wnnhosts は、変換サーバーに接続できるホストやユーザーを制限することができます。
初期状態では wnnhosts は用意されておらず、jserver に対するアクセス制御は設定されていません。
アクセス制御を行う場合に新規に作成してください。
wnnsysenv_server から設定を行えば、wnnhosts は自動的に作成されます。
wnnhosts を作成し jserver を再起動した時点から、アクセス制御が有効になります。
jserver の起動オプション -A での指定
/etc/wnn/wnnhosts (システム設定)
[変換サーバー名] [変換サーバーの言語] [サーバーホスト名:/ポート番号(数値)] {
[アクセスデータ]
[アクセスデータ]
:
}
[変換サーバー名] と [変換サーバーの言語] は、Wnn8 ではそれぞれ jserver と ja_JP が固定値となります。
[サーバーホスト名:/ポート番号] と { の間は、必ず半角スペースで区切ります。
ポート番号の省略時は、jserver の標準ポート(22273) が適用されます。
[:ポート番号] とコロンで区切ると相対ポート番号となり、jserver の標準ポート番号 (22273) に設定値を加えた値をポート番号とします。たとえば :1 とした場合は 22274 が使用されます。
[/ポート番号] とスラッシュで区切ると絶対ポート番号となり、設定値をそのままポート番号として使用します。
セミコロン (;) ではじまる行はコメントとなります。
[ホスト名] |
このホストからはすべてのユーザーがアクセス可能になります。 |
[ホスト名:ユーザー名, ユーザー名, …] |
このホストからは、ユーザー名で指定したユーザーのみがアクセス可能となります。複数のユーザーを指定する場合はコンマ ( , ) で区切ります。 |
[@ユーザー名] |
このユーザーはすべてのホストからアクセス可能になります。 |
jserver ja_JP localhost { ;hostA:user1,user2,user3 hostA:user1,user4 hostB @user5 } |
この例では localhost の jserver に対し、hostA からは user1 と user4 のみがアクセス可能になります。
hostB からはすべてのユーザーがアクセス可能になります。
user5 に限り、ネットワーク上のすべてのホストからアクセスできます。
その他、記載されていないホストやユーザーは一切アクセスできなくなります。
2 行目は行頭の ;でコメントされているため、無効になります。