ここでは、次の Sun Fire ミッドレンジシステムでの動的再構成 (DR) に関連する重要な問題について説明します。
Sun Fire E6900
Sun Fire E4900
Sun Fire E6800
Sun Fire E4810
Sun Fire E4800
Sun Fire E3800
この情報は、ここに記載されているサーバーで実行される DR だけに当てはまります。ほかのサーバーでの DR については、サーバーのリリースノート、プロダクトノート、または説明が記載された節を参照してください。
表 3–1 で、Solaris ソフトウェアと、DR を実行する各 Sun Fire ミッドレンジシステムのシステムコントローラ (SC) ファームウェアの許容可能な組み合わせを示します。
最新のファームウェア機能とバグ修正を利用するには、Sun Fire ミッドレンジシステム上で最新の SC ファームウェアを実行してください。最新のパッチについては、http://sunsolve.sun.com を参照してください。
プラットフォーム |
Solaris リリース |
最小構成の SC ファームウェア |
---|---|---|
UltraSPARC IV+ が搭載された Sun Fire E6900/E4900 |
Solaris 10 3/05 HW1 (限定リリース) または Solaris 10 1/06 |
5.19.0 |
UltraSPARC IV+ が搭載されていない E6900/E4900 |
Solaris 9 4/04 |
5.16.0 |
Sun Fire 6800/4810/4800/3800 |
Solaris 9 4/04 |
5.16.0 |
Sun Fire 6800/4810/4800/3800 |
Solaris 9 |
5.13.0 |
Sun Fire ミッドレンジシステムのシステムファームウェアは、ファームウェアイメージが格納されている FTP または HTTP サーバーに接続することによってアップグレードすることができます。詳細は、README ファイルと Install.info ファイルを参照してください。これらのファイルは、使用しているドメインで動作中のファームウェアリリースに含まれています。パッチは、Web サイト (http://sunsolve.sun.com) で入手できます。
ここでは、DR に関する重要なバグについて説明します。
プロセスによってネットワークデバイスが開いた状態に保持されていると、そのデバイスが関連する DR 操作はすべて失敗します。参照カウントを保持しているデーモンやプロセスによって、DR 操作が中止されます。
回避方法: スーパーユーザーとして次の手順を実行します。
/rplboot ディレクトリを削除するか、またはディレクトリ名を変更します。
NFS サービスを停止します。
# sh /etc/init.d/nfs.server stop |
ブートサーバーサービスを停止します。
# sh /etc/init.d/boot.server stop |
DR による切り離し操作を実行します。
NFS サービスを再起動します。
# sh /etc/init.d/nfs.server start |
ブートサーバーサービスを再起動します。
# sh /etc/init.d/boot.server start |
Sun Fire ミッドレンジシステムでは、CompactPCI (cPCI) 入出力ボード上のポート 0 (P0) が使用不可になっているときは、このボードを構成解除することはできません。この問題は、Solaris 10 および Solaris 9 ソフトウェアで発生します。また、次のパッチが 1 つ以上インストールされている Solaris 8 ソフトウェアでも発生します。
パッチ ID 108528-11 〜 108528-29
パッチ ID 111372-02 〜 111372-04
また、このエラーは cPCI ボードを使用する DR 操作中にのみ発生します。次のようなエラーメッセージが表示されます。
# cfgadm -c unconfigure NO.IB7 cfgadm: Hardware specific failure: unconfigure N0.IB7: Device busy:/ssm@0,0/pci@1b,700000/pci@1 |
NO.IB7 は、P0 が使用不可となっている CompactPCI 入出力ボードです。
回避方法: ポート 0 ではなく、スロットを使用不可にします。