次の図に、さまざまな方法で新しいブート環境を作成する例を示します。
図 2–2 に、クリティカルファイルシステムのルート(/) をディスク上の別のスライスにコピーして、新しいブート環境を作成する方法を示します。アクティブなブート環境は、既存のスライス上にルート (/) ファイルシステムを持っています。新しいブート環境は、新しいスライス上にルート (/) ファイルシステムとまったく同じ複製を持ちます。ファイルシステム /swap および /export/home はアクティブなブート環境と非アクティブなブート環境で共有されます。
図 2–3 に、クリティカルファイルシステムを分割し、ディスク上の複数のスライスにコピーして、新しいブート環境を作成する方法を示します。アクティブなブート環境は、既存のスライス上にルート (/) ファイルシステムを持っています。このスライスでは、ルート (/) ファイルシステム内に、/usr、/var、および /opt ディレクトリがあります。新しいブート環境では、ルート (/) ファイルシステムは分割され、/usr と /opt は別のスライスに配置されています。ファイルシステム /swap と /export/home は両方のブート環境で共有されます。
図 2–4 に、クリティカルファイルシステムをマージし、ディスク上の複数のスライスにコピーして、新しいブート環境を作成する方法を示します。アクティブなブート環境には、ルート (/) ファイルシステム、/usr、/var、/opt があり、各ファイルシステムは別々のスライス上に配置されています。新しいブート環境では、/usr と /opt はルート (/) ファイルシステムと同一のスライス上にマージされます。ファイルシステム /swap と /export/home は両方のブート環境で共有されます。