この章では、製品のサポート中止情報について説明します。
Solaris 10 OS メディアキットには、Solaris 10 OS ソフトウェアだけでなく、さまざまなボーナスソフトウェアのセットも含まれています。http://www.sun.com/service/serviceplans/solaris/10/ の情報には、Solaris 10 OS メディアキットのコンポーネントの一覧が記載されています。また、SunSpectrum プログラムおよび Sun ソフトウェアサポート契約の下でこれらのコンポーネントに提供されるサポートについても記載されています。
ここでは、Solaris オペレーティングシステムの将来のリリースに適用される、ソフトウェアのサポート中止情報について説明します。
PDF ファイルおよび PostScriptTM ファイルの GNOME ビューアは、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。代替アプリケーションで PDF ファイルと PostScript ファイルの表示が可能になる予定です。
グラフィカルなスマートカード管理インタフェース sdtsmartcardadmin(1M) は、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。同じ機能が smartcard(1M) コマンドに用意されています。
ocf_ibutton(7d) で説明されている Dallas Semiconductor 製 iButton Java Card スマートカードおよび OCF (OpenCard Framework) の端末ドライバは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。libpcsclite(3lib) でサポートされているほかのスマートカードデバイスに移行するようにしてください。
Cyberflex スマートカードは、将来の Solaris リリースの pam_smartcard(5) コマンドおよび smartcard(1m) コマンドでサポートされなくなる可能性があります。libpcsclite(3lib) でサポートされているほかのスマートカードデバイスとカードに移行するようにしてください。
PAM スマートカードモジュール pam_smartcard(5) は、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。
OCF/SCF スマートカードフレームワークは、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。ocfserv(1M) の機能は、pcscd(1M) によって提供されます。smartcard(1M) のカードプロビジョニング機能は、muscletool(1M) によって提供されます。smartcard(1M) によって提供されるドライバ構成機能は、通常は pcscd(1M) には必要ありません。ただし、システム管理者は必要な場合に reader.conf(4) ファイルを編集することができます。
libsmartcard と smartcard.jar によってエクスポートされる SCF (SmartCard Framework) インタフェースは、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。これらのインタフェースは旧式となりました。新しい C アプリケーションを作成するときは、libpscslite(3lib) からエクスポートされる PS/SC インタフェースを使用するようにしてください。現時点では、SCF Java インタフェースの代替は計画されていません。
rpld(1M) および rpld.conf(4) によって提供される RPL (Remote Program Load) サーバー機能は、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。
Sun4V システム用の ipge ドライバとそのすべての SUNWipge パッケージは、将来の Solaris リリースで提供されなくなる可能性があります。Solaris 10 11/06 リリース以降、Ontario やほかの SPARC プラットフォームは ipge ドライバから e1000g ドライバに移行します。Intel 1G チップセットを使用しているすべての Sun プラットフォームで、e1000g ドライバがデフォルトの Ethernet ドライバになります。
次の Solstice Enterprise AgentsTM (SEA) エージェント、ライブラリ、およびパッケージは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。
SEA ベースの SNMP マスターエージェントおよびサブエージェント
libssagent および libssasnmp ライブラリ
SUNWsacom、SUNWsasnm、SUNWmibii パッケージ
システム管理エージェント (System Management Agent、SMA) は、前述のソースに対して同様の機能を提供します。
MozillaTM 1.X ソフトウェアは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。将来のリリースでは同等のソフトウェアが使用可能になる予定です。
拡張メモリーファイルシステム (xmemfs) は、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。
詳細は、xmemfs(7FS) のマニュアルページを参照してください。
Standard Type Service Framwork (STSF) は、将来の Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。
これには次のものが含まれます。
libST および libXst ライブラリ
xstls コマンド
stfsloader サービス
