Solaris 10 8/07 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)

Solaris フラッシュアーカイブの作成とファイルのカスタマイズ (例)


例 3–10 アーカイブから除外するファイルとディレクトリおよびアーカイブに含めるファイルとディレクトリを指定してアーカイブを作成する

この例では、アーカイブの名前は archive2 です。このアーカイブは、マスターシステムからコピーされますが、完全な複製ではありません。/aaa ディレクトリ以下の内容はアーカイブから除外されますが、/aaa/bbb/ccc の内容はアーカイブに含まれます。


# flarcreate -n archive2 -x /aaa -y /aaa/bbb/ccc  archive2.flar

アーカイブのファイル構造を確認するには、次のように入力します。除外されたディレクトリ (/aaa) であっても、コピーされたファイル (/aaa/bbb/ccc) が下位に存在する場合、そのディレクトリも表示されていますが、実際にアーカイブに含まれているのはコピーされたファイル ( /aaa/bbb/ccc) だけです。


#flar info -l aaa
aaa
aaa/bbb/ccc
aaa/bbb/ccc/ddd
aaa/bbb
ggg


例 3–11 アーカイブから除外するファイルとディレクトリおよびアーカイブに含めるファイルとディレクトリをリストで指定してアーカイブを作成する

この例では、アーカイブの名前は archive5 です。このアーカイブは、マスターシステムからコピーされますが、完全な複製ではありません。

exclude ファイルには、次のリストが含まれています。


/aaa

include ファイルには、次のリストが含まれています。


/aaa/bbb/ccc

/aaa ディレクトリ以下の内容はアーカイブから除外されますが、/aaa/bbb/ccc の内容はアーカイブに含まれます。


# flarcreate -n archive5 -X exclude -f include  archive5.flar

アーカイブのファイル構造を確認するには、次のように入力します。除外されたディレクトリ (/aaa) であっても、コピーされたファイル (/aaa/bbb/ccc) が下位に存在する場合、そのディレクトリも表示されていますが、実際にアーカイブに含まれているのはコピーされたファイル ( /aaa/bbb/ccc) だけです。


# flar info -l archive5.flar
aaa
aaa/bbb/ccc
aaa/bbb/ccc/ddd
aaa/bbb
ggg


例 3–12 アーカイブから除外するファイルとディレクトリをリストで指定し、アーカイブに含めるディレクトリを直接指定してアーカイブを作成する

オプション -x-y-X、および -f は組み合わせて使用できます。この例では、オプション -X および -y が組み合わせて使用されています。アーカイブの名前は archive5 です。このアーカイブは、マスターシステムからコピーされますが、完全な複製ではありません。

exclude ファイルには、次のリストが含まれています。


/aaa

-y オプションにより、ディレクトリ /aaa/bbb/ccc がアーカイブに含まれます。次のコマンドにより、アーカイブが生成されます。


# flarcreate -n archive5 -X exclude -y /aaa/bbb/ccc  archive5.flar

アーカイブのファイル構造を確認するには、次のように入力します。除外されたディレクトリ (/aaa) であっても、コピーされたファイル (/aaa/bbb/ccc) が下位に存在する場合、そのディレクトリも表示されていますが、実際にアーカイブに含まれているのはコピーされたファイル ( /aaa/bbb/ccc) だけです。


# flar info -l archive5.flar
aaa
aaa/bbb
aaa/bbb/ccc
aaa/bbb/ccc/ddd
ggg


例 3–13 -z オプションを使用し、除外するファイルとディレクトリおよび含めるファイルとディレクトリをリストで指定して、アーカイブを作成する

この例では、アーカイブの名前は archive3 です。これは、マスターシステムからコピーされますが、同一のコピーではありません。選択するファイルおよびディレクトリが、filter1 ファイルに含まれます。ファイル内では、ディレクトリにプラス記号 (+) またはマイナス (-) 記号が付けられ、アーカイブから除外するかアーカイブに含めるかが示されます。この例では、ディレクトリ /aaa に除外されることを示すマイナス記号が、サブディレクトリ /aaa/bbb/ccc にアーカイブに含めることを示すプラス記号が付けられています。filter1 ファイルには、次のリストが含まれています。


- /aaa
+ /aaa/bbb/ccc

次のコマンドにより、アーカイブが生成されます。


# flarcreate -n archive3 -z filter1 archive3.flar 

アーカイブのファイル構造を確認するには、次のコマンドを入力します。除外されたディレクトリ (/aaa) であっても、コピーされたファイル (/aaa/bbb/ccc) が下位に存在する場合、そのディレクトリも表示されていますが、実際にアーカイブに含まれているのはコピーされたファイル ( /aaa/bbb/ccc) だけです。


# flar info -l archive3.flar
aaa
aaa/bbb
aaa/bbb/ccc
aaa/bbb/ccc/ddd
ggg