Wnn8 ユーザーズガイド

付録 B 設定ファイル

wnnenvrc

wnnenvrc は、Wnn8 を使用する際の「かな漢字変換環境」を設定します。

参照順位:

  1. uumrc ファイルの setconvenv での指定 (uumrc の参照順位に準じます)

  2. $HOME/.Wnn8/wnnenvrc  (ユーザー設定)

  3. /etc/wnn/ja_JP/wnnenvrc  (システム設定)

  4. /usr/lib/wnn/ja_JP/wnnenvrc (初期設定)

書式:

エントリ 設定値 (設定値) (設定値) ...

エントリ 設定値 (設定値) (設定値) ...

エントリ一覧:

エントリ名 

書式 

設定値 / 設定方法 

setdic 

setdic system/kihon.dic usr/@USR/kihon.h 6 1 0 - - 0 

setdic 辞書ファイル 頻度ファイル 優先度 辞書 READ 頻度 READ 辞書 passwd 頻度 passwd 正 / 逆引き 

 

辞書情報について指定します。 

 

辞書ファイル 

辞書ファイル名を指定します。 

 

頻度ファイル 

頻度ファイル名を指定します。 

"-" を指定すると、辞書ファイル側の頻度情報を使用します。 

辞書ファイル、頻度ファイルのファイル名の先頭に ! を付加すると、標準の辞書ディレクトリ以外の辞書を使用できます。 

例) !@HOME/.Wnn8/dic/kihon.h 

!@HOME がホームディレクトリを示します。 

この例では $HOME/.Wnn8/dic/kihon.h が使用されます。 

 

優先度 

辞書の優先度を 10 進数で指定します。数値が大きいほど優先されます。 

 

辞書 READ 

辞書ファイルを READ_ONLY にするかを数値で指定します。 

1 READ_ONLY 

2 テンポラリ学習 

3 グループ辞書 

4 マージ辞書 

0 上記以外の場合 

READ_ONLY を指定した場合は辞書情報の更新が行えません。 

テンポラリ学習の場合はファイル保存時に書き込みを行いません。 

グループ辞書、マージ辞書は 1 つの辞書ファイルを複数のユーザーで共有する場合に指定します。 

 

頻度 READ 

頻度ファイルを READ_ONLY にするかを数値で指定します。 

1 READ_ONLY 

2 テンポラリ学習 

3 グループ辞書 

READ_ONLY を指定した場合は辞書情報の更新が行えません。 

テンポラリ学習の場合はファイル保存時に書き込みを行いません。 

 

辞書 passwd 

辞書ファイルのパスワードを記述したファイル名を指定します。 

 

頻度 passwd 

頻度ファイルのパスワードを記述したファイル名を指定します。 

 

正 / 逆引き 

正引きで使用する場合は 0 を、逆引きで使用する場合は 1 を指定します。 

 

