JumpStart ディレクトリが収められているフロッピーディスクを「プロファイルフロッピーディスク」と呼びます。ネットワークに接続されていないシステムには、プロファイルサーバーへのアクセス権はありません。このため、システムがネットワークに接続されていない場合はフロッピーディスク上に JumpStart ディレクトリを作成する必要があります。プロファイルフロッピーディスクを作成するシステムには、フロッピーディスクドライブが必要です。
JumpStart ディレクトリには、rulesファイル、rules.ok ファイル、プロファイルなどの基本的なカスタム JumpStart ファイルがすべて収められています。JumpStart ディレクトリは、プロファイルフロッピーディスクのルート (/) ディレクトリに作成する必要があります。
次のいずれかの手順を参照してください。
この手順では、システムでボリュームマネージャーを実行していると仮定しています。フロッピーディスク、CD、および DVD の管理にボリュームマネージャーを使用しない場合は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』で、ボリュームマネージャーを使用しないでリムーバブルメディアを管理する方法を確認してください。
フロッピーディスクドライブを持つ SPARC システムを見つけます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
空のフロッピーディスクまたは上書き可能なディスクをフロッピーディスクドライブに挿入します。
# volcheck |
フロッピーディスクに UNIX ファイルシステム (UFS) が含まれているかどうかを確認します。
システム上の /etc/mnttab ファイルに、次のようなエントリがあるかどうかを調べます。
/vol/dev/diskette0/scrap /floppy/scrap ufs suid,rw,largefiles,dev=1740008 927147040 |
エントリが存在する場合は、手順 7 へ進みます。
エントリが存在しない場合は、次の手順へ進みます。
# newfs /vol/dev/aliases/floppy0 |
サンプルのカスタム JumpStart ファイルを JumpStart ディレクトリにコピーするかどうかを決定します。
コピーしない場合は、手順 10 へ進みます。
コピーする場合は、次の表を利用して次に行う作業を決定します。
サンプルのカスタム JumpStart ファイルをプロファイルフロッピーディスクの JumpStart ディレクトリにコピーします。
# cp -r media_path/Solaris_10/Misc/jumpstart_sample/* jumpstart_dir_path |
CD、DVD、またはローカルディスク上のイメージのパス
カスタム JumpStart のサンプルファイルを置くプロファイルフロッピーディスクのパス
すべてのカスタム JumpStart インストールファイルは、フロッピーディスクのルート (/) ディレクトリに置かれている必要があります。
たとえば、次のコマンドは、Solaris SOFTWARE - 1 CD (SPARC 版) の jumpstart_sample の内容を、プロファイルフロッピーディスク scrap のルート (/) ディレクトリにコピーします。
cp -r /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10/Misc/jumpstart_sample/* /floppy/scrap |
プロファイルフロッピーディスク上の JumpStart ファイルの例を更新して、サイトの環境内で動作するようにします。
root が JumpStart ディレクトリを所有していて、そのアクセス権が 755 に設定されていることを確認します。
フロッピーディスクを取り出します。
# eject floppy |
これで、プロファイルフロッピーディスクの作成が完了しました。rules ファイルを更新して、プロファイルフロッピーディスクにプロファイルを作成して、カスタム JumpStart インストールを実行できます。続行するには、「rules ファイルの作成」へ進みます。
GRUB を使用してプロファイルフロッピーディスクを作成するには、この手順を使用します。GRUB メニューを使用すればインストール手順の実行中にブート処理を実行できます。以前のリリースではシステムのブートに Solaris Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) が必要となる場合がありましたが、GRUB メニューはそれに代わるものです。
この手順では、システムでボリュームマネージャーを実行していると仮定しています。フロッピーディスク、CD、および DVD の管理にボリュームマネージャーを使用しない場合は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』で、ボリュームマネージャーを使用しないでリムーバブルメディアを管理する方法を確認してください。
フロッピーディスクドライブを持つ x86 システムを見つけます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
空のフロッピーディスクまたは上書き可能なディスクをフロッピーディスクドライブに挿入します。
# volcheck |
サンプルのカスタム JumpStart ファイルを JumpStart ディレクトリにコピーするかどうかを決定します。
コピーしない場合は、手順 8 へ進みます。
コピーする場合は、次の表を利用して次に行う作業を決定します。
サンプルのコピー元 |
参照先 |
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Solaris Operating System DVD (x86 版) または Solaris SOFTWARE - 1 CD (x86 版) |
サーバーの CD-ROM ドライブに、Solaris Operating System DVD (x86 版) または Solaris SOFTWARE - 1 CD (x86 版) を挿入します。 ボリュームマネージャーが自動的に CD または DVD をマウントします。 |
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ローカルディスク上の Solaris Operating System DVD (x86 版) または Solaris SOFTWARE - 1 CD (x86 版) イメージ |
Solaris Operating System DVD (x86 版) または Solaris SOFTWARE - 1 CD (x86 版) イメージが置かれたディレクトリに移動します。入力例を示します。
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サンプルのカスタム JumpStart ファイルをプロファイルフロッピーディスクの JumpStart ディレクトリにコピーします。
# cp -r media_path/Solaris_10/Misc/jumpstart_sample/* jumpstart_dir_path |
CD、DVD、またはローカルディスク上のイメージのパス
カスタム JumpStart のサンプルファイルを置くプロファイルフロッピーディスクのパス
すべてのカスタム JumpStart インストールファイルは、プロファイルフロッピーディスクのルート (/) ディレクトリに置かれている必要があります。
たとえば、次のコマンドは、Solaris SOFTWARE - 1 CD (x86 版) の jumpstart_sample の内容を、プロファイルフロッピーディスク scrap のルート (/) ディレクトリにコピーします。
cp -r /cdrom/cdrom0/Solaris_10/Misc/jumpstart_sample/* /floppy/scrap |
プロファイルフロッピーディスク上の JumpStart ファイルの例を更新して、サイトの環境内で動作するようにします。
root が JumpStart ディレクトリを所有していて、そのアクセス権が 755 に設定されていることを確認します。
「ファイル・マネージャ (File Manager)」ウィンドウの「取り出し (Eject Disk)」をクリックするか、コマンド行に eject floppy と入力して、フロッピーディスクを取り出します。
「リムーバブルメディア・マネージャ (Removable Media Manager)」画面で「了解 (OK)」をクリックします。
フロッピーディスクを手動で取り出します。
これで、プロファイルフロッピーディスクの作成が完了しました。rules ファイルを更新して、プロファイルフロッピーディスクにプロファイルを作成して、カスタム JumpStart インストールを実行できます。続行するには、「rules ファイルの作成」へ進みます。