgrade sync operations: no |
F3 を押します。
Return キーを押します。
次のコマンドを入力します。
# init 6 |
フォールバックが必要な場合は、前述の例のコマンド行による作業を行います。次を参照してください。「(省略可能) ソースブート環境へフォールバックする方法」。