※ 頻度ファイル以降の指定を省略した場合は、自動的に "- 5 0 0 - - 0" が適用されます。 

set_fi_system_dic 

set_fi_system_dic system/fisd usr/@USR/fisd.h 0 - 

set_fi_system_dic FI 辞書ファイル FI 頻度ファイル 頻度 READ 頻度 passwd 

FI 関係システム辞書について指定します。 

FI 辞書ファイル 

FI 関係システム辞書ファイル名を指定します。 

FI 頻度ファイル 

指定した辞書に対する頻度ファイル名を指定します。 

"-" を指定すると頻度更新は行いません。 

setdic 同様、先頭に ! を指定できます。 

頻度 READ 

頻度ファイルを READ_ONLY にするかを数値で指定します。 

1 READ_ONLY 

2 テンポラリ学習 

3 グループ辞書 

0 上記以外の場合 

それぞれの挙動は setdic と同じです。 

グループ辞書は 1 つの辞書ファイルを複数のユーザーで共有する場合に指定します。 

頻度 passwd 

頻度ファイルのパスワードを記述したファイル名を指定します。 

set_fi_user_dic 

set_fi_user_dic usr/@USR/fiud 0 - 

set_fi_user_dic FI ユーザー辞書ファイル 辞書 READ 辞書 passwd 

FI 関係システム辞書について指定します。 

FI ユーザー辞書ファイル 

FI 関係ユーザー辞書ファイル名を指定します。 

setdic 同様、先頭に ! を指定できます。 

辞書 READ 

辞書ファイルを READ_ONLY にするかを数値で指定します。 

指定内容は set_fi_system_dic と同じです。 

辞書 passwd 

辞書ファイルのパスワードを記述したファイル名を指定します。 

muhenkan_gakushuu 

muhenkan_gakusyuu usr/@USR/muhenkan 0 15 - 0 

muhenkan_gakusyuu 無変換学習辞書ファイル 辞書 READ 優先度 辞書 passwd 正 / 逆引き 

無変換学習辞書について指定します。 

辞書ファイル 

無変換学習辞書ファイル名を指定します。 

setdic 同様、先頭に ! を指定できます。 

辞書 READ 

辞書ファイルを READ_ONLY にするかを数値で指定します。 

指定内容は set_fi_system_dic と同じです。 

優先度 

辞書の優先度を 10 進数で指定します。数値が大きいほど優先されます。 

辞書 password 

辞書ファイルのパスワードを記述したファイル名を指定します。 

正 / 逆引き 

正引きで使用する場合は 0 を、逆引きで使用する場合は 1 を指定します。 

bunsetsugiri_gakusyuu 

bunsetsugiri_gakusyuu usr/@USR/bunsetsu 0 15 - 0 

bunsetsugiri_gakusyuu 辞書ファイル 辞書 READ 優先度 辞書 passwd かな / 漢字 

文節切り学習辞書について指定します。 

辞書ファイル 

文節切り学習辞書ファイル名を指定します。 

setdic 同様、先頭に ! を指定できます。 

辞書 READ 

辞書ファイルを READ_ONLY にするかを数値で指定します。 

指定内容は set_fi_system_dic と同じです。 

優先度 

辞書の優先度を 10 進数で指定します。数値が大きいほど優先されます。 

辞書 password 

辞書ファイルのパスワードを記述したファイル名を指定します。 

正 / 逆引き 

かな漢字変換の場合は 0 を、漢字かな変換の場合は 1 を指定します。 

setfuzokugo 

setgrammar 

setfuzokugo 付属語ファイル 

setgrammar 付属語ファイル 

使用する付属語ファイルを指定します。 

setparam 

10 個の変換パラメータと疑似品詞の頻度が整数値で指定されています。 

初期値のままで使用してください。 

create_without_confirm 

指定された辞書 / 頻度ファイルが存在しない場合、無条件に新規作成します。 

エントリのみ記載します。 

saisyu_siyou 

最終使用最優先処理を行うかを指定します。 

行う場合には TRUE、行わない場合には FALSE を指定します。  

fukugou_yuusen 

複合語優先変換を行うかを指定します。 

行う場合には TRUE、行わない場合には FALSE を指定します。  

okuri_kijun 

送り基準処理規則を指定します。 

"本則" は REGULATION、"送る" は YES、"送らない" は NO を指定します。 

settou_kouho 

接頭語初期候補を指定します。 

"ひらがな" は HIRAGANA、"漢字" は KANJI を指定します。 

rendaku 

連濁処理を行うかを指定します。 

行う場合は TRUE、行わない場合は FALSE を指定します。 

yuragi 

長音・揺らぎ処理を行うかを指定します。 

行う場合は TRUE、行わない場合は FALSE を指定します。 

okuri_gakusyu 

送り基準学習を行うかを指定します。 

行う場合は TRUE、行わない場合は FALSE を指定します。  

settou_gakusyu 

接頭語学習を行うかを指定します。 

行う場合は TRUE、行わない場合は FALSE を指定します。 

setubi_gakusyu 

接尾語学習を行うかを指定します。 

行う場合は TRUE、行わない場合は FALSE を指定します。 

hanyou_gakusyu 

一般語学習を行うかを指定します。 

行う場合は TRUE、行わない場合は FALSE を指定します。 

hindo_kakuritu 

頻度学習方法を指定します。 

すぐに学習する場合は HIGH、普通学習の場合は NORMAL、スローで学習する場合は LOW 、必ず学習する場合は ALWAYS、学習しない場合は NOT を指定します。  

fi_hindo_kakuritu 

FI 関係頻度上昇学習方法を指定します。 

すぐに学習する場合は HIGH、普通学習の場合は NORMAL、スローで学習する場合は LOW、必ず学習する場合は ALWAYS、学習しない場合は NOT を指定します。 

