Solaris のシステム管理 (印刷)

ProcedureIPP の使用時にリモート印刷要求を変更する方法

IPP の使用時に、lp コマンドを使用してさまざまな作業を実行できます。lp コマンドの使用については、lp(1) のマニュアルページを参照してください。

  1. リモートの印刷ジョブを変更するには、lp コマンドを適切なコマンドオプションとともに使用します。


    $ lp [-d] [-H] [-i] [-n] [-o]
    
    -d

    印刷要求の送信先を指定します。

    -H

    特殊処理を指定します。特殊処理の値に従って要求を印刷します。

    -i

    要求 ID を指定します。

    -n

    部数を指定します。このオプションは数字で指定してください。デフォルト値は 1 です。

    -o

    プリンタに依存するオプションを指定します。


例 9–4 以前に保留された印刷要求を送信する

次の例は、以前に保留された印刷要求をプリンタ lucille に送信する方法を示しています。


$ lp -d lucille -H hold /etc/motd


例 9–5 要求した部数を変更する

次の例は、要求 ID lucille-233 で要求されたコピー枚数を変更する方法を示しています。


$ lp -i lucille-233 -n 5


例 9–6 両面印刷機能の有効化と解除

次の例は、指定された要求 ID に対して両面印刷機能を有効化して解除する方法を示しています。


$ lp -i lucille-233 -o Duplex=DuplexNoTumble -H resume