Solaris 10 8/07 ご使用にあたって

第 1 章 インストールに関する注意事項とバグ情報

この章では、Solaris 10 オペレーティングシステムのインストールに関連した問題を説明します。


注 –

この章に記載されている問題とバグの一部は、後続の Solaris 10 リリースですでに解決済みです。アップグレード済みの Solaris ソフトウェアでは、この章の一部の問題とバグに関する説明が適用されなくなっている可能性があります。使用している Solaris 10 ソフトウェアに適用されないバグと問題については、付録 A 「Solaris 10 オペレーティングシステムで統合された解決済みバグの表」を参照してください。


一般情報

ここでは、Solaris 10 OS での動作の変更点など、一般的な情報について説明します。

新しい最小メモリー要件

Solaris 10 8/07 リリース以降のすべての x86 ベースのシステムでは、Solaris ソフトウェアを実行するために 384M バイト以上の RAM が必要になっています。

Solaris リリースのアップグレードサポートの変更

SPARC システムの場合、Solaris 10 8/07 リリース以降にアップグレードできるのは、次のリリースの Solaris OS だけです。

x86 システムの場合、アップグレードできるのは、次のリリースの Solaris OS だけです。

Solaris 8 より前のリリースのソフトウェアを Solaris 10 8/07 ソフトウェアにアップグレードする場合は、最初に上記のいずれかのリリースにアップグレードしてください。そのあとに、Solaris 10 8/07 リリースにアップグレードしてください。

Solaris OS 以外の製品のサポート

Solaris 10 ソフトウェアは以前のリリースとの互換性についてテスト済みですが、第三者のアプリケーションが ABI に完全準拠していない場合もあります。これらのアプリケーションの互換性については、製造元に直接お問い合わせください。

Solaris ソフトウェアに含まれないほかの製品を Solaris OS とともにシステムで実行する場合があります。このような製品には、Sun よって提供されるものと、他社によって提供されるものがあります。このシステムを Solaris 10 リリースにアップグレードする場合は、このようなほかの製品が Solaris 10 OS でもサポートされることを確認してください。これらの各製品の状態に応じて、次のどちらかの方法を実行できます。

始める前に

ここでは、Solaris 10 OS のインストールまたは Solaris 10 OS へのアップグレードを行う前に知っておく必要がある重要な問題点について説明します。このような問題点による影響で、インストールやアップグレードが正常に完了しない場合があります。ここで説明する問題点が使用しているシステムに該当する場合は、インストールやアップグレードを行う前に、推奨される回避方法を実行する必要があります。

Solaris Companion DVD に関するインストールの変更

Solaris OS をインストールする場合、Solaris インストールプログラムを使用して Companion DVD を インストールすることはできません。pkgadd(1M) コマンドを使用して Solaris Companion DVD をインストールしてください。詳細なインストール手順については、Companion DVD に収録されている README ファイルを参照してください。

Solaris Live Upgrade と Solaris ゾーン

Solaris 10 8/07 リリース以降では、Solaris ゾーンに Solaris Live Upgrade を使用できます。この詳細は、SunSolveSM の Web サイトで、InfoDoc 72099 を参照してください。

ラベル付きゾーンが構成された Trusted Extensions システムのアップグレード

Solaris Trusted Extensions が構成された Solaris システムでは、非大域ゾーンが使用されます。システムに Solaris Trusted Extensions が構成されている場合は、次のアップグレード手順を使用してください。

  1. ゾーンのアップグレードも含め、通常の Solaris のアップグレードを実行しますが、そのあとリブートはしないでください。

  2. リブートする前に、次の Trusted Extensions のパッチを適用します。


    # cd <release_media>/Solaris_10/ExtraValue/CoBundled/Trusted_Extensions/Patches
    
    ## for SPARC
    # patchadd -R /a 125533-01
    # patchadd -R /a 126363-01
    # patchadd -R /a 126365-02
    # patchadd -R /a 126448-03
    # patchadd -R /a 126450-01
    # patchadd -R /a 126916-01
    
    
    ## for x86
    # patchadd -R /a 125534-01
    # patchadd -R /a 126364-02
    # patchadd -R /a 126366-02
    # patchadd -R /a 126449-03
    # patchadd -R /a 126451-01
    # patchadd -R /a 126917-01
  3. パッチを適用したシステムをリブートします。


    # init 6

注 –

現在のところ、ZFS ゾーンが構成されている Solaris システムは、この手順ではアップグレードできません。ZFSゾーンが構成されている Solaris Trusted Extensions システムの場合は、代替手段としてゾーンを再作成します。まず、tar -T コマンドを使用してすべてのデータをバックアップします。次に、ゾーンを削除します。システムをアップグレードし、すべてのゾーンを再構成します。ゾーンの構成が完了したら、すべてのデータを復元します。


リブート後、各ラベル付きゾーンをはじめて起動するとき、NFSv4 ドメインの入力を求めるプロンプトが表示されます。このプロンプトが表示されないようにするには、アップグレードを行う前に、各ラベル付きゾーンの /etc/default/nfs ファイルに正しい NFSMAPID_DOMAIN 値を追加します。詳細は、CR 5110062 を参照してください。

ラベル付きゾーンが構成された Solaris Trusted Extensions システムの Live Upgrade

システムに Solaris Trusted Extensions が構成されている場合は、Live Upgrade を使用して Solaris 10 8/07 リリースにアップグレードすることもできます。次のアップグレード手順を使用してください。

  1. Solaris Live Upgrade を使用してシステムをアップグレードします。ゾーンが構成されているシステムに対して Live Upgrade を使用する場合の、標準的な Solaris の指示に従ってください。

  2. 代替ブート環境が含まれているファイルシステムをマウントします。次の例では、/a を使用しています。


    # mount <filesystem> /a
  3. 代替ブート環境に Trusted Extensions のパッチを適用します。


    # cd <release_media>/Solaris_10/ExtraValue/CoBundled/Trusted_Extensions/Patches
    
    ## for SPARC
    # patchadd -R /a 125533-01
    # patchadd -R /a 126363-01
    # patchadd -R /a 126365-02
    # patchadd -R /a 126448-03
    # patchadd -R /a 126450-01
    # patchadd -R /a 126916-01
    
    
    ## for x86
    # patchadd -R /a 125534-01
    # patchadd -R /a 126364-02
    # patchadd -R /a 126366-02
    # patchadd -R /a 126449-03
    # patchadd -R /a 126451-01
    # patchadd -R /a 126917-01
  4. ファイルシステムのマウントを解除し、代替ブート環境をアクティブにします。

  5. パッチを適用したシステムをリブートします。


    # init 6

インストール時にシステムでネームサービスを使用するように構成した場合、それがアップグレード中に使用されるネームサービスと異なっていると、ブート後に大域ゾーンが新しいネームサービスで正しく起動しない可能性があります。たとえば、システムのインストール時にネームサービスとして NIS を使用するように指定した場合、あとでシステムを LDAP クライアントに変換したときは、luactivate ブートを使用して、大域ゾーンで使用するネームサービスを NIS に戻すことができます。この原因は CR 6569407 です。

