Solaris のシステム管理 (印刷)

クライアントとサーバーの間のネットワーク印刷プロトコルを選択する

アプリケーション、ツールキット、および印刷コマンドは、指定された印刷待ち行列の printers.conf データベースエントリで見つかった printer-uri-supported 属性の値に基づいて、クライアントとサーバーの間の通信に使用するプロトコルを選択します。この値は、lpadmin コマンドでリモート印刷待ち行列へのアクセスを構成したり、アプリケーションが、参照されているインタフェースを使用して何らかのアクションを実行すると、自動的に生成および設定されます。

たとえば、Mozilla の使用中にドキュメントを印刷すると、次のような経路でプリンタへのアクセスが取得されます。

Mozilla -> lp -> PAPI

詳細は、printers.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

lpadmin コマンドでは、printer-uri-supported の値が次の形式で生成されます。

{ipp|lpd}://server/printers/queue

printers.conf データベースのどの URI を使用するかを決定するために、lpadmin コマンドはリモート印刷サービスを検査します。リモート印刷サービスが IPP をサポートしている場合は、このプロトコルが BSD プロトコルより優先されます。ただし、lpadmin コマンドに -s オプションを指定し、別の URI を指定することで、自動プロトコル選択を上書きすることができます。詳細は、「サポートされているプリンタ URI 形式」を参照してください。

LP 印刷サブシステムは、RFC-1179 プロトコルとも呼ばれる BSD 印刷プロトコルと生の TCP (Transmission Control Protocol) を使用してプリンタと通信します。TCP は、インターネットの基本的な通信言語 (プロトコル) です。設定するプリンタにプリンタベンダーのマニュアルが付属している場合は、使用すべきプロトコルの情報が記載されています。TCP プロトコルは、ネットワークでの印刷にもっとも頻繁に使用されるプロトコルです。