Solaris 10 5/08 ご使用にあたって

x86: 予期しない SIGTRAP シグナルによって dbx デバッガがハングアップする (6546562)

x86 プラットフォーム上の Solaris 10 OS で、シグナルハンドラを持つシグナルを発生または送信するプログラムのデバッグに dbx デバッガが使用されている場合、dbx が予期しない SIGTRAP シグナルをカーネルから受信して、デバッガがハングアップすることがあります。この状況は、dbx がシングルステップ実行、ブレークポイントに対する実行、実行時チェック (RTC) データの収集など、シグナルのトラップに依存する動作を行なっているときに発生することがあります。

場合によっては、dbx は予期しない SIGTRAP シグナルの警告をハングアップ時に表示することがあります。次に例を示します。


dbx: internal warning: unexpected SIGTRAP!

その他の場合、dbx は SEGV シグナルが受信されたことを示します。次に例を示します。


signal SEGV (no mapping at the fault address) in main at line 29 in file "test.c"

この場合、ユーザーが cont -sig SEGV コマンドを入力して SEGV シグナルでの実行を継続させると、dbx は予期しない SIGTRAP の警告を表示します。

このバグは、x86 プラットフォーム上の Solaris 10 OS にカーネルパッチ 127112 がインストールされると発生するようになります。

回避方法: カーネルパッチ 127112 をインストールしないでください。すでにインストールされている場合は、このカーネルパッチをアンインストールしてください。このバグについての詳細は、http://developers.sun.com/sunstudio/support/news/index.jsp の Sun Studio Support News のページを参照してください。