回避方法としては、/var/svc/profile ディレクトリの name_service.xml シンボリックリンクを調整して、現在使用されているネームサービスに対応する正しい xml ファイルを指すようにします。たとえば、インストール時にネームサービスとして NIS を指定した場合、name_service.xmlns_nis.xml へのシンボリックリンクになります。そのあとでシステムが LDAP クライアントに変換された場合、Live Upgrade 中に使用されたネームサービスが LDAP であれば、次のコマンドを実行します。


# ln -fs ns_ldap.xml name_service.xml

これは、Live Upgrade を開始する前または lucreate コマンドを実行する前に行うようにしてください。ただし、lucreate の前にこのコマンドを実行しなかった場合は、luactivate コマンドを実行したあとで次の手順を実行します。

  1. 新しいブート環境を lumount でマウントします。


    # lumount <BE_name>
  2. ブート環境の /var/svc/profile ディレクトリに移動します。


    # cd /.alt.<BE_name>/var/svc/profile
  3. name_service.xml リンクを適切に設定します。次に例を示します。


     # ln -fs ns_ldap.xml name_sevice.xml
  4. ブート環境を luumount でマウント解除します。


    # luumount <BE_name>

注 –

上記の手順を実行せずにシステムをブートした場合は、ネームサービスに関連する適切な SMF クライアントサービスを手動で起動する必要があります。


x86 マシン上のミニルートへのパッチの適用

x86 マシン上のミニルートにパッチを適用する場合に、-C ターゲット指定子を指定して patchadd を使用する手順が変更されています。変更後の手順では、ミニルートを展開し、パッチを適用してから、ミニルートを再度パッケージ化する必要があります。

詳細な手順については、次のトピックを参照してください。

Solaris 10 Update の Solaris Data Encryption Supplement

Solaris 10 8/07 リリース以降、Solaris 10 OS ソフトウェアには Solaris Data Encryption Supplement パッケージがデフォルトで含まれています。これらのパッケージをダウンロードしてインストールする必要はなくなりました。

Solaris 10 8/07 リリース用のパッチをインストールするときに必要な追加手順

次のパッチは、CR 6277164 および CR 6214222 で報告されている問題を解決するためのパッチです。

次の節では、それら報告済みの問題を完全に解決するために必要な追加手順について説明します。

x86: elx または pcelx NIC を備えたシステムでネットワーク構成が失敗する

elx または pcelx ネットワークインタフェースカード (NIC) を備えたシステムでは、インストールが失敗します。NIC の構成中に、次のエラーメッセージが表示されることがあります。


WARNING: elx: transmit or jabber underrun: d0<UNDER, INTR, CPLT>

詳細は、elxl(7D) または pcelx(7D) のマニュアルページを参照してください。

回避方法: elx または pcelx NIC を使用していないシステムにインストールして実行してください。

/var ファイルシステムのデフォルトのサイズは Extra Value 製品には不十分

次のような状況では、/var ファイルシステムのデフォルトのサイズは Extra Value 製品には不十分な場合があります。

/var ファイルシステムのスライスサイズを手動で大きくする必要があります。


注 –

/var ファイルシステムが別のスライスやパーティションに置かれていない場合、この問題は発生しません。


回避方法: 次のいずれかを選択してください。

x86: BIOS バージョン GG.06.13 の Hewlett-Packard (HP) Vectra XU シリーズのシステムをアップグレードできない

Solaris 10 ソフトウェアには、大きなパーティションをインストールできる機能が含まれています。システム BIOS は Logical Block Addressing (LBA) をサポートしている必要がありますが、BIOS バージョン GG.06.13 は LBA アクセスをサポートしていません。このような衝突を Solaris ブートプログラムは処理できません。このことはほかの HP Vectra システムにも影響します。

このシステムをアップグレードすると、HP システムはブートしなくなります。暗い画面上に点滅する下線が表示されるだけです。

回避方法: 最新の BIOS バージョン GG.06.13 の HP Vectra XU シリーズシステムを Solaris 10 リリースにアップグレードしないでください。Solaris 10 リリースでは、これらのシステムはサポートされていません。

ブートフロッピーディスクまたはブート CD を使用すれば、ブートにハードディスクコードを使用しないので、システムをブートすることができます。その後、ブート可能デバイスとして、ネットワークまたは CD-ROM ドライブではなくハードディスクを選択してください。

SPARC: 古いファームウェアでは、ブート用 Flash PROM を更新する必要がある

SPARC ベースのシステムでは、Solaris 10 OS は 64 ビットモードでのみ動作します。一部の Sun4UTM システムでは、OS を 64 ビットモードで実行するために、Flash PROM 内の OpenBootTM ファームウェアを高いレベルに更新する必要があります。次のシステムでは、Flash PROM の更新が必要となる場合があります。

次の表に、UltraSPARC システムと、64 ビットの Solaris 10 OS を実行するために必要な最小限のファームウェアバージョンを示します。システムタイプは、uname -i コマンドを実行して確認できます。実行中のファームウェアバージョンは、prtconf -V コマンドを実行して確認できます。

表 1–1 UltraSPARC システム上で 64 ビット Solaris ソフトウェアを実行するために必要なファームウェアバージョン

システムタイプ (uname -i で出力される)

必要最小限のファームウェアバージョン (prtconf -V で出力される)

SUNW,Ultra-2 

3.11.2 

SUNW,Ultra-4 

3.7.107 

SUNW,Ultra-Enterprise 

3.2.16 


注 –

この表に記載されていないシステムでは、Flash PROM を更新する必要はありません。


Flash PROM を更新する方法については、http://docs.sun.com で『Solaris 8 Sun ハードウェアマニュアル』のいずれかの版を参照してください。

Solaris Live Upgrade を実行するには、追加パッチが必要

Solaris Live Upgrade が正しく動作するためには、使用する OS バージョンに特定のパッチリビジョンのセットをインストールする必要があります。http://sunsolve.sun.com を参照して、最新のパッチリストを使用しているかどうか確認してください。さらに詳しい情報は、SunSolve の Web サイトで、InfoDoc 72099 を参照してください。

Solaris Live Upgrade パッケージをインストールするときの制限

Solaris 7 または Solaris 8 リリースを実行している場合、Solaris Live Upgrade インストールプログラムを実行できない可能性があります。これらのリリースには、JavaTM 2 実行環境を実行するのに必要なパッチセットが含まれていません。

これにより発生する失敗で一番多いのは、Java の例外エラーです。次のメッセージが表示される場合があります。


InvocationTargetException in ArchiveReader constructornull
          java.lang.reflect.InvocationTargetException
                 at install.instantiateArchiveReader(Compiled Code)
                 at install.<init>(Compiled Code)
                 at install.main(Compiled Code)

Solaris Live Upgrade インストールプログラムを実行してパッケージをインストールするためには、Java 2 実行環境の推奨パッチクラスタが必要です。

回避方法: 次の回避方法を完了してください。

旧バージョンの Solaris Management Console ソフトウェアは Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアと互換性がない

Solaris Management Console 2.1 ソフトウェアは、旧バージョンの Solaris Management Console 1.0、1.0.1、1.0.2 ソフトウェアと互換性がありません。Solaris Management Console 1.0、1.0.1、1.0.2 のいずれかのソフトウェアがインストールされた状態で Solaris 10 リリースおよびその互換バージョンにアップグレードする場合は、Solaris Management Console ソフトウェアをアンインストールする必要があります。システムに SEAS 2.0、SEAS 3.0、Solaris 8 Admin Pack のいずれかがインストールされていると、Solaris Management Console ソフトウェアが存在している可能性があります。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

x86: BIOS デバイスのユーティリティーに障害が発生すると、インストールまたはアップグレードを完了できない (6362108)

特定の状況において、BIOS デバイスのユーティリティー (/sbin/biosdev) に障害が発生し、インストールまたはアップグレードが正常に行われないことがあります。このエラーは、次のいずれかの状況で発生する可能性があります。

次のエラーメッセージが表示されます。


biosdev: Could not match any!!

