スクリプト内には、初期インストール時やアップグレードインストール時に /a に対して行われるファイルシステムのマウントを妨げるような記述をしないでください。JumpStart プロファイルが /a にファイルシステムをマウントできない場合は、エラーが発生してインストールは失敗します。
インストール中の開始スクリプトの出力は、/tmp/begin.log へ書き込まれます。インストール完了後に、このログファイルの出力先が /var/sadm/system/logs/begin.log へ変更されます。
開始スクリプト内では、カスタム JumpStart 環境変数を使用できます。環境変数のリストについては、「カスタム JumpStart の環境変数」を参照してください。
開始スクリプトは、JumpStart ディレクトリに保存してください。
Solaris 10 リリースでは、JumpStart インストール時にプロンプトが表示されないようにするための、サンプルの JumpStart スクリプト set_nfs4_domain が、メディアで提供されていました。このスクリプトは、インストール時に NFSv4 プロンプトが表示されないようにしていました。このスクリプトはもう必要ありません。Solaris 10 8/07 リリース以降では、sysidcfg のキーワード nfs4_domain を使ってプロンプトが表示されないようにします。set_nfs4_domain スクリプトには、プロンプトを抑制する機能がなくなりました。
非大域ゾーンがインストールされている場合に新しい nfs4_domain キーワードが sysidcfg ファイルに含まれていると、非大域ゾーンを最初にブートしたときにドメインが設定されます。それ以外の場合は、Solaris 対話式インストールプログラムが起動して、ブートプロセスが完了する前にドメイン名を入力するように促すプロンプトが表示されます。
『Solaris 10 8/07 インストールガイド (ネットワークインストール)』の「nfs4_domain キーワード」を参照してください。