use_hinsi 

変換に使用する品詞名のリストを記述します。 

20 個まで指定できます。品詞名は半角スペースまたはタブで区切ります。 

unuse_hinsi 

変換に使用しない品詞名のリストを記述します。 

20 個まで指定できます。品詞名は半角スペースまたはタブで区切ります。 

giji_number 

疑似数字の変換初期候補を指定します。 

  • 漢数字 (単位つき)  ・・・KANSUUJI

  • 漢数字 (単位なし)  ・・・KAN

  • 旧漢数字 (単位つき) ・・・KANOLD

  • 半角数字 (コンマつき)・・・HANCAN

  • 全角数字 (コンマつき)・・・ZENCAN

  • 半角数字 (コンマなし)・・・HAN

  • 全角数字 (コンマなし)・・・ZEN

giji_eisuu 

疑似アルファベットの変換初期候補を指定します。 

半角は HAN、全角は ZEN を指定します。 

giji_kigou 

疑似記号の変換初期候補を指定します。 

半角は HAN、JIS 候補は JIS を指定します。 

kutouten 

句読点入力モードを指定します。 

"、。" は TRUE、",." は FALSE を指定します。 

kakko 

括弧入力モードを指定します。 

"「」" は TRUE、"[]" は FALSE を指定します。 

kigou 

記号入力モードを指定します。 

"・" は TRUE、"/" は FALSE を指定します。 

yosoku_use 

楽々入力を使用するかを指定します。 

使用する場合は TRUE、使用しない場合は FALSE を指定します。 

yosoku_max_disp 

楽々入力候補一覧の表示数を指定します。 

1 から 10 の数値で指定します。 

yosoku_realtime 

楽々入力候補を自動で表示させるかを指定します。 

表示させる場合は TRUE、表示させない場合は FALSE を指定します。 

boin_kabusoku 

母音過不足時の入力補正を行うかを指定します。 

行う場合には TRUE、行わない場合には FALSE を指定します。 

shiin_choka 

子音超過時の入力補正を行うかを指定します。 

行う場合には TRUE、行わない場合には FALSE を指定します。 

n_choka 

N(ん) 超過時の入力補正を行うかを指定します。 

行う場合には TRUE、行わない場合には FALSE を指定します。 

nihongo_kousei 

日本語校正を行うかを指定します。 

行う場合には TRUE、行わない場合には FALSE を指定します。 

記述例:


create_without_confirm

setfuzokugo		system/kougo.fzk

set_fi_system_dic	system/fisd		!@HOME/.Wnn8/dic/fisd.h	0 -
set_fi_user_dic	!@HOME/.Wnn8/dic/fiud	0	-

setdic	system/kihon.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/kihon.h 6 1 0 - - 0
setdic	system/symbol.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/symbol.h 1 1 0 - - 0
setdic	system/tel.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/tel.h 1 1 0 - - 0
setdic	system/zip.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/zip.h 1 1 0 - - 0
setdic	system/tankan.dic	- 1 1 1 - - 0
setdic	system/tankan2.dic	- 1 1 1 - - 0
setdic	system/ikeiji.dic	- 1 1 1 - - 0
setdic	system/rensou.dic	- 1 1 1 - - 0
setdic	!@HOME/.Wnn8/dic/ud	- 15 0 0 - - 0
setdic	system/kihonR.dic	- 1 1 1 - - 1
setdic	system/telR.dic	- 1 1 1 - - 1
setdic	system/zipR.dic	- 1 1 1 - - 1
setdic	system/tankanR.dic	- 1 1 1 - - 1
setdic	system/tankan2R.dic	- 1 1 1 - - 1
setdic	option/jinmei.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/jinmei.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/chimei.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/chimei.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/address.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/address.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/station.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/station.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/kana_english.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/kana_english.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/enterprise.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/enterprise.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/airport.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/airport.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/university.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/university.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/zoo.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/zoo.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/botanical_garden.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/botanical_garden.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/aquarium.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/aquarium.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/conveni.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/conveni.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/amusement.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/amusement.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/computer.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/computer.h 1 1 0 - - 0
setdic	option/jinmeiR.dic	- 1 1 1 - - 1
setdic	option/chimeiR.dic	- 1 1 1 - - 1
setdic	option/addressR.dic	- 1 1 1 - - 1
setdic	yosoku/learn.dat	- 1 6 0 - - 0
setdic	!@HOME/.Wnn8/dic/mwnn.dat	- 1 5 0 - - 0
;setdic		system/kihon3_4.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/kihon3_4.h	6 1 0 - - 0
;setdic		system/symbol_noat.dic	!@HOME/.Wnn8/dic/symbol_noat.h	1 1 0 - - 0
;setdic		system/tankan3_4.dic	-			1 1 1 - - 0

;setdic		system/kihon3_4R.dic	-			1 1 1 - - 1
;setdic		system/tankan3_4R.dic	-			1 1 1 - - 1


;setdic option/stationR.dic		- 			1 1 1 - - 1
;setdic option/enterpriseR.dic	-			1 1 1 - - 1
;setdic option/airportR.dic		-			1 1 1 - - 1
;setdic option/universityR.dic	-			1 1 1 - - 1
;setdic option/zooR.dic			-			1 1 1 - - 1
;setdic option/botanical_gardenR.dic	-	1 1 1 - - 1
;setdic option/aquariumR.dic	-			1 1 1 - - 1
;setdic option/conveniR.dic		-			1 1 1 - - 1
;setdic option/amusementR.dic	-			1 1 1 - - 1
;setdic option/computerR.dic	-			1 1 1 - - 1

setparam 5  10  2  45  0  80  5  1  20  0  400  -100  400  80  200  2  200

muhenkan_gakusyuu	!@HOME/.Wnn8/dic/muhenkan	0	15	-	0
bunsetsugiri_gakusyuu	!@HOME/.Wnn8/dic/bunsetsu	0	15	-	0

saisyu_siyou TRUE
okuri_gakusyu TRUE
fukugou_yuusen FALSE
okuri_kijun REGULATION
settou_kouho HIRAGANA
settou_gakusyu TRUE
setubi_gakusyu TRUE
hanyou_gakusyu TRUE
hindo_kakuritu LOW
giji_number ZEN
giji_eisuu ZEN
giji_kigou JIS
yuragi FALSE

unuse_hinsi 単漢字 郵便番号 電話番号 異形字
fi_hindo_kakuritu NORMAL
kutouten TRUE
kakko TRUE
kigou TRUE
boin_kabusoku TRUE
shiin_choka TRUE
n_choka TRUE
nihongo_kousei TRUE
rendaku FALSE
yosoku_use TRUE
yosoku_max_disp 10
yosoku_realtime TRUE

wnnlerc

wnnlerc では、wnn8le の動作環境を設定します。

参照順位:

