Solaris 10 5/08 インストールガイド (ネットワークインストール)

ProcedureSPARC: リモート DVD-ROM または CD-ROM を使用してインストールまたはアップグレードを行う方法


注 –

この手順では、システムでボリュームマネージャーを実行していると仮定しています。メディアの管理にボリュームマネージャーを使用していない場合は、『Solaris のシステム管理 (デバイスとファイルシステム)』を参照してください。


この手順では、DVD-ROM または CD-ROM が接続されているリモートシステムをリモートシステムと呼びます。そして、インストールするクライアントをクライアントシステムと呼びます。

  1. Solaris OS が動作し、かつ DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを備えたシステムを特定します。

  2. DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブが存在するリモートシステムで、ドライブに Solaris DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD (SPARC 版) を挿入します。

    ボリュームマネージャーによってディスクがマウントされます。

  3. リモートシステムで、add_install_client コマンドが含まれている DVD または CD のディレクトリに移ります。

    • DVD メディアの場合は、次のように入力します。


      remote system# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_10/Tools
      
    • CD メディアの場合は、次のように入力します。


      remote system# cd /cdrom/cdrom0/s0
      
  4. リモートシステムで、クライアントとしてインストールするシステムを追加します。

    • DVD メディアの場合は、次のように入力します。


      remote  system# ./add_install_client \
      client_system_name arch
      
    • CD メディアの場合は、次のように入力します。


      remote  system# ./add_install_client -s remote_system_name: \
      /cdrom/cdrom0/s0 client_system_name arch
      
    remote_system_name

    DVD-ROM ドライブまたは CD-ROM ドライブを備えたシステムの名前

    client_system_name

    インストールするマシンの名前

    arch

    インストールするマシンのプラットフォームグループ (例: sun4u)。インストールするシステム上で、uname -m コマンドを実行するとプラットフォームグループが表示されます。

  5. インストールするクライアントシステムをブートします。


    client system: ok boot net
    

    インストールが始まります。

  6. 必要なら、説明に従ってシステム構成情報を入力します。

    • DVD メディアを使用している場合は、画面の説明に従ってインストールを完了します。ここで作業は終了です。

    • CD メディアを使用している場合は、マシンがリブートされ、Solaris インストールプログラムが始まります。「ようこそ (Welcome)」画面が表示されたあと、「ネットワークに接続 (Network File System)」を選択すると、「媒体の指定 (Specify Media)」画面が表示されます。手順 7 に進みます。

  7. 「媒体の指定 (Specify Media)」画面で、「次へ (Next)」をクリックします。

    「ネットワークファイルシステムのパスの指定 (Specify Network Filesystem Path)」画面が表示され、テキストフィールドにインストールパスが示されます。

    client_system_ip_address :/cdrom/cdrom0/s0

  8. DVD または CD がマウントされているリモートシステムで、ディレクトリを / (root) に変更します。


    remote  system# cd /
    
  9. リモートシステムで、共有されているスライスへのパスがあるかチェックします。


    remote  system# share
    
  10. リモートシステムで、手順 9 で見つかったパスを使って Solaris DVD または Solaris SOFTWARE - 1 CD (SPARC 版) の共有を解除します。パスが 2 つのスライスを指している場合は、両方のスライスをunshare します。


    remote  system# unshare absolute_path
    
    absolute_path

    share コマンドで表示される絶対パスです。

    この例では、スライス 0 と 1 の共有が解除されます。


    remote  system# unshare /cdrom/cdrom0/s0
    remote system# unshare /cdrom/cdrom0/s1
    
  11. インストールするクライアントシステムで、「次へ (Next)」をクリックして Solaris のインストールを継続します。

  12. Solaris インストールプログラムが Solaris SOFTWARE - 2 CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から手順 11 までを行い、Solaris SOFTWARE - 1 CD の共有解除と Solaris SOFTWARE - 2 CD のエクスポートおよびインストールを行います。

  13. Solaris インストールプログラムが追加の Solaris SOFTWARE CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から手順 11 までを行い、Solaris SOFTWARE CD の共有解除と追加の CD のエクスポートおよびインストールを行います。

  14. Solaris インストールプログラムが Solaris LANGUAGES CD を挿入するようプロンプトを表示したら、手順 9 から手順 11 までを行い、Solaris SOFTWARE CD の共有解除と Solaris LANGUAGES CD のエクスポートおよびインストールを行います。

    Solaris LANGUAGES CD をエクスポートすると、CD-ROM がマウントされているシステム上にインストール画面が表示されます。Solaris LANGUAGES CD をインストールする間は、このインストール画面は無視してください。Solaris LANGUAGES CD のインストールが終了したあとで、このインストール画面を閉じてください。