回避方法: パッチ ID 117435-02 を適用したあとは、必ずシステムをリブートしてください。インストールまたはアップグレードに使用される同一のディスクが、異なる fdisk パーティションレイアウトで構成されていることを確認してください。

次の例で使用するシステムには、同じ fdisk パーティションレイアウトで構成される 2 つのディスクが含まれています。これらのレイアウトを変更するには、次の手順を実行します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. ディスク管理ユーティリティーを起動します。


    # format
    

    システム上で使用できるディスクのリストが表示されます。

  3. fdisk パーティションを変更するディスクを選択するために、ディスクの番号を入力します。

  4. 「Format」オプションのリストから、「fdisk」を選択します。

    ディスクのパーティション情報と fdisk オプションのリストが表示されます。

  5. ディスクのレイアウトを変更するために、次のいずれかの方法を選択します。

    • 別のアクティブパーティションを指定する場合は、2 を押します。

    • 別のディスクパーティションを追加する場合は、1 を押します。

    • 未使用のパーティションを削除する場合は、3 を押します。

  6. 変更を保存して fdisk メニューを終了するには、5 を押します。

  7. ディスク管理ユーティリティーを終了するには、「Format」オプションから「Quit」を選択します。

  8. システムをリブートします。

  9. システムをリブートしたあとに、エラーメッセージが表示されなくなったことを確認します。スーパーユーザーとして、次のコマンドを入力します。


    # /sbin/biosdev
    

    それでもエラーメッセージが生成される場合は、前記の手順を繰り返します。ただし、手順 5 では別のオプションを選択してください。

  10. 同一の fdisk パーティションレイアウトを持つ同一のディスクがほかにもシステムに含まれている場合は、それらのディスクに対して手順 1 〜 9 を繰り返します。そのようなディスクがない場合は、Solaris のインストールまたはアップグレードを続行できます。

Solaris ゾーンがインストールされている場合に、Solaris Flash アーカイブを作成できない (6246943)

最新の Solaris リリースから、非大域ゾーンがインストールされているときに、Solaris Flash アーカイブを適切に作成できなくなっています。Solaris Flash 機能は、最新のリリースでは Solaris コンテナ (ゾーン) 機能との互換性を持っていません。

flar create コマンドを使用して、次の環境に Solaris Flash アーカイブを作成しないでください。

このような環境に Solaris フラッシュアーカイブを作成すると、配置したアーカイブが適切にインストールされないことがあります。

回避方法: ありません。

x86: Sun Java Workstations 2100Z では、Solaris 10 Operating System DVD からのブート時にパニックが発生することがある (6214356)

Sun Java Workstation 2100Z の DVD コンボドライブのファームウェアが原因で、システムパニックが発生することがあります。このパニックは、ワークステーションを Solaris 10 Operating System DVD からブートするときに発生します。カーネル起動画面が表示されたあと、次のメッセージがごく短時間に表示されます。


panic[cpu0]/thread=fec1be20: mod_hold_stub: 
Couldn't load stub module sched/TS_DTBL
fec25cb0 genunix:mod_hold_stub+139 (fec04088, 63, fea11)
fec25cc4 unix:stubs_common_code+9 (1, 8, fec026e4)
fec25ce4 unix:disp_add+3d (fec026dc)
fec25d00 genunix:mod_installsched+a4 (fef01530, fef01518)
fec25d20 genunix:mod_install+2f (fef01518, fec25d3c,)
fec25d2c TS:_init+d (0, d6d89c88, fec25d)
fec25d3c genunix:modinstall+d9 (d6d89c88)
fec25d50 genunix:mod_hold_installed_mod+2e (d6d77640, 1, fec25d)
fec25d7c genunix:modload+ac (fec026c4, fec26c4)
fec25d98 genunix:scheduler_load+3d (fec026c4, fec026dc)
fec25db4 genunix:getcid+50 (fec026c4, fec28514)
fec25dcc unix:dispinit+df (fec25ddc, fe814ba9)
fec25dd4 unix:startup_modules+d5 (fec25dec, fe8cac37)
fec25ddc unix:startup+19 (fe800000, 166130, 7)
fec25dec genunix:main+16 ()

その後、システムが自動的にリセットされます。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

回避方法 1: BIOS の構成設定の一部を変更します。この一時的な回避方法によって、Solaris 10 のインストールを完了できます。ただし、この方法では、DVD の読み取りパフォーマンスが低下することがあります。次の手順を実行します。

  1. システムのブート中に、プロンプトで F2 キーを押してセットアップモードに入ります。

    画面には、次のような接続タイプのオプションが表示されます。


    Primary Master [ ]
    Primary Slave [ ]
    Secondary Master [CD-ROM]
    Secondary Slave [ ]
  2. DVD ドライブの接続タイプを選択するために、CD-ROM 用の接続タイプを選択します。


    注 –

    システムに光学式ドライブが複数ある場合など、画面に CD-ROM 用の接続タイプが複数表示されることがあります。そのような場合は、システムのケースを開き、DVD ドライブの接続点を調べる必要があります。必ず DVD ドライブに適した接続タイプを選択してください。


  3. 適切な CD-ROM 接続タイプを選択したら、Enter キーを押します。

    次に表示される画面では、Type:[Auto] が自動的に選択されています。

  4. スペースバーを 2 回押して選択を Type:[CD-ROM] に変更します。

  5. 矢印キーを使用して「Transfer Mode」を選択します。

  6. Enter キーを押して、「Transfer Mode」のほかのオプションを一覧表示します。

  7. 矢印キーを使用して「Standard」を選択し、Enter キーを押して確定します。

  8. F10 キーを押して、構成の変更を保存し、BIOS セットアップを終了します。

    システムが再起動します。

回避方法 2: DVD コンボドライブのファームウェアを v1.12 に更新します。この回避方法を実行するには、Microsoft Windows が稼働しているシステムに DVD コンボドライブを接続する必要があります。次の手順を実行します。

