この章では、インストール済みのゾーンを起動する方法について説明します。
ホスト名やネームサービスの設定されていないゾーンを起動する場合は、まず第 7 章「ゾーンへのログインとインストール後の構成について」を参照してください。
ゾーンを起動すると、ゾーンが稼働状態になります。ゾーンは、準備完了状態またはインストール済み状態から起動できます。起動したインストール済み状態のゾーンは、準備完了状態から稼働状態に透過的に移行します。稼働状態のゾーンに対してはゾーンへのログインが可能です。
solaris8 ブランドゾーンのインストールプロセスでは、物理から仮想への変換が自動的に実行されます。solaris8 ブランドゾーンを新しいホストに移行したら、ゾーンが新しいホスト上で最適に実行されることを保証するために、この処理を再度実行する必要があります。新しいホストでの初回起動時に、ゾーンは s8_p2v 変換コマンドが実行されたかどうかを検出します。このコマンドが再度実行されていない場合、ゾーンは起動しません。
新しいホストに移行した s8-zone ゾーンをはじめて起動する場合は、その前に次のコマンドを実行してください。
global# /usr/lib/brand/solaris8/s8_p2v zonename |
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
zoneadm コマンドを -z オプション、ゾーン名 (s8-zone)、および boot サブコマンドとともに使用することで、ゾーンを起動します。
global# zoneadm -z s8-zone boot |
起動が完了したら、list サブコマンドに -v オプションを指定して状態を確認します。
global# zoneadm list -v |
次のような情報が表示されます。
ID NAME STATUS PATH BRAND IP 0 global running / native shared 1 s8-zone running /export/home/s8-zone solaris8 shared |
ゾーンの起動とブートオプションの詳細については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の第 20 章「非大域ゾーンのインストール、起動、停止、アンインストール、および複製 (手順)」を参照してください。