Solaris 10 8/07 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

Solaris ボリュームマネージャーのタスクと Solaris Live Upgrade の対応

Solaris Live Upgrade では、Solaris ボリュームマネージャーのタスクの一部が管理されます。表 2–1 に、Solaris Live Upgrade で管理できる Solaris ボリュームマネージャーのコンポーネントを示します。

表 2–1 ボリュームクラス

用語 

説明 

連結

RAID-0 ボリューム。複数のスライスが連結された方式では、利用可能な最初のスライスがいっぱいになるまでそのスライスにデータが書き込まれます。そのスライスがいっぱいになると次のスライスに連続してデータが書き込まれます。ミラーに含まれている場合を除き、連結にはデータの冗長性はありません。 

ミラー

RAID-1 ボリューム。「RAID-1 ボリューム」を参照してください。 

RAID-1 ボリューム

同じデータのコピーを複数保持しているボリューム。RAID-1 ボリュームはミラーと呼ばれることもあります。RAID-1 ボリュームは、サブミラーと呼ばれる 1 つまたは複数の RAID-0 ボリュームから構成されます。 

RAID-0 ボリューム

ストライプ方式または連結方式のボリューム。これらはサブミラーとも呼ばれます。ストライプや連結は、ミラーを構築する基本構成ブロックです。 

状態データベース

状態データベースでは、Solaris ボリュームマネージャー構成の状態に関する情報がディスクに保存されます。状態データベースは、複製された複数のデータベースコピーの集まりです。各コピーは「状態データベースの複製」と呼ばれます。状態データベースは、既知の状態データベースの複製の格納場所と状態をすべて記録しています。 

状態データベースの複製 

状態データベースのコピー。複製により、データベース内のデータの有効性が保証されます。 

サブミラー

「RAID-0 ボリューム」を参照してください。 

ボリューム

システムで単一の論理デバイスとして扱われる、物理スライスやボリュームの集まり。アプリケーションやファイルシステムから見ると、ボリュームは物理ディスクと同じように機能します。一部のコマンド行ユーティリティーでは、ボリュームはメタデバイスと呼ばれます。