Xsun および Xorg サーバーの XST 拡張機能
この機能は、次のいずれかの代替ソースにあります。
libX11
libXft2
JNI Fibre Channel Adapter (jfca) ドライバは、将来の Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。
詳細は、jfca(7D) のマニュアルページを参照してください。
zic コマンドの -s オプションは、将来の Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。
詳細は、zic(1M) のマニュアルページを参照してください。
ボリューム管理デーモン (vold)、ボリューム管理ファイルシステム (volfs)、および関連するボリューム管理コマンドは、将来の Solaris リリースに組み込まれなくなる可能性があります。
リムーバブルメディアの自動マウントおよびマウント解除は、引き続きサポートされます。
詳細は、vold(1M) および volfs(7FS) のマニュアルページを参照してください。
次のデバイスは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。
IBM PC ServeRAID SCSI
IBM ServeRAID II Ultra SCSI
IBM ServeRAID-3 Ultra2 SCSI
また、これらのコントローラに用のデバイスドライバもサポートされなくなる可能性があります。
T5900FC デュアル基本速度 ISDN インタフェース (DBRI) および関連するマルチメディアコーデックチップは、将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。また、これらのデバイス用のデバイスドライバもサポートされなくなる可能性があります。
次のドライバは将来の Solaris リリースでサポートされなくなる可能性があります。
SUNWrtvc: SunVideoTM リアルタイムビデオキャプチャーおよび圧縮カード用デバイスドライバ
SUNWdial: ダイヤルとボタンデバイス用ストリームモジュール
SUNWdialh: ダイヤルとボタンデバイス用ヘッダーファイル
/usr/aset ディレクトリ内の自動セキュリティー拡張ツール (ASET) によって提供されるチェックサム機能は、将来の Solaris リリースで使用できなくなる可能性があります。
この機能は、次のいずれかの代替ソースにあります。
Solaris 10 OS の基本監査報告ツール、bart
Solaris Security Toolkit (http://www.sun.com/software/security/jass/)
Solaris Fingerprint Database (http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=content/content7)
次にリストするアジアの短縮ロケール名は、将来のリリースでは dtlogin 言語リストに含まれない可能性があります。
zh
ko
zh_TW
Solaris 8 リリース以降、下記を含む新しい ISO 標準ロケール名を提供しています。
zh_CN.EUC
zh_CN.GBK
zh_CN.UTF-8
ko_KR.EUC
ko_KR.UTF-8
zh_TW.EUC
Solaris 監査デーモンが使用する次のインタフェースは、将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。
auditsvc(2)
audit_data(4)
libC.so.3 ライブラリは、Cfront C++ コンパイラ C++ 3.0 でコンパイルされたプログラムのための実行時サポートライブラリです。コンパイラ自体もコンパイラで作成されたプログラムも、Solaris 10 OS では動作しません。このライブラリは、Solaris の将来のリリースでサポートされなくなる可能性があります。
構成管理者の (cfgadm) の fp プラグインの次のオプションは、将来の Solaris リリースではサポートされない可能性があります。
show_FCP_dev
unusable_FCP_dev
基本セキュリティーモジュールのデバイス割り当てメカニズムに含まれる次のコンポーネントは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースには含まれない可能性があります。
mkdevalloc(1M)
mkdevmaps(1M)
/etc/security/dev
将来のリリースでは、一部のデバイスドライバインタフェース (Device Driver Interface、DDI) がサポートされなくなります。
次の表に、将来のリリースでサポートが中止される予定の DDI インタフェースと、代わりに推奨される DDI インタフェースを示します。
旧式となるインタフェース |
好ましいインタフェース |
---|---|
mmap |
devmap |
identify |
nulldev に設定 |
copyin |
ddi_copyin |
copyout |
ddi_copyout |
ddi_dma_addr_setup |
ddi_dma_addr_bind_handle |
ddi_dma_buf_setup(9F) |
ddi_dma_buf_bind_handle |
ddi_dma_curwin |
ddi_dma_getwin |
ddi_dma_free |
ddi_dma_free_handle |
ddi_dma_htoc |
ddi_dma_addr[buf]_bind-handle |
ddi_dma_movwin |
ddi_dma_getwin |
ddi_dma_nextseg |
ddi_dma_nextcookie |
ddi_dma_nextwin |
ddi_dma_nextcookie |
ddi_dma_segtocookie |
ddi_dma_nextcookie |
ddi_dma_setup |
ddi_dma_*_handle |