  1. DVD コンボドライブを Sun Java Workstation 2100z から取り外します。ドライブを正しく取り外す手順については、ワークステーションのユーザーガイドを参照してください。

  2. Microsoft Windows が稼働しているシステムにドライブを接続します。必要な場合は必ず、マスターおよびスレーブのジャンパ設定を変更してください。

  3. AOpen のダウンロードセンターを参照します。 http://download.aopen.com.tw/default.aspx

  4. 次の情報を使用して、使用している DVD ドライブのファームウェアを検索します。

    • Product: Combo drives

    • Model: COM5232/AAH

    • Categories: Firmware

  5. ファームウェアバージョン R1.12 をダウンロードし、インストールします。

  6. ドライブをワークステーションに再び取り付けます。必要に応じて、マスターおよびスレーブのジャンパ設定を元に戻します。


注 –

このサイトには、これよりも新しいバージョンのファームウェアが用意されている可能性もあります。Sun のテストでは、パニックの問題は v1.12 リリースで解決されることが確認されています。v1.12 より新しいバージョンのファームウェアでも同様にこの問題が解決されるかどうかは、Sun では確認できません。


x86: 一部の Sun Fire システムでは、シリアルコンソールが動作しない (6208412)

次の Sun Fire システムでは、デフォルトではシリアルコンソール (ttya) が動作しません。

シリアルコンソールを使用するには、システムの BIOS を手動で設定する必要があります。

回避方法: この回避方法を実行するには、システムに Sun キーボードとディスプレイモニターが必要です。次の手順を実行します。

  1. マシンをブートします。

  2. システムのブート中に、プロンプトで F2 キーを押して Phoenix BIOS にアクセスします。

  3. 「Peripherals」で、通信ポートを「disabled」から「enabled」に変更します。

  4. 設定を保存し、システムをブートします。

  5. eeprom コマンドを使用して、入力デバイスと出力デバイスを ttya に変更します。


注 –

これらのシステムでは、システムのブート中に Stop キーと N キーを押しても、低レベルのファームウェアをデフォルトの設定にリセットすることはできません。


x86 fdisk ブートパーティションがすでに存在しているシステムでは、Solaris GUI インストールプログラムが失敗する場合がある (6186606)

x86 ブートパーティションがすでに存在しているシステムでは、Solaris GUI インストールプログラムが失敗する場合があります。既存の x86 ブートパーティションが Solaris GUI インストールプログラムで作成された場合に、この失敗が発生します。次のエラーメッセージが表示されます。


Default layout will not work on this system.
Error:
Error: ERROR: Could not create explicit fdisk partition on c0t0d0,
requested cylinders 14581 - 14597 in use by fdisk partition 1
Error:
Error: ERROR: System installation failed
Pfinstall failed. Exit stat= java.lang.UNIXProcess@a89ce3 2 
artition on c0t0d0, requested cylinders 14581 - 14597 in use by fdisk
partition 1  ERROR: System installation failed

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

回避方法 1: インストールプログラムで、インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトが表示されたら、「3 Solaris Interactive Text (Desktop Session)」を選択します。

回避方法 2: Solaris GUI インストールプログラムを使用している場合は、次の手順を実行します。

  1. インストールを開始します。

  2. インストールの種類を選択するよう求めるプロンプトで、「カスタムインストール」を選択します。

    カスタムインストールのパネルでは、インストールするロケール、ソフトウェア、およびディスクに関する情報を入力するよう求められます。

  3. システムに応じて、これらの画面の質問に適切に回答します。

  4. Fdisk の選択画面で、x86boot パーティションが含まれているディスクにチェックマークを付けます。

  5. プルダウンメニューで x86boot パーティションを「UNUSED」に変更して、このパーティションを削除します。

  6. x86boot パーティションを「UNUSED」から元の「x86boot」に変更して、このパーティションを追加します。

  7. インストールを続行します。

インストールに関する注意事項とバグ情報

Solaris 10 OS のインストール時またはインストール後に発生するバグ情報について説明します。

Sun アップグレードの詳細なパッチ解析のパネルはスクロールできない (6597686)

Solaris のアップグレード中、削除されるパッチを確認するために「Detailed Analysis」を選択するとパッチがパネルに表示されますが、このパネルはスクロールできません。削除されるパッチの完全なリストは表示できません。

回避方法: analyze_patches スクリプトを手動で実行します。


# cd <cdrom>/Solaris_10/Misc
# ./analyze_patches -R rootdir -N netdir -D databasedir

コマンドのオプションは次のとおりです。

-R rootdir

rootdir は、インストールされたシステムのルートです。デフォルトのルートディレクトリは / です。

-N netdir

netdir は、インストールする OS イメージのルートへのパスです。デフォルトのパスは /cdrom/cdrom0 です。netdir は、Solaris_10_606 ディレクトリを含んでいるディレクトリへのパスです。NFS マウントポイントから patch_analyzer を実行する場合は、このオプションを使用する必要があります。

-D databasedir

OS イメージ内の /Misc ディレクトリ以外のディレクトリからスクリプトを呼び出す場合、プログラムはパッチ解析に使用するデータベースを見つけることができません。-D オプションを使用して、データベースへのパスを指定してください。このデータベースは OS イメージの Solaris_10_606/Misc/database ディレクトリにありますが、これが見つからないとスクリプトは正しく動作しません。

SPARC: CD イメージまたは DVD イメージをインストールすると、最初のリブート後に Xsun ではなく Xorg が実行される (6595091)

SPARC プラットフォームでは、Extra Value 製品を含めてインストールした場合、リブート時にバグが発生します。Solaris OS のインストールの完了後、システムがリブートし、起動ツールによって SunVTS ソフトウェアのインストールが試みられます。その際 Xorg のコアダンプが発生し、SunVTS をインストールするためのプロンプトは表示されません。

このバグは、次のいずれかの状況で発生する可能性があります。

回避方法: インストール時には Extra Value 製品をインストールしないでください。代わりに、インストール後に Extra Value 製品を手動でインストールします。最後の CD または DVD で Extra Value ディレクトリに移動し、インストーラを手動で実行します。

SPARC: CD を使用したアップグレードで luupgrade が失敗する (6573154)

SPARC システムで、CD (CD1) を使用して Live Upgrade でシステムをアップグレードすると、luupgrade コマンドが失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。


# luupgrade -u -n s10u4_ABE  -s /cdrom/cdrom0/s0 -j /var/tmp/profile

179536 blocks
miniroot filesystem is <lofs>
Mounting miniroot at </cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10/Tools/Boot>
mount: /tmp/miniroot.3694: Device busy
ERROR: Cannot mount miniroot at </cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10/Tools/Boot>.