  1. $HOME/.Wnn8/wnnlerc (ユーザー設定)

  2. /etc/wnn/ja_JP/wnnlerc (システム設定)

  3. /usr/lib/wnn/ja_JP/wnnlerc (初期設定)

書式:

エントリ 設定値

エントリ 設定値

 :

エントリ一覧:

エントリ名 

書式 

設定値 / 設定方法 

set_jserver 

set_jserver サーバーホスト名 

 

接続する jserver が稼動するマシンのホスト名を指定します。初期値は "localhost" です。 

省略時には以下の優先順で参照されます。 

  1. 環境変数 JSERVER での指定

  2. /etc/hosts ファイルにおける jserver ホストの指定

  3. Unix-Domain

/etc/hosts で指定する場合は、サーバーマシンの IP アドレスに対して "jserver" というホスト名を追加します。 

set_geometry 

set_geometry X 座標 + Y 座標 

 

wnn8le ツールパレットの表示位置を指定します。 

指定方法は、X Window System でのポジション指定に準じます。 

ポジションは全て + の座標で指定します。 

たとえば 200 + 500 と指定した場合、画面左上隅を基点とし、右に 200、下に 500 の位置に表示されます。 

henkan_on_map 

henkan_on_map TRUE/FALSE 

 

ツールパレットの表示方式を指定します。 

  • TRUE ・・・ 入力オンの状態でのみ表示します

  • FALSE ・・・ 常に表示します

記述例:

set_jserver   localhost

set_geometry  200+500

henkan_on_map TRUE

unmrc

uumrc は、かな漢字変換の入力インタフェース環境を設定します。

参照順位:

  1. ximrc ファイルでの setuumrc での指定 (ximrc ファイルの参照順位に準じます)

  2. $HOME/.Wnn8/uumrc  (ユーザー設定)

  3. /etc/wnn/ja_JP/uumrc  (システム設定)

  4. /usr/lib/wnn/ja_JP/uumrc (初期設定)

書式:

エントリ 設定値

エントリ 設定値

 :

エントリ一覧:

エントリ名 

書式 

設定値 / 設定方法 

setconvenv 

setconvenv [ サーバーホスト名 ] wnnenvrc ファイル名 [ sticky ] 

 

wnnenvrc ファイルを指定します。 

接続する jserver マシンのホスト名を指定することができます。 

また "sticky" を指定すると、環境がクライアント終了時にも記憶されます。 

setkankanaenv 

setkankanaenv [ サーバーホスト名 ] wnnenvrc ファイル名 [ sticky ] 

"漢字かな" 変換用の環境設定ファイルを指定します。 

省略時には標準のシステム辞書が使用されます。 

また setconvenv 同様、接続する jserver のホスト名や "sticky" を指定することができます。 

setuumkey 

setuumkey uumkey ファイル名 

キーバインド定義ファイル uumkey を指定します。 

省略時には uumkey ファイルの参照順位が適用されます。 

setrkfile 

setrkfile mode ファイル名 

ローマ時かな変換定義ファイル mode を指定します。 

省略時には mode ファイルの参照順位が適用されます。 

ファイルが格納されているディレクトリ名のみ指定する事も可能です。その場合は自動的にそれ以下にある mode が読み込まれます。 

not_send_ascii_char 

かな漢字変換バッファー (変換行) が空のとき、ASCII 文字をかな漢字変換バッファーに送ります。 

エントリ名のみ記述します。※ エントリ省略時には有効と扱われます。 

send_ascii_char 

かな漢字変換バッファー (変換行) が空のとき、ASCII 文字をかな漢字変換バッファーに送りません。 

エントリ名のみ記述します。 

henkan_off_kuten 

句点 (。) が入力されても自動的に漢字変換を行いません。 

エントリ名のみ記述します。※ エントリ省略時には有効と扱われます。 

henkan_on_kuten 

句点 (。) が入力された時点で自動的に漢字変換を行います。 

エントリ名のみ記述します。 

waking_up_in_henkan_mode 

日本語入力モード ON の状態で起動します。 

エントリ名のみ記述します。※ エントリ省略時には有効と扱われます。 

waking_up_no_henkan_mode 

日本語入力モード OFF の状態で起動します。 

エントリ名のみ記述します。 

setmaxchg 

最大変換可能文字数を、1 から 511 の範囲の数値で指定します。 

省略時や 0 以下の数字の指定時には初期値の 100 が適用されます。 

setmaxbunsetsu 

最大変換可能文節数を、1 から 400 の範囲の数値で指定します。 

省略時や 0 以下の数字の指定時には初期値の 80 が適用されます。 

setmaxhistory 

ヒストリの最大記憶数を、1 から 127 の範囲の数値で指定します。 

省略時や 0 以下の数字の指定時には初期値の 11 が適用されます。 

excelLent_delete 

ローマ時入力時、文字の消去をアルファベット単位で行います。 

エントリ名のみ記述します。※ エントリ省略時には有効と扱われます。 

simple_delete 

ローマ時入力時、文字の消去を日本語単位で行います。 

エントリ名のみ記述します。 

記述例:


