SPARC: マスターシステムに存在しない周辺装置のサポート
マスターシステムにインストールするドライバは、次のような条件に応じて選択します。
「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをインストールすると、システムに取り付けられているハードウェアにかかわらず、すべてのドライバがインストールされます。その他のソフトウェアグループをインストールすると、提供されるサポートは限定されます。別のソフトウェアグループをインストールする場合で、クローンシステムがマスターシステムとは異なる周辺装置を保持しているときは、アーカイブを作成する前に、マスターシステムに適切なドライバをインストールする必要があります。
周辺装置に必要なサポートを入手する方法
クローンシステムがマスターシステムとは異なる周辺装置を保持している場合、そのサポートをインストールするには、「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをインストールするか、パッケージを選択してインストールします。
| インストールの種類  | 説明  | 
| 「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをインストールする  | 「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループは、利用できる最大のソフトウェアグループです。このグループには、Solaris OS のすべてのパッケージが含まれています。「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをインストールすると、システムに取り付けられているハードウェアにかかわらず、すべてのドライバがインストールされます。「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループで作成された Solaris フラッシュアーカイブは、インストールした Solaris OS のリリースがサポートする周辺装置を持つクローンシステムで機能します。  「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループをマスターシステムにインストールすると、ほかの周辺装置構成との互換性を保つことができます。ただし、「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループには、2.9G バイト以上のディスク容量が必要です。クローンシステムの中には、「全体ディストリビューションと OEM サポート」ソフトウェアグループのインストールに必要な容量を確保できないものもあるでしょう。  | 
| その他のソフトウェアグループをインストールする  | 次のソフトウェアグループをマスターシステムにインストールすると、周辺装置のサポートは限定されます。マスターシステムがサポートするのは、インストール時にマスターシステムに接続されていた周辺装置だけです。  
限定ネットワークシステムサポート
コアシステムサポート
エンドユーザーシステムサポート
開発者システムサポート
全体ディストリビューション これらのソフトウェアグループをインストールした場合、クローンシステムでは、必要なドライバが不足することがあります。たとえば、GX CG6 フレームバッファーを持つマスターシステムに「全体ディストリビューション」ソフトウェアグループをインストールした場合、GX CG6 フレームバッファードライバだけがインストールされます。インストールするクローンシステムすべてが GX CG6 フレームバッファーを保持するか、フレームバッファーを一切保持しない場合は問題ありません。  | 
| パッケージを選択してインストールする  | マスターシステムにインストールする際に、マスターシステムとクローンシステムに必要なパッケージを追加インストールできます。特定のパッケージを選択することにより、マスターシステムまたはクローンシステムに存在することが明らかな周辺装置のサポートだけをインストールすることができます。  |