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

dev_info ノードに親のデータがないため PCIe にパニックが発生する (6517798)

driver.conf ファイルが parent 属性を使って変更されている場合、NULL ポインタ間接参照によって Solaris OS にパニックが発生することがあります。次のエラーメッセージが表示されます。


System panic: BAD TRAP: type=31 rp=2a101d31200 addr=8 mmu_fsr=0 
occurred in module "pcie" due to a NULL pointer dereference

回避方法: PCI Express (PCIe) ベースの SPARC システムに Solaris 10 8/07 OS をインストールする場合は、まず driver.conf ファイルが変更されているかどうかを次の手順で確認します。

  1. /kernel/drv ディレクトリに移動します。

  2. driver.conf ファイルに parent 属性が設定されているかどうかを確認します。parent 属性が設定されている場合で、親の最後のノードに pci というワードが含まれているときは、その行をコメントにします。必ずプロパティー全体をコメントにしてください。次に例を示します。


    # name="ACME,simple" parent="/pci@7c0/pci@0/pci@9"
    # unit-address="3,1" debug-mode=12;
    name="ACME,example" parent="pseudo" instance=1;
    name="ACME,scsi" parent="/pci@7c0/pci@0/pci@9/scsi"
    unit-address="3,1" debug-mode=12;
  3. 次のディレクトリにある driver.conf ファイルに対して、手順 2 を繰り返します。

    • /usr/kernel/drv

    • /platform/`uname -i`/drv

    • /platform/`uname -m`/drv

  4. Solaris 10 8/07 OS をインストールします。

  5. パッチ 127747-01 をインストールします。

  6. 手順 1 および 3 に示されたディレクトリに移動します。手順 2 でコメントにした driver.conf ファイル内の行をすべてコメント解除します。

Solaris OS のインストール後、Linux パーティションが GRUB メニューに表示されない (6508647)

ディスクに Linux がインストールされている場合、別のパーティションに Solaris OS をインストールすると、Linux パーティションは GRUB メニューに表示されません。エラーメッセージは表示されません。

回避方法: GRUB メニューの menu.lst ファイルを編集して、Linux を GRUB メニューに追加します。次の手順を実行します。

  1. Solaris OS をブートします。

  2. /boot/grub/menu.lst にある menu.lst ファイルを編集します。詳細は、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。

x86: メモリーが 512M バイトのシステムでインストールがハングアップする (6423854)

512M バイトのシステム上でのインストールは、次の条件のときにメモリーが不足してハングアップすることがあります。

利用可能なメモリーが使い果たされると、GUI インストール処理は速度が低下し、最終的に失敗します。ウィンドウ環境への表示が正しく行われません。

回避方法:

この問題を回避するには、最初にインストールを開始するときに非ウィンドウ環境を選択してください。インストールメディアから起動しているときに、次のメニューが表示されます。


-----------
 1.     Solaris Interactive (default)
 2.     Custom JumpStart
 3.     Solaris Interactive Text (Desktop session)
 4.     Solaris Interactive Text (Console session)
 5.     Apply driver updates
 6.     Single user shell
 Enter the number of your choice.
 -----------

このとき、「4. Solaris Interactive Text (Console session)」を選択します。この非ウィンドウ環境ではテキストのみのインストールが開始され、大量のメモリーを消費するプロセスは発生しません。

x86: インストール時の無効な /sbin/dhcpinfo エラー (6332044)

x86 ベースのシステムに Solaris 10 8/07 リリースをインストールすると、次のエラーメッセージが表示されます。


/sbin/dhcpinfo: primary interface requested but no primary interface is set

このエラーはインストールには影響がなく、インストールは成功します。

回避方法: このエラーメッセージは無視してください。

x86: CD メディアからインストールしてリブートを選択したあとに、ハングアップしているように見える (6270371)

CD メディアを使用して Solaris インストールプログラムを実行しているときに、問題が発生することがあります。Solaris 10 8/07 SOFTWARE CD - 4 から Solaris ソフトウェアをインストールしたあとに、次のプロンプトが表示されます。


Press Reboot now to continue.

「Reboot」を押しても、システムが応答しない場合があります。インストールは成功します。ただし、このエラーにより、インストールプログラムが正常に終了しません。つまり、標準のインストール後クリーンアップとシステムリブートを実行することができません。

次の例のようなエラーメッセージが、/tmp/disk0_install.log ファイルに記録されます。


Exception in thread "Thread-70" java.lang.IndexOutOfBoundsException:
Index: 6, Size: 5
     at java.util.ArrayList.add(ArrayList.java:369)
     at
com.sun.wizards.core.WizardTreeManager.
actualExitButtonPressed(WizardTreeManager.java:1499)
     at
com.sun.wizards.core.WizardTreeManager.
exitButtonPressed(WizardTreeManager.java:1486)
     at
com.sun.wizards.core.AutonextController.
run(AutonextController.java:736)
     at
java.lang.Thread.run(Thread.java:595)

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

x86: カスタム JumpStart インストールのあと、システムのブートが失敗する (6205478)

カスタム JumpStart インストール方式を使用して x86 ベースのシステムへのインストールを行う場合は、スライス 2 をオーバーラップスライスとして明示的に構成すると、エラーが発生します。インストールの完了後に、システムが正常にリブートされません。次のエラーメッセージが表示されます。


Cannot find Solaris partition

オーバーラップスライス 2 (c0t0d0s2 など) は、シリンダ 0 ではなくシリンダ 1 から始まるように設定されるので、この失敗が発生します。

回避方法: カスタム JumpStart プロファイルで、スライス 2 をオーバーラップスライスとして構成する filesys キーワードエントリを削除します。たとえば、次のようなキーワードエントリを削除します。


filesys c0t0d0s2 all overlap

エントリを削除したあと、カスタム JumpStart インストールを実行します。

x86: boot-device 変数が設定されていない場合、DVD から対話式 GUI インストールを行うと失敗する (5065465)

Solaris 10 Operating System DVD から Solaris をインストールする場合、対話式 GUI インストールは失敗することがあります。この失敗は、システムで boot-device 構成変数が設定されていない場合に発生します。

boot-device 構成変数が設定されているかどうかを調べるには、次のコマンドを入力します。


# prtconf -pv | grep boot-device

このコマンドの出力が boot-device: のみで、関連付けられたデバイスがない場合、対話式 GUI インストールプログラムを使用して Solaris 10 Operating System DVD からインストールを行うことはできません。

回避方法: 対話式テキストインストーラを使用して Solaris 10 ソフトウェアをインストールしてください。インストールプログラムで、インストールの種類を選択するよう求められたら、オプション 3 の「Solaris Interactive Text (Desktop Session)」を選択します。

Solaris 10 Operating System DVD からのインストール方法の詳細については、『Solaris 10 8/07 インストールガイド (基本編)』を参照してください。

x86: 一部の Dell Precision ワークステーションで、インストール中に USB キーボードがフリーズする (4888849)

一部の Dell Precision ワークステーションでは、インストール中に USB キーボードがフリーズしたり部分的に機能しなくなったりして、インストールを実行できなくなることがあります。

回避方法: 次のいずれかを実行してください。

あるいは、システムの BIOS を更新して問題を解決してください。

ファイルシステムの作成時に警告メッセージが出力されることがある (4189127)

インストール中、ファイルシステムの作成時に、次のどちらかの警告メッセージが出力される可能性があります。


Warning: inode blocks/cyl group (87) >= data blocks (63) in last
cylinder group. This implies 1008 sector(s) cannot be allocated.

