Solaris 10 8/07 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

Solaris ゾーンと Solaris Live Upgrade について

Solaris ゾーン区分技術は、オペレーティングシステムサービスの仮想化に使用され、安全で隔離されたアプリケーション実行環境を提供します。非大域ゾーンは、Solaris OS の 1 つの実体 (大域ゾーン) 内で作成される仮想化されたオペレーティングシステム環境です。非大域ゾーンを作成すると、そのアプリケーション実行環境で実行されるプロセスはシステムのほかの部分から隔離されます。

Solaris Live Upgrade は、現在稼動しているシステムを新しいスライス上にコピーするための仕組みです。非大域ゾーンがインストールされている場合は、大域ゾーンのファイルシステムとともにその非大域ゾーンを非アクティブブート環境にコピーできます。

図 9–1 に、大域ゾーンのファイルシステムとともに非アクティブブート環境にコピーされる非大域ゾーンを示します。

図 9–1 ブート環境の作成 – 非大域ゾーンのコピー

この図については本文中で説明しています。

図 9–2 に、非大域ゾーンが非アクティブブート環境にコピーされる様子を示します。

図 9–2 ブート環境の作成 – 非大域ゾーンからの共有ファイルシステムのコピー

この図については本文中で説明しています。