driver.conf ファイルが parent 属性を使って変更されている場合、NULL ポインタ間接参照によって Solaris OS にパニックが発生することがあります。次のエラーメッセージが表示されます。
System panic: BAD TRAP: type=31 rp=2a101d31200 addr=8 mmu_fsr=0 occurred in module "pcie" due to a NULL pointer dereference |
回避方法: PCI Express (PCIe) ベースの SPARC システムに Solaris 10 8/07 OS をインストールする場合は、まず driver.conf ファイルが変更されているかどうかを次の手順で確認します。
/kernel/drv ディレクトリに移動します。
driver.conf ファイルに parent 属性が設定されているかどうかを確認します。parent 属性が設定されている場合で、親の最後のノードに pci というワードが含まれているときは、その行をコメントにします。必ずプロパティー全体をコメントにしてください。次に例を示します。
# name="ACME,simple" parent="/pci@7c0/pci@0/pci@9" # unit-address="3,1" debug-mode=12; name="ACME,example" parent="pseudo" instance=1; name="ACME,scsi" parent="/pci@7c0/pci@0/pci@9/scsi" unit-address="3,1" debug-mode=12; |
次のディレクトリにある driver.conf ファイルに対して、手順 2 を繰り返します。
/usr/kernel/drv
/platform/`uname -i`/drv
/platform/`uname -m`/drv
Solaris 10 8/07 OS をインストールします。
パッチ 127747-01 をインストールします。
手順 1 および 3 に示されたディレクトリに移動します。手順 2 でコメントにした driver.conf ファイル内の行をすべてコメント解除します。