       ;setconvenv     @LIBDIR/@LANG/wnnenvrc
       ;setkankanaenv  @LIBDIR/@LANG/wnnenvrc_R

       setjishopath    @VARDIR/dic/system/
       sethindopath    @VARDIR/dic/usr/@USR/

       setuumkey       @LIBDIR/@LANG/uumkey
       setrkfile       @LIBDIR/@LANG/rk

       ;send_ascii_char

unmkey

uumkey は、入力クライアントのキーバインド環境を設定します。

参照順位:

  1. uumrc ファイルの setuumkey エントリでの指定 (uumrc ファイルの参照順位に準じます)

  2. $HOME/.Wnn8/uumkey  (ユーザー設定)

  3. /etc/wnn/ja_JP/uumkey  (システム設定)

  4. /usr/lib/wnn/ja_JP/uumkey  (初期設定)

書式:

機能エントリ キーコード [キーコード] ・・・

機能エントリ キーコード [キーコード] ・・・

機能エントリ一覧:

各機能エントリは、その機能が有効となる変換操作の状態が、動作モードとして定められています。

動作モードが複数ある場合、そのキーバインドはそれぞれの状態で同じ動作を行います。

モード番号 

かな漢字変換操作の状態 

変換後に変換結果を修正している状態 

文字を入力している状態 

変換後に文節の長さを伸縮している状態 

文字が未入力の状態 

変換候補を選択している状態 

楽々入力機能を使用している状態 

※ 末尾に "_e" がついている機能エントリは、バッファーが空の状態でも "_e" のつかない同名称のエントリと同じ動作を行います。

機能エントリ名 

動作モード 

機 能 

henkan_on 

0 1 2 3 4 

日本語入力の ON/OFF を切り替えます。 

キーコード変換されたコードは指定できません。 

quote_keyin 

0 1 2 3 4 

次の入力文字をクォートします。 

henkan_on にバインドされたキーコードを、文字として入力する際に使用します。 

send_string 

0 1 2 

バインドされたキーコードを入力中の文字列に付加し、アプリケーションに送ります。 

kakutei 

0 1 2 5 

入力中の文字列を確定します。 

one_char_kakutei 

0 1 2 

先頭の 1 文字のみを確定します。 

one_char_no_henkan 

0 1 

先頭の 1 文字以外を変換します。 

forward_char 

カーソルを 1 文字右に移動します。 

backward_char 

カーソルを 1 文字左に移動します。 

ただし、漢字変換を解除した直後の状態でカーソルがその文字列の左端にある場合は、連文節変換を行って一つ左の文節に移動する挙動になります。 

goto_top_of_line 

行の先頭文字へカーソルをジャンプします。 

goto_end_of_line 

行の末尾の文字へカーソルをジャンプします。 

delete_char_at_cursor 

1 5 

カーソル位置の文字を消去します。 

kaijo 

0 2 

カーソルのある文節以降の変換中文字列を、読みの状態に戻します。 

henkan 

連文節変換を行います。 

tan_henkan 

単文節変換を行います。 

nobi_henkan 

文節の伸縮時、反転エリアを単文節変換し、それ以降を連文節変換します。 

jikouho 

次候補を表示します。 

zenkouho 

前候補を表示します。 

select_jikouho 

次候補一覧を表示します。 

kana_henkan 

逆引き形式辞書を使用していれば、漢字かな変換を行います。 

kill 

カーソル位置とそれ以降の文字を消去し、バッファーに蓄積します。 

yank 

バッファーの内容をカーソル位置に挿入します。 

yank_e 

1 3 

バッファーの内容をカーソル位置に挿入します。バッファーが空の状態でも動作します。 

bunsetu_nobasi 

文節の長さを 1 文字分伸ばします。 

bunsetu_chijime 

文節の長さを 1 文字分縮めます。 

sainyuuryoku 

直前に入力された "かな" 文字列を、カーソル位置に挿入します。 

sainyuuryoku_e 

1 3 

直前に入力された"かな"文字列を、カーソル位置に挿入します。バッファーが空の状態でも動作します。 

redraw_line 

0 1 2 4 

変換行の書き直しを行います。 

redraw_line_e 

0 1 2 3 4 

変換行の書き直しを行います。バッファーが空の状態でも動作します。 

previous_history 

ヒストリに記憶されている、1 つ前の文字列を挿入します。 

previous_history_e 

1 3 

ヒストリに記憶されている、1 つ前の文字列を挿入します。バッファーが空の状態でも動作します。 

next_history 

ヒストリに記憶されている、1 つ後ろの文字列を挿入します。 

next_history_e 

1 3 

ヒストリに記憶されている、1 つ後ろの文字列を挿入します。バッファーが空の状態でも動作します。 

all_history 

これまで確定してきた文字列を一覧表示します。 

all_history_e 

1 3 

ヒストリに記憶されている、1 つ後ろの文字列を挿入します。バッファーが空の状態でも動作します。 

quit 

4 5 

候補一覧などのウィンドウを閉じます。 

change_to_insert_mode 

変換された文字列をもう一度編集できる状態にします。ここで変換された漢字は、かなには戻せません。 

quote 

次の入力文字が henkan_on 以外であれば、その文字を quote します。 

つまり次の入力文字がキーバインド定義されていても、それを無効として直接入力します。 

