Oracle Solaris Trusted Extensions 構成ガイド

Procedureゾーンのクローンを作成するために ZFS プールを作成する

Solaris ZFS スナップショットをゾーンテンプレートとして使用する場合、ZFS ファイルまたは ZFS デバイスから ZFS プールを作成する必要があります。このプールには、各ゾーンのクローンを作成するためのスナップショットが保持されます。ZFS プール用に /zone デバイスを使用します。

始める前に

Solaris のインストール時に、ZFS ファイルシステム用のディスク容量を確保しておきます。詳細は、「Trusted Extensions でのゾーン計画」を参照してください。

  1. /zone パーティションをアンマウントします。

    インストール時に、十分なディスク容量 (約 2000M バイト) の /zone パーティションを作成してあります。


    # umount /zone
    
  2. /zone マウントポイントを削除します。


    # rmdir /zone
    
  3. vfstab ファイルの /zone エントリをコメントにします。

    1. /zone エントリを読み取られないようにします。

      エディタで vfstab ファイルを開きます。/zone エントリの前にコメント記号を付けます。


      #/dev/dsk/cntndnsn  /dev/dsk/cntndnsn  /zone  ufs  2  yes  -
    2. ディスクスライス cntndnsn をクリップボードにコピーします。

    3. ファイルを保存し、エディタを閉じます。

  4. ディスクスライスを使用して /zone を ZFS プールとして再作成します。


    # zpool create -f zone cntndnsn
    

    たとえば、/zone エントリがディスクスライス c0t0d0s5 を使用した場合、コマンドは次のようになります。


    # zpool create -f zone c0t0d0s5
    
  5. ZFS プールが正常であることを検証します。

    次のいずれかのコマンドを使用します。


    # zpool status -x zone
    pool 'zone' is healthy

    # zpool list
    NAME     SIZE     USED   AVAIL   CAP   HEALTH   ALTROOT
    /zone    5.84G   80K    5.84G    7%   ONLINE   -

    この例では、初期設定チームはゾーンのパーティション用に 6000M バイトを用意しました。詳細は、zpool(1M) のマニュアルページを参照してください。