Oracle Solaris Trusted Extensions 構成ガイド

ProcedureCDE アクションを使用してシステムに 2 つの IP アドレスを指定する

この構成では、ホストのアドレスは大域ゾーンにのみ適用されます。ラベル付きゾーンは、別の IP アドレスを大域ゾーンと共有します。

始める前に

大域ゾーンでスーパーユーザーになります。システムにはすでに 2 つの IP アドレスが割り当てられています。Trusted CDE ワークスペースにアクセスします。

  1. Trusted_Extensions フォルダに移動します。

    1. 背景をマウスボタン 3 でクリックします。

    2. ワークスペースメニューで、「アプリケーション」->「アプリケーション・マネージャ」を選択します。

    3. Trusted_Extensions フォルダのアイコンをダブルクリックします。

      このフォルダには、インタフェース、LDAP クライアント、およびラベル付きゾーンを設定するためのアクションが含まれています。

  2. 「論理インタフェースの共有」アクションをダブルクリックして、プロンプトに応答します。


    注 –

    システムにはすでに 2 つの IP アドレスが割り当てられていなければなりません。このアクションのために、2 つめのアドレスとそのアドレスのホスト名を入力します。2 つめのアドレスが共有アドレスです。



    Hostname:   Type the name for your labeled zones interface
    IP Address: Type the IP address for the interface
    

    このアクションによって、複数の IP アドレスを持つホストが構成されます。大域ゾーンの IP アドレスが、そのホストの名前です。ラベル付きゾーンの IP アドレスは、別のホスト名です。さらに、ラベル付きゾーンの IP アドレスが大域ゾーンと共有されます。この構成を使用すると、ラベル付きゾーンがネットワークプリンタにアクセスできます。


    ヒント –

    ラベル付きゾーンには標準的な命名規則を使用してください。たとえば、ホスト名に -zones を追加します。


  3. (省略可能) 端末ウィンドウでこのアクションの結果を確認します。


    # ifconfig -a
    

    たとえば、次の出力は、ラベル付きゾーンのネットワークインタフェース 192.168.0.12 の共有論理インタフェース hme0:3 を示しています。hme0 インタフェースは、大域ゾーンの一意の IP アドレスです。


     lo0: flags=2001000849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST,IPv4,VIRTUAL> mtu 8232 index 1
             inet 127.0.0.1 netmask ff000000 
             ether 0:0:00:00:00:0
     hme0: flags=1000843<BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2
             inet 192.168.0.11 netmask fffffe00 broadcast 192.168.0.255
     hme0:3 flags=1000843<BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2
             all-zones
             inet 192.168.0.12 netmask fffffe00 broadcast 192.168.0.255

    Solaris 10 10/08 リリースから、ループバックインタフェースの lo0all-zones インタフェースです。


      lo0: flags=2001000849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST,IPv4,VIRTUAL> mtu 8232 index 1
             all-zones
             inet 127.0.0.1 netmask ff000000 
             ether 0:0:00:00:00:0
    ...