quote_e 

1 3 

次の入力文字が henkan_on 以外であれば、その文字を quote します。 

つまり次の入力文字がキーバインド定義されていても、それを無効として直接入力します。バッファーが空の状態でも動作します。 

forward_select 

候補を選択する際、反転部分を右方向へ移動させます。 

backward_select 

候補を選択する際、反転部分を左方向へ移動させます。 

next_select 

候補を選択する際、次の行 / 画面へ移動します。 

previous_select 

候補を選択する際、前の行 / 画面へ移動します。 

linestart_select 

候補を選択する際、先頭画面へ移動します。 

lineend_select 

候補を選択する際、最終画面へ移動します。 

select_select 

候補を選択する際、候補選択と同時にモードから抜けます。 

send_ascii_char 

0 1 2 3 4 

それ以降のバッファーが空の状態で ASCII 文字が入力された場合、それをバッファーに蓄積しないようにします。 

not_send_ascii_char 

0 1 2 3 4 

それ以降のバッファーが空の状態で ASCII 文字が入力された場合、それをバッファーに蓄積します。 

toggle_send_ascii_char 

0 1 2 3 4 

それ以降のバッファーが空の状態で ASCII 文字が入力された場合、動作を反対の状態にします。 

quote_send_ascii_char 

send_ascii_char でバッファーが空の場合、次の ASCII 文字をバッファーに蓄積します。 

それ以降のバッファーが空の場合は蓄積しないようにします。 

reconnect_jserver 

0 1 2 3 4 

jserver との再接続を行います。 

forward_bunsetsu 

1 文節右へ移動します。 

未定義の場合は forward_char で定義されているキーコードで動作します。 

backward_bunsetsu 

1 文節左へ移動します。 

未定義の場合は backward_char で定義されているキーコードで動作します。 

henkan_forward 

反転表示されている部分を単文節変換、それ以降を連文節変換して、1 つ右の文節へ移動します。 

未定義の場合は forward_char で定義されているキーコードで動作します。 

henkan_backward 

反転表示されている部分を単文節変換、それ以降を連文節変換して、1 つ左の文節へ移動します。 

未定義の場合は backward_char で定義されているキーコードで動作します。 

top_bunsetsu 

行の先頭の文節へ移動します。 

未定義の場合は goto_top_of_line で定義されているキーコードで動作します。 

end_bunsetsu 

行の末尾の文字へ移動します。 

未定義の場合は goto_end_of_line で定義されているキーコードで動作します。 

jmptijime 

行の先頭の文節へ移動します。 

未定義の場合は goto_top_of_line で定義されているキーコードで動作します。 

c_end_nobi 

行の末尾の文字へ移動します。 

未定義の場合は goto_end_of_line で定義されているキーコードで動作します。 

forward 

文節の長さを 1 文字分長くします。 

未定義の場合は bunsetu_nobasi で定義されているキーコードで動作します。 

chijime 

文節の長さを 1 文字分短くします。 

未定義の場合は bunsetu_chijime で定義されているキーコードで動作します。 

rebout 

カーソルの左にある文字を消去します。 

キーコードの指定は 1 バイトに制限されます。 

touroku 

0 1 2 

wnn8le の簡易単語登録画面を起動します。 

touroku_e 

0 1 2 3 

wnn8le の簡易単語登録画面を起動します。 

バッファーが空の状態でも動作します。 

bushu_e 

部首入力画面を起動します。 

tankan_henkan 

0 1 

単漢字変換を行います。 

select_ikeiji_dai 

0 1 

異形字変換を行います。 

zip_henkan 

0 1 2 

郵便番号変換を行います。 

tel_henkan 

0 1 2 

電話番号変換を行います。 

select_assoc_dai 

連想変換を行います。 

hankaku 

0 1 2 

入力文字を半角に変換します。 

eisuu 

0 1 2 

入力文字を英数字に変換します。 

hiragana 

0 1 2 

入力文字をひらがなに変換します。 

katakana 

0 1 2 

入力文字をカタカナに変換します。 

eg_Aa_henkan_big_loop 

0 1 2 

[ひらがな] -> [カタカナ] -> [半角カタカナ] -> [全角英数字] -> [半角英数字] の変換を繰り返します。 

eg_Aa_henkan_small_loop 

0 1 2 

[ひらがな] -> [カタカナ] -> [半角カタカナ] の変換を繰り返します。 

reverse_conv 

1 3 

逆引き変換画面を起動します。 

unicode_input 

1 3 

Unicode 入力ツールを起動します。 

kuten 

区点コード入力画面を表示します。 

kuten_e 

1 3 

区点コード入力画面を表示します。バッファーが空の状態でも動作します。 

jis 

JIS コード入力画面を表示します。 

jis_e 

1 3 

JIS コード入力画面を表示します。バッファーが空の状態でも動作します。 

sjis 

SJIS コード入力画面を表示します。 

sjis_e 

1 3 

SJIS コード入力画面を表示します。バッファーが空の状態でも動作します。 

kuten2 

1 3 

補助区点コード入力画面を表示します。 

is2 

1 3 

