Solaris OS の電源管理システムソフトウェアを使用すると、システムのアイドル状態が 30 分間続いたときに、自動的にシステム状態を保存し電源を切ることができます。EPA の省電力 (Energy Star) ガイドラインのバージョン 2 に準拠したシステム (Sun4UTM システムなど) に Solaris 最新リリースをインストールするときは、デフォルトで電源管理システムソフトウェアもインストールされます。Solaris インストールプログラムの GUI を使用してインストールする場合、電源管理システムソフトウェアを有効にするか無効にするかの指定を求められます。Solaris テキストインストーラでは、インストールが完了してシステムがリブートしたあとに、電源管理システムソフトウェアを有効にするか無効にするかの指定を求められます。
使用するシステムが Energy Star バージョン 3 以降に対応している場合、このプロンプトは表示されません。
対話式インストールを実行している場合は、電源管理システム情報を事前設定してプロンプトを回避する方法はありません。カスタム JumpStart インストールでは、終了スクリプトを使ってシステムに /autoshutdown または /noautoshutdown ファイルを作成することで、電源管理システム情報を事前設定できます。システムのリブート時に、/autoshutdown ファイルは電源管理システムを有効にし、/noautoshutdown ファイルは電源管理システムを無効にします。
たとえば、終了スクリプトに次の行を入れておくと電源管理システムソフトウェアが有効になり、システムリブート後にプロンプトが表示されないようにすることができます。
touch /a/autoshutdown |
終了スクリプトについては、『Solaris 10 8/07 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』の「終了スクリプトの作成」を参照してください。