Solaris 10 11/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

bootenv createbe プロファイルキーワード

bootenv createbe bename new_BE_name filesystem mountpoint:device:fs_options 
[filesystem...]

bootenv createbe キーワードを使用すると、Solaris OS のインストール時に、空の非アクティブブート環境をすばやく作成できます。少なくとも、ルート (/) ファイルシステムを作成する必要があります。スライスは、指定のファイルシステム用に予約されていますが、ファイルシステムはコピーされません。このブート環境は、名前が付けられてはいますが、実際には、Solaris フラッシュアーカイブがインストールされる時にはじめて作成されることになります。空のブート環境にアーカイブがインストールされると、ファイルシステムは予約されたスライスにインストールされます。bename および filesystem の値を次に示します。

bename new_BE_name

bename は、新しく作成するブート環境の名前を指定します。new_BE_name は、30 文字以内の英数字で指定してください。マルチバイト文字は使用できません。この名前は、システム上で一意となるように指定する必要があります。

filesystem mountpoint: device:fs_options

filesystem は、新しいブート環境に作成するファイルシステムの種類と数を決定します。少なくとも、ルート (/) ファイルシステムを置くスライスを指定する必要があります。複数のファイルシステムを同一のディスクに置くことも、複数のディスクに分散することもできます。

  • mountpoint には、任意の有効なマウントポイント、またはスワップスライスを示す - (ハイフン) を指定できます。

  • device には、インストール対象であるオペレーティングシステムが最初に起動したときに利用可能なデバイスを指定してください。このデバイスは、「free」などの JumpStart の特殊な記憶装置とは無関係です。デバイスとして Solaris ボリュームマネージャーのボリュームや Veritas Volume Manager のボリュームを指定することはできません。device はディスクデバイスの名前です。/dev/dsk/cwtxdysz の形式で表されます。

  • fs_options には、次のいずれかを指定できます。

    • ufs: UFS ファイルシステムを示します。

    • swap: スワップファイルシステムを示します。スワップマウントポイントはハイフン () で表します。

プロファイルの例とこのキーワードの基本的な使用方法については、次の関連情報を参照してください。

プロファイルの例 

例 3–11

非アクティブブート環境の作成、アップグレード、およびアクティブ化を行うための Solaris Live Upgrade の基本的な使用方法 

『Solaris 10 11/06 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』の第 2 章「Solaris Live Upgrade (概要)」

Solaris フラッシュアーカイブの基本的な使用方法 

『Solaris 10 11/06 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)』の第 1 章「Solaris フラッシュ (概要)」