補助 JIS コード入力画面を表示します。 

next_ku_kuten 

区点一覧表で、次の区点を表示します。 

previous_ku_kuten 

区点一覧表で、前の区点を表示します。 

next_page 

候補一覧表や区点一覧表で、次のページを表示します。 

previous_page 

候補一覧表や区点一覧表で、前のページを表示します。 

greek 

1 3 

ギリシャ語一覧を表示します。 

russian 

1 3 

ロシア語一覧を表示します。 

kigou 

1 3 

記号一覧を表示します。 

codelist 

1 3 

コード一覧画面を起動します。 

unicode_codelist 

1 3 

Unicode 一覧画面を起動します。 

yosoku_modein 

1 5 

楽々入力候補を選択します。 

wnnle_setup 

環境設定の変更内容を wnn8le に反映します。 

また、機能エントリを無効にする機能外エントリを設定することも可能です。

unset 機能エントリ名 

定された機能エントリの設定を取り消します。 

記述例:


          henkan_on                        ^\ 0x9D 0x1BF 0x119 0x1BE
          quit                            ^G 0x9C 0x1B9
          ;
          kakutei                         ^L ^M ^J 0x9F 
          ;
          henkan                          ^W 0x9E 0x20
          ;
          forward_char                    ^F 0x90 
          backward_char                   ^B 0x91 
          goto_top_of_line                ^A 0x9A 
          goto_end_of_line                ^E 0x9B 
          ;
          bunsetu_nobasi                  ^O 0x94 
          bunsetu_chijime                 ^I 0x8D 
          ;
          delete_char_at_cursor           ^D 0x10F 
          rubout                          ^H 
          kaijo                           ^K 0x99 0x1B9
          kill                            ^K 0x99 
          ;
          hiragana                        0x86 
          katakana                        0x87 
          hankaku                         0x88 
          eisuu                           0x89

ximrc

ximrc では、入力クライアントの動作環境を設定します。

参照順位:

  1. 境変数 XIMRC での指定

  2. $HOME/.Wnn8/ximrc  (ユーザー設定)

  3. /etc/wnn/ximrc  (システム設定)

  4. /usr/lib/wnn/ximrc  (初期設定)

書式:

エントリ 設定値

エントリ 設定値

 :

エントリ一覧:

エントリ名 

書式 

設定値 / 設定方法 

setuumrc 

setuumrc 言語名 uumrc ファイル名 

使用する言語に対応する uumrc ファイルを指定します。 

省略時には uumrc の参照順位が適用されます。 

preloadrkfile 

preloadrkfile 言語名 

ローマ字変換の言語名を指定します。 

その言語に対応する uumrc で指定されたローマ字定義ファイルを読み込みます。 

setlayout 

setlayout レイアウト名 

次候補一覧表示時のレイアウトを指定します。 

  • horiz ・・・ 横一列で表示

  • vert ・・・ 縦一列で表示

  • multi ・・・ 縦横のカラムを使って表示

記述例:


          ;setuumrc ja_JP /usr/lib/wnn/ja_JP/uumrc.xim
          ;preloadrkfile ja_JP
          setlayout       multi

2A_CTRL

コントロールコマンド定義表です。変換用のキー設定を行います。

ここで定義されたキーコードは、uumkey ファイルの設定で使用されます。

たとえば F1 〜 F4 とカーソルキーが入力された場合に受け取るコードは以下のようになります。

入力キー 

受け取るコード 

入力キー 

受け取るコード 

F1 

0x81 

-> 

0x90 

F2 

0x82 

<- 

0x91 

F3 

0x83 

↓ 

0x92 

F4 

0x84 

↑ 

0x93 

ファイルパス:

/usr/lib/wnn/ja_JP/rk/2A_CTRL

書式:

エントリ 設定値

エントリ 設定値

 :

cvt_xim_tbl

ファンクションキーおよびメタキー変換データベースです。

ここで設定されたデータに従って、Keysym を 1 バイトの文字に変換します。

変換されたキーコードは、2A_CTRL ファイル (初期設定) によって評価され、次に uumkey ファイルによって評価されます。

ファイルパス:

/usr/lib/wnn/cvt_xim_tbl

書式:

keysym コード

keysym コード

 :

8 進数   0??

10 進数   ??

