Sun Fire ハイエンドシステムに関するソフトウェアおよびハードウェアのバグ情報について説明します。
プロセスによってネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、そのデバイスが関連する DR 操作はすべて失敗します。参照カウントを保持しているデーモンやプロセスによって、DR 操作が中止されます。
回避方法: スーパーユーザーとして次の手順を実行します。
/rplboot ディレクトリを削除するか、またはディレクトリ名を変更します。
NFS サービスを停止します。
# sh /etc/init.d/nfs.server stop |
ブートサーバーサービスを停止します。
# sh /etc/init.d/boot.server stop |
DR による切り離し操作を実行します。
NFS サービスを再起動します。
# sh /etc/init.d/nfs.server start |
ブートサーバーサービスを再起動します。
# sh /etc/init.d/boot.server start |
SunSwift PCI カード、Option 1032 を使用するよう構成されているシステムで DR コマンドを実行すると、次のような警告が表示されることがあります。このような警告は、Solaris 8、Solaris 9、または Solaris 10 ソフトウェアが稼働しているドメインで発生します。警告の例を次に示します。
Aug 12 12:27:41 machine genunix: WARNING: vmem_destroy('pcisch2_dvma'): leaked |
このような警告が表示されても問題はなく、DR 操作中に DVMA (Direct Virtual Memory Access) 空間は正常にリフレッシュされます。実際には、カーネルのメモリーリークは発生していません。
回避方法: この警告が表示されないようにするには、/etc/system ファイルに次の行を追加します。
set pcisch:pci_preserve_iommu_tsb=0 |
Sun GigaSwift Ethernet MMF Option X1151A を備えたシステムと一部の CISCO スイッチの間でリンクが失敗します。次のいずれかのスイッチに接続されているシステムで DR 操作を実行しようとすると、この失敗が発生します。
CISCO WS-c4003 スイッチ (ファームウェア: WS-C4003 Software, Version NmpSW: 4.4(1))
CISCO WS-c4003 スイッチ (ファームウェア: WS-C4003 Software, Version NmpSW: 7.1(2))
CISCO WS-c5500 スイッチ (ファームウェア: WS-C5500 Software, Version McpSW: 4.2(1) および NmpSW: 4.2(1))
この問題は CISCO 6509 スイッチでは見られません。
回避方法: 別のスイッチを使用するか、一覧に示したスイッチのパッチについて Cisco 社にお問い合わせください。