Solaris 10 11/06 ご使用にあたって

カスタム JumpStart と上級インストール

カスタム JumpStartTM を使用してシステムインストールを自動的に実行する環境では、初回ブート時のプロンプトを表示しないように、ごく簡単な調整を行う必要があります。

set_nfs4_domain というスクリプト例が Solaris 10 配布メディアの ${CDrom_mnt_pt}/Solaris_10/Misc/jumpstart_sample ディレクトリに用意されています。このスクリプトのコピーを変更して、NFS4_DOMAIN 変数をサイト固有の条件に合わせて設定し、JumpStart の finish スクリプトの中から呼び出してください。これにより、ターゲットシステムの NFSv4 ドメインは JumpStart の終了段階で事前構成されるので、初回ブート時のプロンプトは表示されなくなります。

自動インストールを実行するには、次の手順を実行します。

  1. set_nfs4_domain スクリプトのコピーを作成し、JumpStart の finish.sh スクリプトと同じディレクトリに置きます。

  2. スクリプトを編集して、NFS4_DOMAIN 変数をサイト固有の条件に合わせて設定します。

  3. finish.sh スクリプトを編集して、set_nfs4_domain の呼び出しを追加します。

  4. JumpStart インストールを通常どおり実行します。

詳細は、sysidconfig(1M)sysidtool(1M)nfsmapid(1M)、および nfs(4) のマニュアルページを参照してください。『Solaris のシステム管理 (ネットワークサービス)』も参照してください。