インストール済みの Solaris 8 2/04 システムのイメージを Flash アーカイブツールを使用して作成し、ゾーンに直接移行することができます。最新の推奨パッチリストどおりに Solaris 8 システムにパッチが適用され、SUNWinst パッケージがインストールされていれば、これらのツールはすでにインストールされています。
ゾーンで実行されるすべてのソフトウェアを備えた完全な構成のイメージを作成できます。このイメージは、ゾーンのインストール時にインストーラによって使用されます。
インストーラの詳細については、例 5–1 を参照してください。
Solaris 8 2/04 またはそれ以降のシステムイメージを作成するには、この手順を使用します。この手順例では、ターゲットの Solaris 10 システムにフラッシュアーカイブを配置するために NFS を使用しますが、ほかの方法でファイルを移動することもできます。
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
アーカイブする Solaris 8 2/04 またはそれ以降のシステムにログインします。
ディレクトリをルートディレクトリに変更します。
# cd / |
flarcreate を使用して s8-system という名前のフラッシュアーカイブイメージファイルを作成し、そのアーカイブを Solaris 10 システムに配置します。
s8-system # flarcreate -S -n s8-system /net/s10system/export/s8-system.flar Determining which filesystems will be included in the archive... Creating the archive... cpio: File size of "etc/mnttab" has increased by 435 2068650 blocks 1 error(s) Archive creation complete. |
場合によっては、flarcreate が cpio からのエラーを表示することがあります。もっとも多いのは、「File size of etc/mnttab has increased by 33」のようなメッセージです。これらのメッセージがログファイルまたはシステム状態を反映するファイルに関連するものであれば、無視してもかまいません。必ずすべてのエラーメッセージを確認してください。
別の方法を使用してアーカイブを作成することもできます。インストーラは次のアーカイブフォーマットを受け入れることができます。
cpio アーカイブ
gzip で圧縮された cpio アーカイブ
bzip2 で圧縮された cpio アーカイブ
-x xustar (XUSTAR) 形式で作成された pax アーカイブ
ufsdump レベル 0 (完全) バックアップ
また、インストーラは、ファイルのアクセス権、所有権、およびリンクを保存および復元するアーカイブユーティリティーを使用して作成されたファイルのディレクトリを受け入れることができます。たとえば tar ユーティリティーは使用できません。tar はリンクの処理を行わないためです。
詳細は、cpio(1)、pax(1)、bzip2(1)、gzip(1)、および ufsdump(1M) のマニュアルページを参照してください。