または


Warning: 1 sector(s) in last cylinder unallocated 

この警告メッセージは、作成中のファイルシステムのサイズと使用しているディスク上の容量が等しくない場合に表示されます。この場合、ディスク上に、作成中のファイルシステムには取り込まれない未使用の領域ができます。この未使用のディスク領域は、ほかのファイルシステムに割り当てることはできません。

回避方法: この警告メッセージは無視してください。

アップグレードに関する注意事項とバグ情報


注 –

Solaris 10 8/07 リリース以降のアップグレードに関する最新のサポート情報については、「Solaris リリースのアップグレードサポートの変更」を参照してください。


ここでは、アップグレードに関するバグ情報について説明します。これらのバグには、Solaris 10 OS へのアップグレード中に発生するものもあれば、アップグレードの完了後に発生するものもあります。

アップグレード後にシステムが ypbind と通信できなくなる (6488549)

このバグは、Solaris 10 Hardware 2 リリースから現在の Solaris 10 8/07 リリースにアップグレードする際に発生します。

Solaris 10 Hardware 2 リリースでは、NIS、NIS+、FILES、LDAP などの任意のネームサービスに対して name_service.xml ファイルは次のようになっています。


# ls -l name_service.xml
lrwxrwxrwx   1 root     root     10 Apr 10 16:26 name_service.xml -> ns_files.xml

ネームサービスが NIS の場合、name_service.xml ファイルは ns_files.xml にリンクしています。ただし、ns_files.xml の内容は ns_nis.xml の内容と同じです。


  # cat /etc/release
                     Solaris 10 3/05 HW2 s10s_hw2wos_05 SPARC
           Copyright 2005 Sun Microsystems, Inc.  All Rights Reserved.
                        Use is subject to license terms.
                           Assembled 26 September 2005
  # cd /var/svc/profile
  # ls -l name_service.xml ns_files.xml ns_nis.xml
  lrwxrwxrwx   1 root   other    12 May 21 04:06 name_service.xml -> ns_files.xml
  -r--r--r--   1 root   sys     779 May 21 04:25 ns_files.xml
  -r--r--r--   1 root   sys     779 Jan 21  2005 ns_nis.xml
  #
  # diff ns_files.xml ns_nis.xml
  # diff name_service.xml ns_nis.xml

上記の出力で、ns_nis.xml ファイルと ns_files.xml ファイルは同じになっています。つまり、name_service.xml ファイルのシンボリックリンクが、間違ったネームサービスファイルを指しています。name_service.xml ファイルは ns_files.xml にリンクしています。代わりに、name_service.xml ファイルは ns_nis.xml にリンクするべきです。


注 –

CR 6411084 に対する修正は SUNWcsr インストールまたはインストール後スクリプトで行いますが、修正によって正しいリンクが作成されるのは、name_service.xml がリンクファイルでない場合のみです。Solaris 10 Hardware 2 リリースのように、name_service.xml がすでにシンボリックリンクファイルになっている場合、CR 6411084 に対する修正は機能しません。


Solaris 10 Hardware 2 から現在の Solaris 10 8/07 リリースにアップグレードした後、次のメッセージがコンソールに表示されるか、メッセージファイルに記録されます。


Oct 23 12:18:45 vt2000a automount[301]: [ID 366266 daemon.error] 
can't read nis map auto_master: can't communicate with ypbind - retrying 

また、/network/nis/client:default サービスがオフラインになります。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

インストールされているがブートされていないゾーンを含むシステムでアップグレードが失敗する

インストールされているのに、ブートされていないまたは準備ができていない非大域ゾーンによって、システムは正しくアップグレードされなくなります。エラーメッセージは表示されません。

回避方法:

そういったゾーンが見つかった場合は、アップグレードを開始する前に、ゾーンの準備を整えてから停止する必要があります。次に例を示します。


global# zoneadm -z myzone ready ; zoneadm -z myzone halt

非大域ゾーンが含まれた Solaris 10 システムを Solaris 10 8/07 リリースにアップグレードすると、ローカルファイルシステムサービスが失敗する場合がある (6428258)

非大域ゾーンが含まれた Solaris 10 3/05 システムまたは Solaris 10 1/06 システムを Solaris 10 6/06 または Solaris 10 8/07 リリースにアップグレードすると、ローカルファイルシステムをマウントする SMF サービスが非大域ゾーンで失敗する場合があります。その結果、非大域ゾーン内のその他のサービスが起動に失敗することがあります。

非大域ゾーンが含まれた Solaris 10 システムを Solaris 10 6/06 または Solaris 10 8/07 リリースにアップグレードしたあとで、サービスが保守状態になる場合があります。次に例を示します。


# zlogin myzone svcs -x
    svc:/system/filesystem/local:default (local file system mounts)
     State: maintenance since Wed May 24 13:18:06 2006
    Reason: Start method exited with $SMF_EXIT_ERR_FATAL.
       See: http://sun.com/msg/SMF-8000-KS
       See: /var/svc/log/system-filesystem-local:default.log
    Impact: 18 dependent services are not running.  (Use -v for list.)

回避方法:

大域ゾーンから非大域ゾーンをリブートします。次に例を示します。


global# zoneadm -z myzone reboot

Solaris 9 9/04 OS からアップグレードしたあとのデバイス ID の不一致

この Solaris 10 リリースの Solaris ボリュームマネージャーでは、デバイス ID が新しい形式で表示されます。Solaris 9 9/04 OS では、ディスクセットでのデバイス ID サポートが導入されましたが、この新しい形式は認識されません。Solaris 9 9/04 リリースから Solaris 10 OS にアップグレードするとき、既存のディスクセットアップに関連付けられたデバイス ID は、Solaris ボリュームマネージャーの構成で更新されません。Solaris 9 9/04 OS に戻す必要がある場合、アップグレード後にディスクセットに加えた構成の変更は、Solaris 9 9/04 OS で使用できないことがあります。詳細は、『Solaris ボリュームマネージャの管理』の第 25 章「Solaris ボリュームマネージャのトラブルシューティング (作業)」を参照してください。

x86: ドライバ更新を追加したときに、ネットワーク構成に失敗することがある (6353146)

インストール時更新 (ITU) としても知られる、ドライバ更新 (DU) を追加しているとき、Solaris 10 OS のインストールに失敗することがあります。このエラーは、GUI を使用して Solaris 10 ソフトウェアをインストールする場合に発生します。次のメッセージが表示されます。


Unable to run cmd: /usr/sbin/sysidput

回避方法: 次のいずれかの回避方法を使用してください。

x86: GRUB (GRand Unified Bootloader) メニューが含まれる Solaris Live Upgrade ブート環境を削除できない (6341350)

Solaris Live Upgrade を使用してブート環境を作成するときには、システムのいずれかのブート環境で GRUB (GRand Unified Bootloader) メニューを運用します。このブート環境は、ludelete コマンドを使っても削除できません。

このブート環境を削除しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。


ERROR: The boot environment name-of-boot-environment contains the GRUB menu.
ERROR: You are not allowed to delete this BE.
Unable to delete boot environment.

