これらの手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
s8 ゾーンを作成するには zonecfg コマンドを使用します。
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
zonecfg のプロンプトは次のような形式です。
zonecfg:zonename> |
ファイルシステムなど、特定の資源タイプの構成を行うときは、その資源タイプもプロンプトに表示されます。
zonecfg:zonename:fs> |
資源制御は Solaris 8 のデフォルト値に設定されます。これらの設定を調整する必要があるかどうかを確認してください。
CD または DVD を使用してアプリケーションを solaris8 ブランドゾーンにインストールする予定の場合は、ブランドゾーンを最初に構成するときに add fs を使用して、大域ゾーンの CD または DVD メディアに読み取り専用のアクセスを行う権限を追加します。アクセス権を追加したら、CD または DVD を使用して製品をブランドゾーンにインストールできます。詳細は、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の「非大域ゾーンで CD または DVD メディアにアクセスする権限を追加する方法」を参照してください。
この手順は、共有 IP ゾーンの構成方法を示しています。排他的 IP ゾーンの構成方法については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の「資源タイプのプロパティー」を参照してください。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
選択したゾーン名を使用して、共有 IP ゾーン構成を設定します。
この手順例では、s8-zone という名前を使用します。
global# zonecfg -z s8-zone |
このゾーンの初回構成時には、次のシステムメッセージが表示されます。
s8-zone: No such zone configured Use 'create' to begin configuring a new zone. |
SUNWsolaris8 テンプレートを使用して、新しい solaris8 ゾーン構成を作成します。
zonecfg:s8-zone> create -t SUNWsolaris8 |
ゾーンのパス (この手順では /export/home/s8-zone) を設定します。
zonecfg:s8-zone> set zonepath=/export/home/s8-zone |
autoboot 値を設定します。
true に設定すると、大域ゾーンの起動時にこのゾーンが自動的に起動します。ゾーンを自動的に起動するには、ゾーンサービス svc:/system/zones:default も有効になっている必要があります。デフォルト値は false です。
zonecfg:s8-zone> set autoboot=true |
ネットワーク仮想インタフェースを追加します。
zonecfg:s8-zone> add net |
IP アドレスを設定します。この手順では 10.6.10.233 を使用します。
zonecfg:s8-zone:net> set address=10.6.10.233 |
ネットワークインタフェースの物理デバイスタイプ (この手順では bge デバイス) を指定します。
zonecfg:s8-zone:net> set physical=bge0 |
指定を終了します。
zonecfg:s8-zone:net> end |
この手順を複数回実行することで、複数のネットワークインタフェースを追加できます。
大域ゾーンと共有する ZFS ファイルシステムを追加します。
zonecfg:s8-zone> add fs |
タイプを zfs に設定します。
zonecfg:s8-zone:fs> set type=zfs |
大域ゾーンからマウントするディレクトリを設定します。
zonecfg:s8-zone:fs> set special=share/zone/s8-zone |
マウントポイントを指定します。
zonecfg:s8-zone:fs> set dir=/export/shared |
指定を終了します。
zonecfg:s8-zone:fs> end |
この手順を複数回実行することで、複数のファイルシステムを追加できます。
(省略可能) hostid としてソースシステムの hostid を使用するように設定します。
zonecfg:s8-zone> add attr |
(省略可能) uname によって返されるマシン名が常に sun4u となるように設定します。
zonecfg:s8-zone> add attr |
ゾーンの構成を検証します。
zonecfg:s8-zone> verify |
ゾーンの構成を確定します。
zonecfg:s8-zone> commit |
zonecfg コマンドを終了します。
zonecfg:s8-zone> exit |
プロンプトで commit コマンドを明示的に入力しなくても、exit を入力するか EOF が発生すると、commit の実行が自動的に試みられます。
info サブコマンドを使用して、ブランドが solaris8 に設定されていることを確認します。
global# zonecfg -z s8-zone info |
(省略可能) info サブコマンドを使用して、hostid を確認します。
global# zonecfg -z s8-zone info attr |
ブランドゾーンを構成したあとは、ゾーンの構成のコピーを作成することをお勧めします。このバックアップを使用して、あとでゾーンを復元することができます。スーパーユーザーまたは Primary Administrator として、ゾーン s8-zone の構成をファイルに出力してください。次の例では、s8-zone.config というファイルを使用しています。
global# zonecfg -z s8-zone export > s8-zone.config |
zonecfg を使用して設定できるほかのコンポーネントについては、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』を参照してください。そのマニュアルには、zonecfg コマンドをコマンド行モードまたはコマンドファイルモードで使用する方法も説明されています。ZFS ファイルシステムを追加する方法については、『Solaris ZFS 管理ガイド』の「ZFS ファイルシステムを非大域ゾーンに追加する」を参照してください。