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プロセスによってネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、そのデバイスが関連する DR 操作はすべて失敗します。参照カウントを保持しているデーモンやプロセスによって、DR 操作が中止されます。
回避方法: スーパーユーザーとして次の手順を実行します。
/rplboot ディレクトリを削除するか、またはディレクトリ名を変更します。
NFS サービスを停止します。
# sh /etc/init.d/nfs.server stop |
ブートサーバーサービスを停止します。
# sh /etc/init.d/boot.server stop |
DR による切り離し操作を実行します。
NFS サービスを再起動します。
# sh /etc/init.d/nfs.server start |
ブートサーバーサービスを再起動します。
# sh /etc/init.d/boot.server start |
Sun Enterprise 5x500 サーバーに対して不正なリセット操作が実行されると、メモリーが不適切にインタリーブされた状態になり、以降の DR 操作は失敗します。この問題は、メモリーインタリーブの設定が min になっているシステムでのみ発生します。
回避方法: 次のいずれかを選択してください。
すでに問題が発生している場合は、OK プロンプトから手動でシステムをリセットします。
問題が発生する前にそれを回避するには、NVRAM の memory-interleave 変数を max に設定します。
2 番目の方法を使用すると、システムがブートされるたびにメモリーがインタリーブされるようになります。ただし、インタリーブ方式のメモリーを搭載したメモリーボードを動的に構成解除することはできないので、必ずしも推奨される方法ではありません。「インタリーブ方式のメモリーを搭載した CPU/メモリーボードを構成解除できない (4210234)」を参照してください。
メモリーモジュール付き CPU ボードまたはメモリーボードに対して構成解除および切り離し操作を実行するには、まずメモリーを構成解除する必要があります。ただし現在のところ、ボード上のメモリーがほかのボード上のメモリーとインタリーブされている場合は、メモリーを動的に構成解除することはできません。
システムでインタリーブ方式のメモリーを使用しているかどうかは、prtdiag コマンドまたは cfgadm コマンドで確認できます。
回避方法: システムを停止してからボードの追加、交換を行い、その後リブートします。CPU/メモリーボードで DR 機能を利用できるようにするには、NVRAM の memory-interleave 変数を min に設定します。インタリーブ方式のメモリーについては、「重大なリセット操作を実行後、メモリーが不適切にインタリーブされる (4156075)」も参照してください。
メモリーモジュール付き CPU ボードまたはメモリーボードに対して構成解除および切り離し操作を実行するには、まずメモリーを構成解除する必要があります。ただし現在のところ、再配置不可能なメモリー (固定メモリー) もあります。
ボードに固定メモリーが搭載されている場合は、cfgadm コマンドによる状態表示では「permanent」と表示されます。
# cfgadm -s cols=ap_id:type:info Ap_Id Type Information ac0:bank0 memory slot3 64Mb base 0x0 permanent ac0:bank1 memory slot3 empty ac1:bank0 memory slot5 empty ac1:bank1 memory slot5 64Mb base 0x40000000 |
上の例では、スロット 3 のボードに固定メモリーが搭載されているので、このボードを取り外すことはできません。
回避方法: システムを停止してからボードの追加、交換を行い、その後リブートします。
あるボードに対して cfgadm コマンドを実行しているときに、同時に別のボードに対して cfgadm コマンドによる切り離し操作を実行しようとすると失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。
cfgadm: Hardware specific failure: disconnect failed: nexus error during detach:address |
回避方法: 一度に実行する cfgadm 操作は 1 つだけにします。1 枚目のボードに対して cfgadm 操作を実行しているときは、その操作が終了してから 2 枚目のボードに対する切り離し操作を実行してください。