回避方法: lumake コマンドまたは luupgrade コマンドを使用して、このブート環境を再利用してください。GRUB メニューを含むブート環境は、最後に削除するブート環境にします。


注 –

Solaris Live Upgrade では、最後のブート環境を削除することはできません。また、GRUB メニューが含まれるブート環境を削除することもできません。ただし、最後のブート環境に GRUB メニューが含まれている場合でも、他のすべてのブート環境については必要に応じて削除できます。


x86: Solaris 10 8/07 リリースへのアップグレード時に、Agilent Fibre Channel HBA Driver パッケージの削除に失敗する (6330840)

Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 2/02 リリースから Solaris 10 8/07 リリースにアップグレードする場合に、Agilent Fibre Channel HBA Driver パッケージ (HPFC) の削除に失敗します。次のようなエラーメッセージが upgrade_log ファイルに記録されます。


Removing package HPFC:
Modifying /a/kernel/drv/sd.conf
cmdexec: ERROR: unable to open
/a/var/sadm/pkg/HPFC/save/sed/kernel/drv/sd.conf
pkgrm: ERROR: class action script did not complete successfully

Removal of partially failed.
pkgrm return code = 2

The upgrade succeeds, but two instances of the HPFC package 
are included on the system.

回避方法: 次の手順を実行します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. HPFC パッケージの次のインスタンスを削除します。


    # pkgrm HPFC
    # pkgrm HPFC.2
    
  3. Solaris 10 8/07 OS DVD を DVD-ROM ドライブに挿入します。

  4. ディレクトリを、HPFC パッケージを含むディレクトリに変更します。


    # cd /cdrom/Solaris_10/Product
    
  5. HPFC パッケージをシステムに追加します。


    # pkgadd -d `pwd` HPFC
    

Solaris Live Upgrade の luupgrade コマンドを実行したときに進捗バーが表示されない (6239850)

Solaris Live Upgrade ソフトウェアを次の方法で使用する場合は、アップグレード進捗バーが表示されません。

たとえば、次のコマンドを実行した場合、次の出力が表示されたあとに進捗バーが表示されるべきです。


Running installer on BE s10u1.

しかし、進捗バーは表示されません。


# luupgrade -i -n s10u1 -s /net/installsrv/export/s10u1
 -O "-nodisplay -noconsole"


Validating the contents of the media /net/installsvr/export/s10u1.
The media is a standard Solaris media.
The media contains a standard Solaris installer.
The media contains Solaris 3 version 10.
Mounting BE s10u1.
Running installer on BE s10u1.

エラーメッセージは表示されません。

回避方法: prstat コマンドを使用してください。このコマンドでは、インストールが進行してパッケージが追加されるに従って、その進捗を監視することができます。

SPARC: 推奨パッチクラスタが適用された Solaris 9 リリースからのアップグレードは部分的にしか成功しない (6202868)

推奨パッチクラスタがインストールされた Solaris 9 リリースが稼働しているシステムでは、Solaris 10 OS へのアップグレードは部分的にしか成功しません。この問題は、Solaris 9 推奨パッチクラスタがインストールされた次のリリースが稼働しているシステムで発生します。

Solaris 10 リリースへのアップグレード時に、システムから SUNWcti2x パッケージが正常に削除されません。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

Solaris Live Upgrade を使用して以前の Solaris リリースからアップグレードするとき、古いアンインストーラが削除されない (6198380)

Solaris Live Upgrade を使用して Solaris 8 または Solaris 9 リリースから Solaris 10 OS にアップグレードするとき、古いアンインストールプログラムは削除されません。このような以前の OS のアンインストールプログラムは、システムの /var/sadm/prod ディレクトリに残ります。

次に示す古いアンインストーラは削除されません。


uninstall_Alternate_Pathing_2_3_1.class
uninstall_CDRW_1_1.class o uninstall_CDRW_1_0.class
uninstall_Bonus_Localization_-_Catalan_CDE_Desktop.class
uninstall_Bonus_Localization_-_Polish_CDE_Desktop.class
uninstall_Bonus_Localizations_-_Russian_CDE_Desktop.class
uninstall_Capacity_on_Demand_1_0.class
uninstall_Java3D_1_3_1.class
uninstall_Java3D_1_3.class
uninstall_Java3D_1_2_1_04.class
uninstall_Java3D_1_2_1_03.class
uninstall_Lights_Out_Management_2_0.class
uninstall_Man_Page_Supplement.class
uninstall_OpenGL_1_3.class
uninstall_OpenGL_1_2_3.class
uninstall_Netra_ct_Platform_1_0.class
uninstall_Netra_t11xx_Alarms_2_0.class
uninstall_Netscape_6_2_3.class
uninstall_Netscape_6_2_1_Beta.class
uninstall_PC_launcher_1_0_2.class
uninstall_PC_launcher_1_0_1_PCfileviewer_1_0_1.class
uninstall_RSC_2_2_2.class
uninstall_RSC_2_2_1.class
uninstall_RSC_2_2.class
uninstall_ShowMeTV_1_3.class
uninstall_Solaris_9_French_Localization.class
uninstall_Solaris_9_German_Localization.class
uninstall_Solaris_9_Hong_Kong_Traditional_Chinese_Localization.class
uninstall_Solaris_9_Italian_Localization.class
uninstall_Solaris_9_Japanese_Localization.class
uninstall_Solaris_9_Korean_Localization.class
uninstall_Solaris_9_Simplified_Chinese_Localization.class
uninstall_Solaris_9_Spanish_Localization.class
uninstall_Solaris_9_Swedish_Localization.class
uninstall_Solaris_9_Traditional_Chinese_Localization.class
uninstall_Solaris_On_Sun_Hardware_Documentation.class
uninstall_Sun_Hardware_AnswerBook.class
uninstall_SunATM_5_0.class
uninstall_SunATM_5_1.class
uninstall_SunFDDI_PCI_3_0.class
uninstall_SunFDDI_SBus_7_0.class
uninstall_Sun_Fire_880_FC-AL_Backplane_Firmware_1_0.class
uninstall_Sun_Fire_B10n_Load_Balancing_Blade_1_1.class
uninstall_SunForum_3_1.class
uninstall_SunForum_3_2.class
uninstall_SunHSI_PCI_3_0.class
uninstall_SunHSI_SBus_3_0.class
uninstall_SunScreen_3_2.class
uninstall_SunVTS_5_1_PS6.class
uninstall_SunVTS_5_1_PS5.class
uninstall_SunVTS_5_1_PS4.class
uninstall_SunVTS_5_1_PS3.class
uninstall_SunVTS_5_1_PS2.class
uninstall_SunVTS_5_1_PS1.class
uninstall_SunVTS_5_0.class
uninstall_System_Management_Services_1_4.class
uninstall_System_Management_Services_1_3.class
uninstall_System_Management_Services_1_2.class
uninstall_System_Service_Processor_3_5.class
uninstall_WBEM_DR_1_0.class
uninstall_Web_Start_Wizards_SDK_3_0_2.class
uninstall_Web_Start_Wizards_SDK_3_0_1.class
uninstall_Web_Start_Wizards_SDK.class
uninstall_XML_Libraries_2_4_12.class

回避方法: システムをアップグレードしたあと、/var/sadm/prod ディレクトリにある古いアンインストーラを手動で削除してください。

アップグレード後に、構成ファイル pam.conf が自動的に更新されない (5060721)