ddi_dmae_getlim |
ddi_dmae_getattr |
ddi_getlongprop |
ddi_prop_lookup |
ddi_getlongprop_buf |
ddi_prop_lookup |
ddi_getprop |
ddi_prop_get_in |
ddi_getproplen |
ddi_prop_lookup |
ddi_iopb_alloc |
ddi_dma_mem_alloc |
ddi_iopb_free |
ddi_dma_mem_free |
ddi_mem_alloc |
ddi_dma_mem_alloc |
ddi_mem_free |
ddi_dma_mem_free |
ddi_map_regs |
ddi_regs_map_setup |
ddi_prop_create |
ddi_prop_update |
ddi_prop_modify |
ddi_prop_update |
ddi_segmap |
devmap を参照 |
ddi_segmap_setup |
devmap_setup |
ddi_unmap_regs |
ddi_regs_map_free |
free_pktiopb |
scsi_free_consistent_buf |
get_pktiopb |
scsi_alloc_consistent_buf |
makecom_g0 |
scsi_setup_cdb |
makecom_g0_s |
scsi_setup_cdb |
makecom_g1 |
scsi_setup_cdb |
makecom_g5 |
scsi_setup_cdb |
scsi_dmafree |
scsi_destroy_pkt |
scsi_dmaget |
scsi_init_pkt |
scsi_pktalloc |
scsi_init_pkt |
scsi_pktfree |
scsi_destroy_pkt |
scsi_resalloc |
scsi_init_pkt |
scsi_resfree |
scsi_destroy_pkt |
scsi_slave |
scsi_probe |
scsi_unslave |
scsi_unprobe |
ddi_peek{c,s,l,d} |
ddi_peek{8,16,32,64} |
ddi_poke{c,s,l,d} |
ddi_poke{8,16,32,64} |
in{b,w,l} |
ddi_get{8,16,32} |
out{b,w,l} |
ddi_put{8,16,32} |
repins{b,w,l} |
ddi_rep_get{8,16,32} |
repouts{b,w,l} |
ddi_rep_put{8,16,32} |
power.conf ファイルの Device Management エントリは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 10 ソフトウェアでは、Automatic Device Power Management エントリによって同様の機能が得られます。
詳細は、power.conf(4) のマニュアルページを参照してください。
次の表に、将来のリリースでサポートが中止される予定のデバイスとドライバソフトウェアを示します。
表 4–1 デバイスとドライバソフトウェア
物理デバイス名 |
ドライバ名 |
カードの種類 |
---|---|---|
AMI MegaRAID host bus adapter, first generation |
mega |
SCSI RAID |
Compaq 53C8x5 PCI SCSI および Compaq 53C876 PCI SCSI |
cpqncr |
SCSI HBA |
Compaq SMART-2/P Array Controller および Compaq SMART-2SL Array Controller |
smartii |
SCSI RAID コントローラ |
FMLI (Form and Menu Language Interpreter) コマンドは旧式のため、将来の Solaris リリースではサポートされない可能性があります。次のコマンドは旧式です。
/usr/bin/fmli
/usr/bin/vsig
/etc/net/ti* にあるホストファイルは、Solaris ソフトウェアに残ってはいますが、Solaris オペレーティングシステムで参照されなくなりました。Solaris の将来のリリースでは、これらのホストファイルはすべて削除される可能性があります。
Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE Platform) 1.4 は、将来の Solaris リリースには含まれない可能性があります。Solaris 10 OS のデフォルトの Java バージョンは J2SE 5.0 ソフトウェア ですが、J2SE 1.4 テクノロジと互換性があり、J2SE 1.4 の代わりに利用できます。
Kerberos Ticket Lifetime パラメータ max_life および max_renewable_life は、Solaris の将来のリリースで提供されなくなる可能性があります。これらのパラメータは、/etc/krb5/krb5.conf ファイルの appdefaults セクションにあります。これらのパラメータの代わりに、/etc/krb5/krb5.conf の libdefaults セクションにある max_lifetime および renew_lifetime を使用してください。
Korean CID フォントは、将来のリリースでサポートが中止されます。Solaris ソフトウェアには、Korean CID フォントに代わるものとして Korean TrueType フォントが組み込まれているので、そちらを使用してください。
Sun では、文字エンコーディングに Unicode の採用を進めています。これにともない、zh_CN.GB18030 ロケールおよび C ロケールを除き、UTF-8 でないロケールは、Solaris の将来のリリースで Java Desktop System のログインロケールとしては削除される可能性があります。
