Solaris 10 8/07 インストールガイド (ネットワークインストール)

システム構成情報を事前設定することの利点

どのインストール方法でも、周辺機器、ホスト名、IP (インターネットプロトコル) アドレス、ネームサービスなどのシステム構成情報が必要です。インストールプログラムは、構成情報の入力を求める前に、ほかの場所に格納されている構成情報を調べます。

システム情報を事前構成するには、2 つの方法があります。

表 2–1 事前構成オプション

事前構成ファイルまたは事前構成サービス 

説明 

参照先 

sysidcfg ファイル

sysidcfg ファイル内のキーワードを使用して、ドメイン名、ネットマスク、DHCP、IPv6 などのパラメータを事前設定します。

sysidcfg ファイルによる事前設定」

ネームサービス 

ネームサービスにシステム情報を事前構成する方法で、ホスト名と IP アドレスを事前設定します。 

「ネームサービスによる事前設定」

DHCP 

システムがブートするときに DHCP を使って、TCP/IP ネットワーク上のホストシステムをネットワーク用に自動的に設定できます。DHCP は、IP アドレスを必要とするクライアントに IP アドレスをリースすることにより、IP アドレスを管理します。 

「DHCP サービスによるシステム構成情報の事前設定 (作業)」

事前構成方法の選択の詳細については、「ネームサービスの選択」を参照してください。

Solaris インストールプログラムやカスタム JumpStartTM インストールプログラムは、事前設定されたシステム構成情報を検出すると、その情報の入力を求めることはありません。たとえば、いくつかのシステムがあり、各システムに Solaris 最新リリースをインストールするたびに時間帯を入力することは避けたい場合があります。この時間帯を sysidcfg ファイル中またはネームサービスデータベース中に指定できます。Solaris 最新リリースのインストール時に、インストールプログラムから時間帯の入力を求められなくなります。