16 進数   0x?? ,0X??

jserverrc

jserverrc は、かな漢字変換サーバ jserver 起動時の基本設定を行う初期化ファイルです。

参照順位:

  1. jserver の起動オプション -f での指定

  2. /etc/wnn/ja_JP/jserverrc  (システム設定)

  3. /usr/lib/wnn/ja_JP/jserverrc (初期設定)

書式:

エントリ 設定値

エントリ 設定値

 :

エントリ一覧:

エントリ名 

書式 

設定値 / 設定内容 

readfile 

readfile 辞書ファイル名 

jserver が起動時に読み込む辞書ファイル名を指定します。 

ここで指定された辞書は、プロセスが終了するまで jserver が保持し続けます。 

max_client 

max_client 整数値 

続できるクライアントの最大数を指定します。 

未設定時には 64 が初期値として適用されます。 

max_sticky_env 

max_sticky_env 整数値 

固定化する環境の最大数を指定します。 

環境の固定化とは、クライアントを終了してもユーザーの設定環境を jserver が記憶し続ける事です。環境の再作成が不要になるため、次回クライアントの接続処理が速くなります。 

未設定時には、10 が初期値として適用されます。 

jserver_dir 

jserver_dir パス 

jserver が管理する辞書ディレクトリを指定します。 

ユーザー単語登録辞書や頻度ファイルが、指定されたディレクトリ以下で管理されます。 

@VARDIR を用いて表記を簡略化することも可能です。 

@VARDIR は以下のパスを示します。 

  /var/lib/wnn/ja_JP 

未設定時には標準の辞書ディレクトリが初期値として適用されます。 

def_param 

def_param 整数値 整数値 整数値 … 

かな漢字変換に使用する変換パラメータ値や擬似品詞の頻度が整数値で設定されています。 

初期値のままで使用してください。  

set_giji_eisuu 

set_giji_eisuu code code code 

指定したコードの文字を、「英数字」の擬似品詞として使用できるようになります。 

最大 20 コードが指定可能です。16 進数、10 進数、8 進数で表記できます。 

ondisk_off 

ondisk_off 

辞書 OnDisk 機能を使用しない場合、エントリのみ記述します。 

辞書 OnDisk 機能を使わない場合は、メモリ使用量が増加します。  

autosave 

autosave 整数値 

自動保存を実行する変換 / 確定回数を指定します。 

ここで指定した回数の変換 / 確定を行うと、自動的にユーザー辞書ファイルへの書き込み保存を行います。0 を指定した場合は自動保存は行われません。 

記述例:


          jserver_dir @VARDIR/dic

          readfile system/fisd

          readfile system/kihon.dic
          ;readfile system/kihon3_4.dic
          readfile system/symbol.dic
          ;readfile system/symbol_noat.dic

          readfile system/tel.dic
          readfile system/zip.dic

          readfile system/tankan.dic
          readfile system/tankan2.dic
          ;readfile system/tankan3.dic
          ;readfile system/tankan3_4.dic

          readfile system/ikeiji.dic
          readfile system/rensou.dic

          readfile system/kougo.fzk

          readfile option/jinmei.dic
          readfile option/chimei.dic
          readfile option/address.dic
          readfile option/station.dic
          readfile option/kana_english.dic
          readfile option/enterprise.dic
          readfile option/airport.dic
          readfile option/university.dic
          readfile option/zoo.dic
          readfile option/botanical_garden.dic
          readfile option/aquarium.dic
          readfile option/conveni.dic
          readfile option/amusement.dic
          readfile option/computer.dic
          readfile option/business.dic
          readfile option/food.dic
          readfile option/hobby.dic
          readfile option/mailextend.dic
          readfile option/person.dic
          readfile option/sports.dic
          readfile option/spot.dic
          readfile yosoku/learn.dat

          def_param  5  10  2  45  0  80  5  1  20  0  400  -100  …

          set_giji_eisuu '-' '_' 0x20 '—' '_' ' ̄'

          autosave        0

wnnhosts

wnnhosts は、変換サーバーに接続できるホストやユーザーを制限することができます。

初期状態では wnnhosts は用意されておらず、jserver に対するアクセス制御は設定されていません。

アクセス制御を行う場合に新規に作成してください。

wnnsysenv_server から設定を行えば、wnnhosts は自動的に作成されます。

wnnhosts を作成し jserver を再起動した時点から、アクセス制御が有効になります。

参照順位:

  1. jserver の起動オプション -A での指定

  2. /etc/wnn/wnnhosts   (システム設定)

書式:

[変換サーバー名] [変換サーバーの言語] [サーバーホスト名:/ポート番号(数値)] {

[アクセスデータ]

[アクセスデータ]

 :

}

アクセスデータの書式

[ホスト名] 

このホストからはすべてのユーザーがアクセス可能になります。 

[ホスト名:ユーザー名, ユーザー名, …] 

このホストからは、ユーザー名で指定したユーザーのみがアクセス可能となります。複数のユーザーを指定する場合はコンマ ( , ) で区切ります。 

[@ユーザー名] 

このユーザーはすべてのホストからアクセス可能になります。 

記述例:


           jserver ja_JP localhost {
           ;hostA:user1,user2,user3
           hostA:user1,user4
           hostB
           @user5
           }

この例では localhost の jserver に対し、hostA からは user1 と user4 のみがアクセス可能になります。

hostB からはすべてのユーザーがアクセス可能になります。

user5 に限り、ネットワーク上のすべてのホストからアクセスできます。

その他、記載されていないホストやユーザーは一切アクセスできなくなります。

2 行目は行頭の ;でコメントされているため、無効になります。