ハードウェアパフォーマンスカウンタを使用すると、CPU 動作に関連するさまざまなハードウェアイベントを測定できます。CPU パフォーマンスカウンタライブラリ (libcpc) に含まれている次の関数は、Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
cpc_access |
cpc_bind_event |
cpc_count_sys_events |
cpc_count_usr_events |
cpc_event_accum |
cpc_event_diff |
cpc_eventtostr |
cpc_getcciname |
cpc_getcpuref |
cpc_getcpuver |
cpc_getnpic |
cpc_getusage |
cpc_pctx_bind_event |
cpc_pctx_invalidate |
cpc_pctx_rele |
cpc_pctx_take_sample |
cpc_rele |
cpc_seterrfn |
cpc_shared_bind_event |
cpc_shared_close |
cpc_shared_open |
cpc_shared_rele |
cpc_shared_take_sample |
cpc_strtoevent |
cpc_take_sample |
cpc_version |
cpc_walk_names |
Solaris 10 OS では、このライブラリに新しい関数が追加されています。上のリストに示したインタフェースをコードで使用している場合は、対応する次の新しい関数を代わりに使用してください。
cpc_open |
cpc_close |
cpc_set_create |
cpc_set_destroy |
cpc_set_add_request |
cpc_set_request_preset |
cpc_buf_create |
cpc_buf_destroy |
cpc_bind_curlwp |
cpc_bind_pctx |
cpc_bind_cpu |
cpc_unbind |
cpc_set_sample |
cpc_buf_sub |
cpc_buf_add |
cpc_buf_copy |
cpc_buf_zero |
cpc_buf_get |
cpc_buf_set |
cpc_buf_hrtime |
cpc_buf_tick |
cpc_walk_requests |
cpc_walk_events_all |
cpc_walk_events_pic |
cpc_walk_attrs |
cpc_enable |
cpc_disable |
cpc_caps |
cpc_npic |
cpc_cpuref |
cpc_cciname |
cpc_seterrhndlr |
詳細は、cpc(3CPC) のマニュアルページを参照してください。
libXinput.so.0 ライブラリは、Solaris ソフトウェアの将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。libXinput.so.0 ライブラリは、Solaris 2.1 および Solaris 2.2 の標準 (草案) X 入力 API を使用して構築された X11R4 アプリケーションとの下位互換性を目的として提供されています。X11 標準 X 入力拡張ライブラリである libXi は、Solaris 2.3 に統合されました。
libXinput API に依存するすべてのアプリケーションは、将来の互換性および標準適合のために、libXi 共有ライブラリを使用して構築すべきです。
NIS+ は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 9 ソフトウェアには、NIS+ から LDAP への移行ツールが用意されています。詳細は、http://www.sun.com/directory/nisplus/transition.html を参照してください。
nstest は、DNS クエリーの構築と送信を行うための対話式 DNS テストプログラムです。このプログラムは、Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。dig コマンドと nslookup コマンドを使用することにより、このテストプログラムと同じ機能が得られます。
Perl バージョン 5.6.1 は、Solaris OS の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。Solaris 10 OS でのデフォルトバージョンは Perl バージョン 5.8.4 で、これは Perl バージョン 5.6.1 とバイナリ互換ではありません。ただし、この Solaris リリースには以前のバージョンも残っています。サイトで独自にインストールしたカスタムモジュールは、Perl バージョン 5.8.4 を使用して再構築および再インストールする必要があります。スクリプトでバージョン 5.6.1 を使用する必要がある場合は、スクリプトを変更して、バージョン 5.8.4 ではなくバージョン 5.6.1 のインタプリタを使用するよう指定してください。 Perl の各バージョンに対応するインタプリタは、それぞれ次のディレクトリに置かれています。
/usr/perl5/5.6.1/bin/perl
/bin/perl、/usr/bin/perl、または /usr/perl5/bin/perl
Solaris Management Console のパッチツールであるパッチマネージャーは、将来のリリースでは提供されない可能性があります。
Solstice Enterprise Agents は、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。