この Solaris 10 リリースでは、pam_ldap の機能に変更が加えられています。このリリースにアップグレードするとき、既存の pam.conf 構成ファイル内の pam_ldap 構成は更新されず、これらの変更は反映されません。pam_ldap 構成が検出された場合は、アップグレードの終了時に生成される CLEANUP ファイルに、次のような通知が追加されます。


/etc/pam.conf please examine/update the pam_ldap configuration 
because its functionality has changed, 
refer to pam_ldap(5) documentation for more information

回避方法: アップグレード後に /etc/pam.conf を調べます。必要に応じて、このファイルを手動で変更して、pam_ldap の新しい機能と互換性を持たせます。変更内容は、use_first_pass オプションや try_first_pass オプションなどのパスワードプロンプト機能、パスワード更新機能などです。pam.conf の更新方法の詳細については、pam_ldap(5) のマニュアルページを参照してください。

Solaris Live Upgrade の使用時にインストールプログラムが表示するテキストに関する問題 (4736488)

Solaris Live Upgrade で luupgrade(1M) コマンドに -i オプションを指定して、アクティブでないブート環境をアップグレードした場合、言語によってはインストールプログラムが表示するテキストが判読不能になります。これは、現在のブート環境にある古いリリースに存在していないフォントを、インストールプログラムが要求した場合に発生します。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

SPARC: アップグレードの際に、SUNWjxcft パッケージの削除でエラーが記録される (4525236)

Solaris 8 ソフトウェアから Solaris 10 リリースへのアップグレードの際、SUNWjxcft パッケージが削除されるときに、次のようなエラーメッセージが upgrade_log ファイルに記録されます。


Removing package SUNWjxcft: 
Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.upr 
Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.scale 
Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/fonts.alias 
Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.upr 
Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.scale 
Can't open /a/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/fonts.alias 
Removal of <SUNWjxcft> was successful

回避方法: このエラーメッセージは無視してください。

Solaris 10 リリースにアップグレードすると既存の Secure Shell デーモン (sshd) が使用できなくなることがある (4626093)

/etc/init.d/sshd デーモンから第三者の Secure Shell (OpenSSH など) を実行しているシステムの場合、Solaris 10 リリースにアップグレードすると、既存の Secure Shell デーモンが使用できなくなります。アップグレード時に、Solaris 10 ソフトウェアが自身の sshd で /etc/init.d/sshd の内容を上書きし、既存の sshd が失われます。

回避方法: 次のいずれかを選択してください。

/export ディレクトリが満杯に近いシステムのアップグレードが失敗する (4409601)

/export ディレクトリの空き容量がゼロに近い状態で、システムを Solaris 10 リリースにアップグレードしようとすると、/export ディレクトリ容量の必要条件の計算に誤りが発生し、アップグレードに失敗します。この問題は、ディスクレスクライアントがインストールされている場合によく発生します。または、/export ディレクトリに他社製のソフトウェアがインストールされている場合にも発生します。次のメッセージが表示されます。


WARNING: Insufficient space for the upgrade.

回避方法: アップグレードの前に、次のいずれかを実行してください。

ディスクレスクライアントサーバーおよびディスクレスクライアントのアップグレード (4363078)

現在のシステムが、Solstice AdminSuiteTM 2.3 Diskless Client ツールによってインストールされたディスクレスクライアントをサポートしている場合、2 つの手順を実行する必要があります。

  1. 既存のディスクレスクライアントのうち、サーバーと同じ Solaris バージョンで同じアーキテクチャーのものをすべて削除します。

  2. Solaris 10 リリースをインストールするか、または Solaris 10 リリースにアップグレードします。

具体的な手順については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。

ディスクレスクライアントを削除せずに Solaris 10 ソフトウェアをインストールしようとすると、次のようなエラーメッセージが表示されます。


The Solaris Version (Solaris version-number) on slice 
<xxxxxxxx> cannot 
be upgraded. 
There is an unknown problem with the software configuration installed 
on this disk.

このエラーメッセージの version-number は、現在、システムで稼働している Solaris のバージョンを表します。<xxxxxxxx> は、このバージョンの Solaris ソフトウェアを実行しているスライスです。

インストールに関するその他の注意事項

ここでは、Solaris OS のインストールに関連する注意事項について説明します。

smosservice add コマンドは指定された ARCH=all パッケージをインストールしない (4871256)

smosservice add コマンドは、root (/) または /usr ファイルシステムで ARCH=all が指定されたパッケージをインストールしません。これらのパッケージがスキップされたことを示すエラーメッセージは表示されません。この問題はすべての Solaris OS バージョンに存在し、SPARC® ベースと x86 ベースの両方のクライアントに適用されます。

不足しているパッケージの一覧は、実行中の Solaris リリースによって異なります。

回避方法: 不足している ARCH=all パッケージを検出し、インストールします。

不足しているパッケージの確認およびインストールに関する手順については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「失われた ARCH=all パッケージを検出してインストールする方法」を参照してください。

StarOffice と StarSuite は同じシステムに共存できない

Solaris 10 OS をインストールすると、選択した言語に応じて StarOffice または StarSuite TM ソフトウェアのいずれかが自動的にインストールされます。言語の一覧とその言語でサポートされているソフトウェアを次に示します。

選択した言語 

サポートされるソフトウェア 

中国語、日本語、韓国語 

StarSuite 

その他の言語 

StarOffice 

StarOffice と StarSuite は同じシステムに共存できません。誤ってインストールしたソフトウェアを置き換えるには、次の手順を実行します。

  1. Solaris 10 SOFTWARE - 3 CD または Solaris 10 Operating System DVD をドライブに挿入します。

  2. スーパーユーザーになります。

  3. /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Product などの Product ディレクトリに移動します。

  4. ソフトウェアを置き換えます。

    • StarOffice を StarSuite で置き換えるには、次のコマンドを使用します。


      # pkgrm SUNWsogm SUNWsom
      # pkgadd -d . SUNWsoagm SUNWsoam
      
    • StarSuite を StarOffice で置き換えるには、次のコマンドを使用します。


      # pkgrm SUNWsoagm SUNWsoam
      # pkgadd -d . SUNWsogm SUNWsom
      

選択したロケール以外のロケールもインストールされることがある

Solaris 10 リリースでは、インストールするロケールを選択した場合、関連するほかのロケールもインストールされることがあります。これは、すべての完全ロケール (メッセージが翻訳されている) とアジアおよび日本語の部分ロケールが、言語単位でパッケージ化し直されたためです。ほかの部分ロケールは従来通りに地理上の分類 (中央ヨーロッパなど) に基づいて、パッケージ化されてインストールされます。

Solaris Live Upgrade を使用すると、LANGUAGES CD からデフォルトですべての言語がインストールされる (4898832)

Solaris 10 リリースをインストールするのに複数の CD を使用する Solaris Live Upgrade で行うと、LANGUAGES CD からデフォルトですべての言語がインストールされます。

インストール後、インストール時に選択したロケール以外のロケールでシステムにログインすると、判読できない文字が表示される可能性があります。このようなロケールのいずれかにログインしたあとは、英語のロケールが表示されます。

回避方法: インストール時に、カスタムインストールオプションを選択します。LANGUAGES CD インストール時にインストールする必要のない言語のチェックをすべて解除します。