IPv4 ICMP ルーター発見プロトコルの /usr/sbin/in.rdisc 実装は、Solaris ソフトウェアの将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。このプロトコルとほぼ同等のバージョンが、/usr/sbin/in.routed のコンポーネントとして実装されており、拡張された管理インタフェースをサポートしています。/usr/sbin/in.routed コンポーネントは、RIP (経路制御情報プロトコル、Routing Information Protocol) バージョン 2 の実装をサポートします。/usr/sbin/in.routed コンポーネントには、モバイル IP 通知をルーター発見メッセージと区別する機能もあります。
Sun Fire Link インタフェースは、将来の Solaris リリースではサポートされなくなる可能性があります。
Java Desktop System, Release 3 の次のアプリケーションは、将来のリリースから 削除される可能性があります。
Sun Java Calendar Preview
GNOME Keyboard Layout Switcher
JDS Diagram Editor
JDS Java Text Editor
JDS Java Dictionary
JDS Disk Analyzer
JDS Image Organizer
JDS Mr. Project
トークンリング (DL_TPR) および FDDI (光ファイバ分散データインタフェース、Fiber Distributed Data Interface) のデバイスタイプは、汎用 LAN ドライバ (GLD) でサポートされていますが、Solaris の将来のリリースではこのサポートが中止される可能性があります。GLD でのサポートが中止されたあと、このサポートに依存しているトークンリングドライバや FDDI ドライバは動作しなくなります。ただし、このサポートを使用しないドライバやアプリケーションは、影響を受けません。ドライバが GLD に依存しているかどうかを調べるには、次のスクリプトを実行します。
#!/bin/sh # # Test a driver binary for use of GLD # for file do /usr/ccs/bin/nm $file | /bin/awk ' /\|gld_register$/ { isgld=1; } END { if (isgld) print file, "uses GLD"; else print file, "does not use GLD"; }' file=$file done |
汎用 LAN ドライバの詳細については、gld(7D) のマニュアルページおよび『Writing Device Drivers』を参照してください。
WDR (Web-Based Enterprise Management Dynamic Reconfiguration) と呼ばれる機能は、Solaris の将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。現在、WDR は Sun Fire ミッドレンジシステムおよびハイエンドシステムでサポートされています。
XILTM インタフェースは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。XIL を使用するアプリケーションを使用すると、次のような警告メッセージが表示されます。
WARNING: XIL OBSOLESCENCE This application uses the Solaris XIL interface which has been declared obsolete and may not be present in version of Solaris beyond Solaris 9. Please notify your application supplier. The message can be suppressed by setting the environment variable "_XIL_SUPPRESS_OBSOLETE_MSG. |
xetops ユーティリティーは、将来のリリースでサポートが中止される可能性があります。xetops ユーティリティーは、アジア言語のテキストファイルを PostScript ファイルに変換します。この変換により、アジア文字をその組み込みフォントを持たない PostScript プリンタでも印刷できるようになります。
同様の機能は、mp コマンドで提供されています。ネイティブなアジア言語のすべてのエンコーティングについて、オプションおよび機能が追加され、サポートが拡張されています。
Xsun の一部の DDX モジュールは、将来の Solaris リリースから削除される可能性があります。これらのモジュールは、「XF86」という接頭辞が付いていないエントリを選択して、kdmconfig の「Video Device Selection」画面で Xsun X サーバーを構成するときに使用されます。この削除通知には、次のファイルが関係します。
/usr/openwin/server/modules ディレクトリのファイルのうち、ファイル名に ddxSUNWxf86 接頭辞が付いていないもの
/usr/openwin/server/lib/libaccel.so.1 ライブラリ
/usr/openwin/share/etc/devdata/SUNWaccel/boards ディレクトリのファイルのうち、.xga 接尾辞が付いているもの
優先度の高い X サーバーには、DDX モジュールが Xsun X サーバーと互換性を持つ、Xorg X サーバーを使用することをお勧めします。ただし、Xsun X サーバーを使用する場合でも、XFree86 DDX モジュールを使用できます。これらのモジュールは、接頭辞が ddxSUNWxf86 で、kdmconfig の「Video Device Selection」画面には「XF86」で始まるエントリとして表示されます。これらのモジュールは、削除される可能性がある Xsun DDX モジュールに相当する機能を提供します。